どうも、疲れきっているNaNaですけれども!
ふえ~、受験生ってこんなに、忙しいのか。いや、勝手にタイトにスケジュールを組みすぎているのか、まあ、そんなことは置いておいて!おひさしぶるる~!
昨日は、BOBって来ました!うふふ!
とっても楽しい舞台だったので、レポと感想を書こうと思います。
ネタバレの部分もありますので、まだ舞台を見ていない方は、絶対に見ないで下さいね!
これから行く人は何も知らずに観にいってくださいね!
まるちゃんもお願いしていたし!
どうしても行けない人や、もう観た人には雰囲気を味わってもらえればなあ、と思います!
あ。あと当たり前だし、みんなしないと思うけど、無断転載は禁止です。
***
映像と舞台のコンパクトな融合が、素敵なオープニング。
登場人物6人の様々な表情を撮った映像が流れます。
そしてまず最初に、登場したのは片桐仁さん演じる大塚健太。
舞台の上のほうに作られたステージから、物語のあらすじを語るシーンで始まるのですが…。
昨日は登場する時に、つまずいて、こけてしまった片桐さん。(今思えば昨日現れた妖精ちゃんは、このときから居たのですね。)
テーマは 「バカップルのその後」
暗転して、次に現れたステージには、平愛梨さん演じる田畑夏美と我らが丸山隆平さん演じる田畑春彦。(お三方ともに黒を貴重としたお衣装が、キマってました!)
夏美は、春彦の妻。
春彦は、バイトで保父をやりながら、健太と共にお笑い芸人をしています。
結婚前は、バカップルであった2人は、5年の月日を経て、倦怠期に突入。
倦怠期を迎えたバカップルの口げんかの内容は、冷めきっていてとことんキツくて面白い!
そんな場面から、物語ははじまります。
カレーの味付けを巡って、喧嘩が始まった2人。
「そんなに甘口が好きなら、練乳でもちゅーちゅー吸ってればいいじゃない!」
「あなたは、パ・リーグ顔なのよ!」
なーんて、責められた時の春彦さんの表情が、なんとも言えない妙な表情をしていてて、よかったです。まるちゃん演技うまいな~と思いながら観てました。
喧嘩をして、夏美が家を出て行った時に部屋で、健太と春彦が話すシーンでは…
「昔はボクのエンジェル略してボエって呼んでたんだ。」
「みんなが、ちょーかわいいって寄ってくるこ…略してみちこって呼んでたこともある。」
なーんて、あま~い表情を浮かべて語る春彦さんも、また素敵できゅんとしました。
そうこうしているうちに、転換のシーンが訪れます。
喧嘩中に、家を飛び出した夏美が、事故にあい、記憶喪失に。
すっかり冷めきった現在の状況を忘れ、バカップル時代のテンションを取り戻している夏美。こうして、2度目の新婚生活が幕をあけるのです。
バカップル時代にやっていた遊びで、盛り上がる春彦と夏美。(ちなみにバカップルに戻ったので、呼び名も春彦は「春ぴこぴこ」と呼ばれていて、かわいかったです。)
有名人の苗字の一文字と、名前の一文字を入れ替えて遊ぶゲーム(けつだいらまん、しりもんいち等)や、何にでも濁点をつけるゲーム(3時のおやつにく゛り゛よ゛う゛か゛ん゛)などをして遊ぶ2人。
最近やっても、喜んでくれなくなった濁点ゲームも、今の夏美なら全力で楽しんでくれます。
あと昨日は、アドリブなのか、芝居なのかわからなかったところがあったのですが、健太に対して春ぴこぴこが出し始めた
「キモイキモイ脇波(わきは)」
手を広げて、脇から波を出しながら、キモイと連発するシーンがあって…途中から夏美ちゃんも加わっていたので、すごく盛り上がってました。
思わず真似したくなっちゃうような、面白い動きでしたよ!
(この時の、ギャグや、遊んでいるときのテンションが、普段のまるちゃんっぽくって、とっても面白かった!お腹の底から笑っちゃいました。)
こんなシーンの最中に、ハプニングが起こりました!
「歌舞伎揚げを持ってきて!」
と言われて、夏美ちゃんが持ってくるシーン。
持ってきた歌舞伎揚げを、後ろに隠して勢いよく走ってきた夏美ちゃん…。
あまりにも、全力過ぎて、ずっこける夏美ちゃん。(完全にあいりーんの素で転んでしまう)
自然に転んだので、台本にあるズッコケかと思いきや、お客さんより何より、驚いた顔のあいりーん。
すっ、と駆け寄って紳士的に手を差し伸べた春彦さんの対応に、次第に戻ってくる夏美ちゃん。
(この時の、まるちゃんの対応の早さとか、アドリブの上手さが神懸かってました。自分があいりーんだったら、5000パーセント惚れてますね。)
それから、このシーンのあとに、暗転して、また違う登場人物が出てきます。
愛梨ちゃん演じる冬美と、まるちゃん演じる秋彦。そして、片桐さん演じる神田。
このバカップルのお話は、人気作家である神田が書いた作り話であった…と展開は続きます。
出版社で働く別居中の夫婦、冬美と秋彦。
人気作家神田が、新作の展開に行き詰まっているとの連絡があり、呼び出されたものの、喧嘩ばかりの2人。
こんなやり取りを、止めに入る神田。
ウィスパーな声で、喧嘩を制止するくだりが、幾度かあって、面白かったです。
そして、ここからは、場面が、本の中のシーンになったり、現実の世界のシーンになったり、交互にめくるめく、変わっていきます。このスピード感が、舞台ならではで、とっても楽しかったです。
かつてのおしどり夫婦が何故、別居に?という疑問を、神田が投げかけると話の核になりそうな話題になります。
冬実によれば、2人に溝が出来たのは、秋彦が彼女にかけたある「疑い」が原因だというのです。
お互いB型の冬美と秋彦。
生まれた子どもはO型で、AB型同士の両親から生まれている秋彦との間に生まれる子がO型な事はありえない。
そう、その疑いとは、「本当にオレの子なのか?」という疑いです。
またまた場面は変わって、絶賛バカップル謳歌中の夏美と春ぴこぴこ。
5年前に戻った夏美から投げかけられた「お笑いはうまくっていっているの?」という質問に、うまくはいっていないものの、嫌われたくないという一心で「大人気だよ!」と答えてしまう春彦。
勢いで、ラジオ番組を持っていると大口を叩いてしまいます。
急遽、健太と共に、自宅の屋上にラジオブースを作り、そこから放送することに。
BGMも万全に調えて、夏美一人のためだけのラジオ生放送を始めるのです。
しかし生放送中に、春彦のバイト先の保育園の園児が失踪するという出来事が起こり、結果として夏美についていた、自分は人気者であるという嘘が、ばれてしまう羽目になります。
その場面で、更なる事柄が起こります。
記憶喪失だった、夏美の携帯の履歴にある一人の男性の名前があり、それが誰だか思い出せない夏美。わたしを信じているなら、この人に電話をかけて、とお願いされる秋彦。
ここで、場面は再び現実の世界へと戻ります。この後の展開に困っているという神田。
もし自分だったら、電話を掛けるのか、掛けないのか、と秋彦と冬美に問いかけて、名案を出したほうの出版社で自分の本を出すと言い出します。
冬美と秋彦の出した答えは、正反対のものでした。
電話を掛けないで、2人はわかれてしまう、という展開を提案する秋彦。
電話を掛けると、その男は、クッキングスクールの先生で、2人は別れない、という展開を提案する冬美。
採用されたのは、冬美の案で、ますます溝が深まる2人。
「2人はもう、別の物語を始めているの。」
と捨て台詞をはいて立ち去る冬美。
そこで、BGMが鳴り暗転して、ステージには、夏美と冬彦と健太の姿があります。
「この話本当に、夏美が書いたのか!?」
「そうだよ!」
劇中劇が、劇だった…という大どんでん返しの展開に、びっくり。
「だから、BOBって題名なのか!」と驚く健太に対して、首を横にふる夏美。
「保父さんより、ずっと頼もしいから濁点をつけて、ボブ。」
夏美ちゃんの純粋で、可愛すぎるバカさに、春彦も健太も客席も思わず笑顔に。
最後のシーンでは、じゃれながら追いかけっこをする春彦と健太。
健太に乳首をいじられながら逃げる春彦の表情は、とっても嬉しそうでしたよ。(そんな春ぴこぴこを見て、不適な笑みを浮かべていたのは紛れも無くあたくしだ。)
カーテンコールでは、笑顔の3人が素敵でした。
「今日はお足元が悪い中、お越しいただきありがとうございました!またのご来場お待ちしております!」
そういって、はけていく3人。
それでも、拍手はなりやまず、スタンディングオベーションに。
「ほんとうに…ふふ、今日は妖精がおりてきてましたね!」とニコニコしながら言うまるちゃん。
ハプニングを妖精と言わしめるまるちゃん。もし、あたくしがあいりーんだったら、5000パーセント惚れてます。(2回目)
「ずっこけましたよねえ~。」と笑いながら突っ込む片桐さん。
客席の皆が立っていることに、感動したのか、胸を手で押さえながら客席を見渡す愛梨ちゃん。
すごく良い感じの雰囲気が伝わって来て、これからの公演での成長っぷりだとか、出来上がりが楽しみになりました。公演数も多いので、最後の方は、きっともっと素敵ですね。
総評を書くと…
まず、本当に片桐さんは演技が上手い!
背中で演技したり、眉毛で演技したり、とにかく細かい所まで、演者でした。
間の取り方とか、空間の使い方とか、感動するほど巧かった。
また、この人の演技を見たいと思いましたね。
あいりーんは、初舞台のフレッシュさが出てて良かったです。
この新鮮味と、あの役があってたんじゃないかなあ、と思います。
ビジュアルや声は、とことん可愛い。ほんとに可愛い。
ただ、転んじゃったハプニングがあったときに、一瞬素の愛梨ちゃんが出ていたので、その辺りをもっとアドリブとか
上手いことフォローできたら、もっと素敵だったかなあと思いました。
千秋楽の演技を見てみたいな。
まるちゃんは、えっと、まず、言いたいのが、黒シャツ似合いすぎ、痩せててかっこよすぎ、首筋の汗セクシーすぎ、よろしければ、抱いてください。
って、ことですかね。
普段のまるちゃんからは、想像出来ないような、仕事中の顔って感じが素晴らしくかっこよかった!
首筋に滴る汗に、男を感じました!ふゅーふゅー!
あと、物語もすれ違いあり、どんでんがえしあり、で楽しかったです!
あたくしは、誰かについて『この人変わったな。』って、思うとき。
それは、その人が変わったんじゃなくて自分が変わったんだな、って思うことにしているのです。
思うことにしているというか、おそらく多分そうなんだと思います。変わったのは相手じゃなくて、自分自身なんだろうって。
何だかうまく言葉で言える気持ちでは、無いのですが…多分そういうことを具体化してくれたのが、このBOBという作品だなって思います。
沢山笑えたし、得られるものもありました!BOBを見れて良かった!
千秋楽まで、みなさん、怪我無く素敵な舞台が届けれますように、願っています。