親子eighterはじめました。~母はなにわ男子も嗜みはじめました。~

AmBitiousも応援中!真弓のタケ垣にタケ立て掛けたのはタケ立て掛けたかったからタケ立て掛けたのです。

21年6月18日 夜への長い旅路 感想 ー家族という呪いー

2021-06-20 11:01:50 | NaNaによるレポ

※この記事は舞台『夜への長い旅路』のネタバレを含みます。※

















舞台の上部を重たく覆う大きな布がこれから始まる物語の不穏さを表しているのだろうか。

大きく、そして不気味な布は、波のように登場人物らの感情の起伏合わせてうごめき、観客に不安感を与えてくる。

これは、海辺に立つ別荘で起きる一家の長い一日を描いた物語だ。

物語の冒頭では、仲睦まじい夫婦の会話や信頼し合っている兄弟の絆をわかりやすく見せつけてくるが、どうも言葉の裏側に暗い影が見え隠れする。

家族はそれぞれに秘密を抱えている。

成功者として知られる父は俳優としてトラウマを抱えながら生きていたが成功したこときっかけに外面がよくなり家庭を顧みず、その結果、妻を薬物依存に陥らせてしまう。

そして気立てが良く優美な母は、敬虔なクリスチャンであり若き日はピアニストを目指していたが夫と出会ったことで夢を諦め、俳優の妻として支え続けてきた。しかし夫の旅巡業の付き添いに行った際に第2子をなくす。その予後がよくなく、医者から処方された薬物に傾倒していく。

要領のよい兄は、両親が体の弱い弟に愛情を注いでいることから愛を渇望し酒と女に溺れる日々を過ごす。第二子がなくなったしまった原因でもある。

弟は、過去に船乗りとして航海をしていた。長引く夏風邪の正体が結核であることを自覚しており、静かに絶望していく。

このような英語の本を翻訳した内容の演劇は初めて観たかもしれない。長ったらしいセリフの掛け合いが永遠と続く。爆発しそうでしない風船をずっと見ているような胸騒ぎを覚えた。

この作品は劇作家ユージン・オニールが、自身の家族の凄惨な姿を描いた自伝劇であるから、もしかしたら何を伝えたかったとか、そういうメッセージを読み解こうとするのは野暮かもしれない。ただ、そういう人生の人が居たことを知ることで何か考える人がいればいいな、くらいの気持ちかもしれない。(そんな軽くはないかw ノーベル賞とか獲ってるし。)

私は信仰心と依存というテーマでこの物語を理解しようとした。

そう思うとこの物語の主人公は母親になってくる。母親が女学生の頃は、毎日お祈りをささげていてシスターに憧れていたが、夫に出会ったことで恋に落ち、神と結婚するのはやめてしがない役者の妻になる。いざ憧れの俳優の妻になってみたら汚い安宿を転々とし、夜の街で豪遊する夫の帰りを待ち続けながら出産、育児をしなければならなかった。

疲れ果て、夢も諦め、友達もいない、夢中になれるものもない母は薬物しかよりどころがなかったのだろう。信心深い人だったからこそ、より一層依存を深めていったと思う。

一家は、家族という呪いから逃れることはできなかった。家族だから許さなくては。家族だから信じなくては。家族だから愛さなくては。彼らは、健全な家族で居なくてはならないと信じ、安らげる家族であることに依存したかったんだろう。

****

夜への長い旅路(Long Day's Journey Into Night )って、どういう気持ちでつけたタイトルなんだろうか。この家族見てるともうずっと夜って感じの鬱蒼とした感じに見えたけれど。旅だからきっといいこともあったのかな。寄り道したり、迷ったりしても、また安心して眠れる夜が来たのかな。そうだといいよね。

演技的な面で言うと大竹しのぶさんが圧巻でした。生きているうちに大竹さんの演劇を観る事ができて本当にうれしかった。

すべての言葉に表情が有って、たとえ表情が見えない場所にいたとしても声で気持ちがわかる、伝わる。最後のほうは気がおかしくなってしまう演技があるのですけど鳥肌立つほどうまい。鬼気迫ってきて、思わず息をのんで夢中になってみてしまいました。


大倉くんは本当にいい声ですね。たぶんオニールのほんとのお兄さんはろくでなしの酒飲みだったと思うので、それにしては美しすぎたような気もします。声もかっこよすぎるし(2回目)身長も高くて顔も小さくて。知ってるワイフでのふがいない主人公役も素晴らしかったですが、また経験豊富な舞台俳優の皆さんと共に演じることで、さらなる成長を遂げることでしょうね。


演劇は奥が深いですね。とてもわくわくします。私は文章を書くことも大好きですけれど、もしもまた大学に行けるとしたら、演劇を学んでもいいな、演劇をやってみたいな、なーんて、ぼんやり思うNaNaなのでした。

このブログを通して出会った方に久々にお会いできたのも嬉しくて、なんだか感慨深いものがありました。おそらく中学生くらいの時に初めてお会いしたのだと思いますから、ほんとに時がたつのは早うござんすね。

ちなみに写真はこのあいだ見つけた、ロバート秋山さんに似ている仏様です。みなさまよい1日でありますように。

それでは、ごきげんよう。


21年2月28日 マシーン日記 感想 -真冬の渋谷で一番暑い部屋-

2021-02-28 23:35:14 | NaNaによるレポ


※本記事はマシーン日記の内容、ネタばれを含みます※












この度大変有難いご縁があり『マシーン日記』の東京千秋楽を観劇することになった。

一言で言うと異様な作品だと思った。私はまだこの作品を「エンターテイメント」として昇華することができていない。狂気、エロ、混沌。観劇後の心が沸騰するようなドロドロした熱が今も後頭部を打ち付けてくるようだ。

今回は舞台を観た感想と私なりの解釈を備忘録として記していく。

360度見渡すことが可能なセット。雑多とした工場内に佇むプレハブ小屋(物語の中では第2作業所と呼ばれる)が中央にあり、基本的にはその上で物語が展開していく。会場の客席に時折プロジェクションマッピング的に映り込み、動き続ける無数の歯車はそのゴツゴツとして無機質なセットと共に臨場感を演出していた。またかなり効果的に音楽が作用しており、工場的な音がサンプリングされた不穏な音楽の数々は多くの場面で私の心を「異常な世界」へと引き込んでいった。

陰惨な事実の元、実の兄であるアキトシ(大倉孝二)に監禁されることになるミチオ(横山裕)。監禁されているにしては美しすぎるそのビジュアルに息をのむことしかできない。卓越した透明感。もはや向こう側が透けていた。(確実に透けていた。)

今作は4人の男女の馬鹿馬鹿しいほどの「生」の物語だと思う。

この作品を愛の物語だと感じる人もいると思うし、人間の狂気の物語だと感じる人もいると思う。登場人物の異常な言動には気持ちわるさを感じざるを得ないが、それ以上に「生」への尋常でない執着が私は気になった。明らかにおかしい人たちなんだけど、みんな一生懸命生きようとしてるところが何だか眩しかった。

この4人にはそれぞれ「足りていない部分」があるところがオズの魔法使いの登場人物とリンクしている部分ではないだろうか。オズの魔法使いには両親を失った少女ドロシー、脳みそを欲しがるかかし、心を欲しがるブリキ、勇気を欲しがるライオンが出てくるが…。

ミチオは強姦をしたことが原因となり鎖に繋がれ監禁されているが、何かにつけて、その「鎖」を言い訳にし能動的な行動を全くとろうとしない。狂気的な兄に振り回されて人生がめちゃくちゃになっているのに、もはやそのめちゃくちゃの中に安住しているような節がある。本当は外の世界に出るのが怖いんだと思う。(本当に逃げたかったら、警察に連絡するとかサチコに助け呼んでもらうとかもできるよね?)

アキヨシは兄指という6本目の指を持つ存在で鳥人間コンテストに出場するも指のせいで放送されないなど悲しい思いをしてきた。そのことも相まってか、家族にこだわり、弟の強姦の責任でサチコ(森川葵)と結婚する(←このことも正論だと思っているがよく考えたらおかしな提案である)が、他の3人からは双極性障害を疑われるほど不安定な存在で、たびたび暴力をふるって周囲からの「愛」を支配しようとする。

サチコはいつも奥歯にものが詰まったような物言いしかできない頭の悪い人物なのに常に「主役」になりたがっている。夫に暴力を振るわれても「今の私、悲劇のヒロインっぽくない?主役じゃない?」といった具合で目を輝かせるような異常性がある。

ケイコ(秋山菜津子)はこのマシーン日記のタイトルにもなった不気味な日記を書いている人物で、レトリックを嫌い、様々な挑戦を試みる性格で「歪曲した母性」が原動力のようで、ミチオのセックスマシーンになると宣言し、自らを三号機と呼ばせる。元々おかしかった工場をもっともっとおかしくしてしまう存在だ。

そんな「足りない」人たちが生きるということについて、考えさせられるような作品になっていると思う。

コンプレックスから逃げたい、幸福になるための苦労を避けて不幸というぬるま湯につかっていたい、主役になりたい、愛したい、愛されたい…あらゆる欲に忠実で居たい。物語の登場人物の欲望は誇張されているが、一つ一つの核の部分は、デジタル化が発展した消費社会で機械のように生きる我々が抱える課題と映し鏡になっているのではないだろうか?

ちょうど最近そのようなことについてよく考えていた。簡単に加工できたり、少しだけ工夫すれば良く見えたりするように作られているハリボテ(Tiktokとかインスタとか)を使い、多くの人からの賛辞集めに熱中することが「普通」とされる世の中に一種の諦めのような感情を抱いていた。小さなイーハトーブを作り上げて満足し、肝心の自分の人生の操縦桿は誰かに渡してしまうような、そんなふんわりとした生き方を私は送りたくはない。

しかし、ともすれば物語の中心地である、工場の中で一番暑いプレハブは、欲望まみれの彼らにとっては理想郷なのかもしれない。それぞれが様々な「欲求」に忠実に生きようとする姿を「異常」だと思った私がすでに、悪しき「普通」に染まってきているともいえるだろう。

主役の横山裕さんは本当に素晴らしく、彼らしいミチオ像を演じてくれたと思う。(戯曲も買って読みました。)

他がもっと狂っているのでミチオは、登場人物の中では割と普通の感覚を持っている人だと思うが、劣等感や孤独感などから自分をあまり出さず、長いものに巻かれてしまう節がある。脚本の印象だともっと飄々とした人物のように捉えていたのだが、大根さんの演出による新しいミチオでは「恐ろしくクオリティーの低い古畑任三郎のモノマネ」や繋がれた鎖を活用したsmooth criminalのダンスシーンなど所々に横山さんの本来持つコミカルさが表現されていて、舞台全体のシリアスな雰囲気をポップに仕立て上げていた。

また秋山さん演じるケイコが水気のある色気を余すところなくダダ漏れさせていた一方、横山さんのミチオは渇いた色気、砂漠に咲く花のようなワイルドでカッサカサな色気で対抗しており、観ていて非常に興奮した。(大変興奮した。)

白すぎる肌、浮き上がった骨と筋肉、そして鋭く光る眼で、この上ない気迫とエロティシズムを表現しており、松尾スズキ×大根仁のエロ&バイオレンス&コミカルな世界観の中心の人物として素晴らしく演じ切っていた。

横山裕の持つユーモア、やさしさ、色気、寂しさ、ガッツ…。

彼を構成する様々な要素が存分に発揮され、表現者としての新しい一面が垣間見えた。まさしくこれは、彼の30代の集大成となり、またこれからの人生における輝かしい橋のような作品となるだろう。今の横山裕だからこそチャレンジできたこの作品を目撃できて本当に本当に良かった。

東京千秋楽ということで、カーテンコールには何度も応じてくれて、マイクを通さず大きな声で客席に「ありがとう!気を付けて!」と声を掛けてくれるやさしさにハートがウォーミングせずには居られなかった…。二次元から浮かび上がってきているかのような圧倒的な美貌を持っていながら、あんなにやさしい心を持っているなんて……。

残りの公演もお身体に気を付けて頑張ってください…!!!
ますます脂がのった横山裕さんのご活躍を心より応援します!!!


新生関ジャニ∞は、どうしてあんなにエロいのか。覚悟と色気とその狭間。 ~2018年9月9日GR8EST東京 雑感レポ後半~

2018-09-12 08:08:17 | NaNaによるレポ





※ネタバレを含みます。また多様な意見に寛容な方のみご覧ください。







――たとえお客さんが3人になっても、俺は関ジャニ∞の村上信五であり続ける。――




MCが終わるとユニットコーナーへ。



可愛いだけじゃない、そして演奏もよりおしゃれにグレードアップした魅力を見せつけてくれたヤスくん。


安定感のあるザ・ジャニーズ的なパフォーマンスを届けてくれたTORN。

悶絶必須のパワー系萌えパフォーマンスを披露した丸ちゃん横ちゃん。

ぱぱぱぴぴぴぷぷぷぷぺぺぺぺ。DA PUMPよりも早かった、まさにダサカッコイイの真骨頂を教えてくれたKING。(特別ゲストはTORNで最高に盛り上がった!)




前半戦の色気攻めから、打って変ってチャーミングな姿を見せてくれた関ジャニ∞。こうしてユニットコーナーになると、やはりちょっぴり物悲しい気持ちになる。みんなで歌って踊っている時はわちゃわちゃ感に紛れて気にならなかったけれど。さみしい、と思う気持ちはわるいのだろうか? 誰だってすこしは考えてしまうよね、きっと。




「俺はお客さんが3人になっても、1人になっても関ジャニ∞の村上信五でいる。」





うーん、さすが。テレビのリップサービスじゃなく、目の前にいるたくさんのエイターに向けて…こんなにも、琴線をやさしく撫でるような言葉を言えるだろうか。男、村上信五には感服せざるを得ない。彼の男気の中に、関ジャニ∞の未来に忠誠を誓う武士道の心意気を感じた。関ジャニ∞が、今の関ジャニ∞を受け入れていくように私も受け入れていかなければならない。



人生には良い時もそうじゃない時も、予想外なこともたくさんある。今を楽しくするのは自分自身だ。なかなか難しい時もあるけれど、ヒナちゃんのがむしゃらな笑顔を見て、すごく元気づけられた。





―― なまで、ナマで、生で、感じあおうぜ! ――




バンドにアイドルになんでもアリなところが関ジャニ∞の魅了だろう。やはり触れなくてはならないのは彼らの音楽について。


バンド形式での曲が増えてきた、その演奏力には目を見張るものがある。多岐に渡る関ジャニ∞の活動の中で、パフォーマンスとして完成した状態に仕上げるのにどれほどの時間と努力が必要だろうか。その苦労は想像に足らない。


以前と比べると各々が演奏のなかに「遊び」を入れられるようになった。ちょっとしたギターのフレーズやアレンジには、この上ないセンスが詰まっている。ベースやドラムの魅せ方も研究してる。トランペットやキーボードは緊張感と共に練習しているんだな、という一生懸命さが素敵だね。



やっぱり関ジャニ∞の曲ってすごいイイ。



元気になれる曲ばかりだし、そこには彼らの人間味が詰まっている。これから6人で新しい声を、音を作っていくことになる。積み上げてきたものを糧に、また新しい世界を私たちに見せてくれることを期待したい。




――みんなおかげで、メンバーのおかげで、僕は人より笑う人生になっている。――



今回のライブはすごくシンプルだったように思う。そうするしかなかったのかもしれない。色々なことをそうするしかなかったとしても、関ジャニ∞ってスゴイな。尊敬する。こんだけ書いておいてなんだけど、もうこの気持ちは言葉では書き表せない。うーん、表せない(笑)


でもいえることは、このライブの雰囲気を生で感じることができてすごく良かったし、彼らが前に進む姿を見て、もっと自分の人生も頑張ろうって思えた。


最後の挨拶では「明日から学校や仕事や、家事、みなさんにも日常があると思います。」と横山さん。冒頭では錦戸君が「大切な日曜日を僕たちに使ってくれてありがとう」と。



想像もつかないけど彼らの日常と我々の日常が、きっとどこかでつながっているんじゃないかな。陳腐な言い方になってしまうが、ライブじゃないときは見えない絆でつながっている。だから毎日、頑張ろうと思えた。




私は「Heavenly Psycho」に強い思い入れがある。今回のライブで披露されたこの曲には重みがあった。すごくよかった。


関ジャニ∞のExcite!!というDVDに初期のHeavenly Psychoのマルチアングル映像が収録されている。


私が人生の中でDVDが擦り切れるほど見尽くしたのがこの映像で、100回以上はこのマルチアングル映像を鑑賞している。自他ともに認めるHeavenly Psychoマニアなのだ。


今回のGR8ESTというライブは、まさに彼らからの「不安だって分かりあって笑っていたいね」というメッセージを伝えるための場だ。


そして関ジャニ∞とeighterは、多くを語らなくても分かりあえる関係になった。アイドルとファンとしては最高の絆を手に入れたのだ。これからもお互いがお互いを応援し合おう。


ぼんやりと振り返って考えると、今回感じた彼らの色気の要因は「生っぽさ」なんだと思う。しゃかりきで、血の通った、彼らの「全力」にはみずみずしい生命力が漲っている。前に進むしかない、という決意は、ゆるぎない明日に変わるだろう。


人生本当に何が起きるか分からない。1日1日が、もう二度とやってこない今日だということを忘れずに最高で最強の毎日にしていこう。ライブを通して、そんな大切な気持ちを関ジャニ∞は教えてくれた。


――完――


(想いが溢れて長文になりましたが、ご覧いただき有難うございます。  by NaNa)


新生関ジャニ∞は、どうしてあんなにエロいのか。覚悟と色気とその狭間。 ~2018年9月9日GR8EST東京 雑感レポ前半~

2018-09-10 20:30:00 | NaNaによるレポ

※ネタバレを含みます。また多様な意見に寛容な方のみご覧ください。
 #GR8EST #GR8EST東京 #関ジャニ∞ 






――6人の関ジャニ∞、初めての人もいると思う。見慣れないかもしれないけど、俺らはまあ慣れてきたかな。これが現実だから頑張って受け止めて。――




2018年9月9日東京ドーム。今日ここで行われるのは“「ジャニーズ」のコンサート”である。オープニング映像ではプログラミング言語が書き込まれ、新しい生命体がRE BORNの文字と共に誕生する様子が描かれる。メンバー全員の目元を映し出すスクリーンには覚悟のまなざしが見て取れる。



でっかい卵が割れんばかりの黄色い声援を受け、新生関ジャニ∞のお出ましだ。ロックナンバーが続く序盤。6人全員が楽器という武器を手に、会場を盛り立てる。


「みなさんこんにちは!関ジャニ∞です!」


そのムードは少しリラックスした様子で、ここまでのツアーでつけた自信を感じることができた。頑張って慣れてほしい、錦戸君の精一杯の言葉だ。思わず固唾を飲んでしまったが、間髪入れずにライブは進行する。


「よ~うこそ~!」





ここにしかない景色。今、我々Eighterは特別な光が差す、ここにしかない景色の中にいるのだ。このライブはこれまで以上に彼らからのメッセージがあるのだと悟った。大好きな人の瞳に映る世界に自分が居る、と思うと感動する。「景色」の一部でもいいから、彼らの前にいて声援を届けたい。今日はもうペンラを振り回して(常識の範囲内で)、内輪を掲げて(胸の高さで)、思いっきり楽しんでやろう。それが一番いい。



前半戦はほとんどバンドナンバーで攻める関ジャニ∞。センターステージからバックステージまで楽器を弾きながらムービングする。そこで私はある重大なことに気付き始める。重大な事実。




それは…



関ジャニ∞、すっごいエロくなってない?






何なんだ、この色気は…!ストレートな表現でかたじけない。しかし、そうとしか言いようがない。



汗を滴らせながら歌う個々人に目を向けてみると、匂い立つ芳香に圧倒された…!





え、あれ、さっきまで修造さんと蕎麦ミュージカルを踊っていたはずの村上さん。もし彼が社内にいたら、給湯室で何かが起きてしまうかもしれない。働くオトコの色気がすんごい。ちょっと息切れしてるのもイイ。無邪気に楽しんでやる!という気概を漂わせ、本当に楽しそう笑う姿に胸打たれた。




ヒゲ、髭、HIGE。ゆるくかかったパーマに長めのヘアスタイル。まるちゃんってほんわかした話し方で安心しちゃうけれど、今日の丸山隆平は安心できないゾォォォォ。仕事帰りにエレベータで一緒になったら何かが起きてしまうかもしれない。ベースを弾くとき、唇をムッと巻き込んでリズムをとる姿にクラっとくる。




これまで歌わなかったパートを歌うとき、ちょっと苦しそうな顔をして叫ぶように歌う錦戸くん。元々絞るように歌う歌声がセクシーだったけれど、磨きがかかってる。壊れたコピー機を手早く直してくれそうだし、その御礼に食事にいったら何かが起きてしまうかもしれない。骨っぽい細い体に漲るパワーにグッときた。



ッッ!なんたる色気!男安田章大をここまで、惜しげもなく感じたことがあっただろうか?(反語) 色眼鏡で隠されたその先に鋭く携えた眼光。「野性」という言葉がふさわしい。最も色気の放出量が多かったのはヤスくんな気がする。残業中、人の少ないオフィスの階段ですれ違った時、何かが起きてしまう可能性が高い。くれぐれも無理のない範囲で、彼の中の芸術を爆発してほしい。




え、かっこいい…。大倉くんはここ数年で男も憧れる男のカッコよさみたいなものを手に入れたよね。これまで以上激しく、パフォーマンスとして見応えのあるように意識してドラムを叩いている。大人数の飲み会でみんなガヤガヤしてるからって、机の下で足を突っつかないでよね!きっと何かが起きてしまうかもしれない。ファンのツボを捉えたパフォーマンスにズキュン。




真っ白な肌に真っ赤な口唇。少し長めの前髪が汗で湿って目にかかる。その隙間から大粒のまなこがキラキラと輝き、海外のチョコよりも甘い声とぎこちないダンスで翻弄する横山さん。ッファビュラス!時折、パワーを温存するためなのか、口を半開きにしてぽーっとしている。お美しい。横山さんのエロスは肉感的で強く心に訴えかけるものがある。目があった途端、運命の恋が始まり、そして何かが起きるに違いない。そうだ、そうだ!横山さんの色気の種類は、私の中では叶姉妹と同じゾーンにある。




新生関ジャニ∞は太刀打ちできないほどの匂い立つエロスを兼ね備えていた。それは苦悩からにじみ出たものかもしれないし、未来へ向かうためのガッツかもしれない。とにかく今の彼らにしかまとうことのできない力強い生命力が生み出した尊大なオーラとしか言いようがない。

彼らの姿に見る、覚悟と色気の狭間で酔いしれていた19時半。

さて次はどんな姿を見せてくれるのだろうか。



・・・後半へ続く・・・


(久々のNaNaによるごちゃ混ぜレポでございました。改めて、幸せなGR8ESTの場に参加できたこと御礼申し上げます。)



関ジャニズム 東京初日感想。

2014-12-13 02:25:15 | NaNaによるレポ
ぬ。







ネタバレを書くかもしれません。ご注意ください。











ざっと、初日感想です。








あ、どうもごきげんよう。NaNaです。










東京初日を終えて、充足感に満ちております。










ハァ……。良いライブでした。










まさに関ジャニ∞10周年の集大成と呼ぶべきライブでしたね。










古きも新しきも楽しめるテーマパークのようなライブ。








なんだかあっという間に終わってしまいました。始まった瞬間終わった。そんな風に感じました。体感時間30分くらい?








欲深い人間になったものです。足りない足りない足りない。もっとあの時間を感じていたかった。










メンバーのビジュアルも最高でした。










横山さんは本当にここへきて、ビジュアル面での強化のされ方がスゴクイイ。はぁん。






あの歳でしか出せない魅力をすべて出してきた感じでしたね。








今の彼にとって関ジャニ∞のライブというのはかなり大きな仕事なのだと思います。それに全身全霊かけてくれてとても嬉しかった。わたしにはそのように伝わりました。嗚呼、横山裕……今回ガチだな……ってやつです。






トランペットも上手になってたねぇ。練習したんでしょうねぇ。








今回一番ぐっときたのは、わかりやすくあの一曲だっ!と挙げられます。












「ドヤ顔人生」






もうこれがゼッタイ今日イチ。ゼッタイ今日イチ。ほんとにあのねゼッタイ今日イチ。(しつこい)












村上さんのピアノソロに、まぐわうようにして参加してくるトランペット横山。そして、まるちゃんのベースベンベン。














嗚呼、嗚呼、ついにヨコヒナが楽器隊セッションに参加できる日が来た。












新時代のはじまりだ。










これは人類の一歩だ。














もう地球が青いんだなんだって、人類が初めて知った時……どんなにか感動したことでしょう。










ソレです。














ソレなんです。














今回のこのヨコヒナセッションの第一歩は、そのレベルの感動なのです。おわかりいただけますでしょうか。












胸が熱くなるのを感じましたね。カイロをお腹に貼っていたからではありません。これは心の底から湧き出るようなワクワクしたときめきなのです。







もちろん章ちゃん、にっきどっくん、たっちょんのガチガチ楽器隊もとっても素敵でした。








あとはすばちゃんのブルースハープ。あれもかなり骨の髄までキましたね。
















ンア゛ーーーーーーー!!!(きゃー)
















ンア゛ーーーーーーーーー!!!!(かっこいいー)


















みたいな声をずっと出してました。(きもい)
















あとは他に言及することがあるとすれば、10祭の投票で結構人気あったけど出来なかったやつとかをやってくれたのかなあ、と思いましたね。












わりと「ふぅ~わかってるぅ~」みたいなの多かったんで。フローズンマルゲリータとか、クルマジとかね。





総観としては、すごくまとまったライブ構成だったなと。








10周年のライブだから、こういう形はこういう形でとても正しいんだと思います。なんというか正統派のアイドルのライブ。






なんとなく10周年のライブなのに、それやっちゃう?笑 もぉ、関ジャニ∞ったらみたいなのをいつも期待している自分がいるので、個人的にはもうちょっと……例えば映像とかの面だけでも面白い要素とか遊び心みたいなのがあったらよかったかなって。欲を言えばですけれどね。







でもほんとにかっこよくって、こんなことを言ってはいますけれども、ふがふがふが言いながら悶えた師走の夜です。











引き続き、関ジャニ∞にはもへ悶えていこうと思ったハタチの冬です。あはっ。あはっ。あははっ。(膀胱炎に苦しんでいますがカワイイ女子大生をしています。よろしくお願いいたします。)















ざっとですが、感想書きたくなったので書いてみましたとさ。ちゃんちゃん。