2005年8月26日
この日は黒海沿岸のリゾート地、マンガイアへ日帰り。
ブカレスト・ノルド駅、朝8時25分初の急行に乗って行く予定でした・・・・・
ところが、、、
目覚めたのが、、、
7時半すぎ!
プチ寝坊?!
朝ごはん急いで食べて、、、
身支度、片付け、急いでして、、、
ホテルを出たのは8時ころ。
地下鉄で10分くらいで着くだろう、、、と思ったけど、、、
そういうときに限って、すぐ電車は来なく、、、
乗り換えもあったので、また待たされて、、、
ブカレスト・ノルド駅に着いたのは、出発10分前をもう切っていた!
急げぇ~と、時折走りながら国鉄駅ホームまでダッシュで向かい、、、
チラッと出発ホームを確認して飛び乗れたのは、出発ほんの数分前!!!
あぁ~、やれやれ。。。。。
一本でも地下鉄乗り遅れてたら、、、と思うとゾッとしました。
これを逃すと、次の黒海方面への列車は午後2時発。。。
乗り遅れてたらこの日の日帰り旅行は「完全に」アウトでした・・・
でも、そういうときに限って、、、
列車は定刻通りに出発しない。。。。。(苦笑&怒!)
結局、何の事情か知らないけど、5分遅れでブカレスト・ノルド駅を出発しまし
た。。。
ところで、、、
乗れたのはいいんですが、、、
あまりにも慌てて乗ったので、「何号車に今、ウチが乗ってるのか」、全然分かりま
せんでした。
「車内に号車番号があるから大丈夫だろう・・・」と思って、何も見ないで乗ったの
ですが・・・
(普通、車内でも「ドアあたりに」号車番号、ありますよね!)
ところが、この列車には車内に全くない!
しかも、この列車、次の停車駅まで1時間半も停まらない!
だから、今、何号車に乗ってるかさえも分からず、、、
あれば、幾つかの車両を周れば見つけられるし・・・
(車内の客に聞く手もあったけど、当時はそんな勇気が無く・・・)
だから、とりあえず、空いてるコンパートメントに座ってました・・・
ところがです・・・
数十分して検札が来て、、、
まあ、当然のように乗ってる車両が違うことを言われたのですが、、、
「○※▼×■●△・・・・」
いろいろブツブツ言ってきて、、、
さらには、、、
「~レイ、払いなさい。」
想定外!?
でも、ちょっと想定内。
親切に案内してくれるのかと思いきや、周りに人がいないことをいいことに、ボッた
くろうとしたんですよ、この車掌!
まあ、一応、言いましたよ、フランス語で!
(ルーマニアではフランス語がよく通じるので)
「じゃあ、この切符の~号車はどっち?」
「急いで乗ったんだけど、車内に号車番号がないから分かんなくて!」
「この号車、どっち?」
ただ、切符は相手の手の中、、、
しかも車掌がコンパートメントのドア側にいたんで、その車掌、そんなごっつくなかったけど出るに出れない状態。。。
それに、肝心の車両はなかなか言ってくれず・・・(←絶対わざと!)
ヘタするとこのまま払わなければならない状況・・・・・
おそらく車掌は「コイツは日本人だから、ちょっと言えばすぐ怯んで払うだろう・・
・」と企んでたでしょうね。
でも、粘りましたよ。
「日本人、そしてウチをナメたらあかんぜ!」と意を決して!
とにかく「黙ると負け」なんで、冷静に、同じことを何度もしつこく言って・・・
脅す感じではなかったので、粘れば何とかなるだろうと。
そして、何度か話してるうちに、思わずこんなアクションしました。。。
「ちょっとその切符見せてもらっていいですか?ええっと、何号車でしたっけ・・
・」
すると、そのインチキ車掌、あっさり渡してくれて、、、
つまり返してくれて、、、
で、しばらくはまた同じことを言い続けたけど、、、
スキを見て、、、
「じゃあ、その号車、”自分で”さがしてくればいいんでしょう?!」とサッと立ち上がって、その場を去りました。
ドアのあたりにスペースができて、いつでも出られる状態だったのを逃さず!
つまり、、、
車掌から逃げて!
で、そのあと、後を見たら、、、
意外にも、追いかけて来ない。。。。。
はぁ~っ、やれやれ・・・・・
やっぱり、ボッたくろうとしてたんですね。。。
ヨーロッパでこんなインチキ車掌がたまにいると話には聞いてたけど、まさかウチが
遭うとは思わなかった。
でも、結果的に後半のウチのアクションがよかったんでしょうね。。。
このような形で無事に乗り切れられたのは、まあ不幸中の幸いだったかもしれませんね。
そして、そのあと、、、
停車する時刻はもう分かってたんで、しばらくは通路で立っていてすぐ降りれるよう
にして、、、
10時過ぎ、ようやくFetesti駅に到着した時、ホームにさっと降りて、車両を探し
たら、、、
あったあった!
いつ発車するか分からない短い停車時間中に探すのはスリリングでしたが、よう
やく見つけられてひと安心・・・
どうやらブカレストのホームではその車両を通り過ぎてしまってて、前に行き過ぎてました・・・
やっぱりメチャ慌ててたんでしょうね。。。
ただ、まあ、とにかく自業自得ですわ、これ。
「もう少し早く起きて」、「もう少し早く駅に着けて」、そして「もう少し早く列車に乗れれば」、すぐ車両も席も見つけられて、トラブルも起こらず済んだですから。
とにかく散々だったこの日の朝でした・・・・・
そんな緊迫した(?!)状態だったので往きの始めのころの画像はあまり無く、、、
この時の沿線の画像は「コンパートメントから見た風景」と、この「窓越しの街路樹」で
勘弁してください・・・
ただ、沿線の風景、どちらも「ルーマニア平原の広さ」を感じることができるので
は、と思います。
そんな風景の中、夏の陽射しと青く広い空の下、列車はさらに東へ向かい、、、
港町コンスタンシャ、さらには黒海へと向かってました・・・