尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

2006年06月23日 11時21分04秒 | ライトバース集
小さなときから
わたしは
わたしのことを
家だと思っていた

小さな建物の一角に
不意に
雲や渡り鳥が通り過ぎる
不思議な
空き部屋があった
おそろしい恐竜でさえ
吠えることがあったので
母にも内緒の部屋
だった

今では
わたしを家だと思った
あなたが
まん中で笑っている

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2 コメント

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Unknown (アドリアナ)
2006-06-23 22:11:37
とてもかわいい詩ね。こどもの頃って、不思議な空き部屋があるのよね。よくわかる。恐竜が吠えるのも。小さな花が風にそよいでいたり、俄に雲がでてきたり、それはそれは波瀾万丈の毎日だったわね。最後の決め手がいいね。「あなた」は普通に「大切な誰か」でもいいし、「信念」とか「祈り」とかでもいいね。

さらっと読めるけどたくさんのものが詰まっている缶詰のようでした!
返信する
ありがとうです♪ (尾崎まこと)
2006-06-24 01:24:58
いつも適切なコメント

ありがとうね。

もっとかわいく

こんなのもアップしますね。





小さな頃

あなたは

あなたのことを

恐竜が吠えたりする

空き部屋がある

不思議な

家だと思った

そうだ





わたしは

あなたのことを

わたしの

家だと思っている

わたしが

たまに

まん中で吠える

不思議な

家だ
返信する

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