もう寝たっていいのだ
眠いのだから
いったい僕は誰としゃべり続けているのだろうか
本は羽を広げた白い鳥である
橋梁のようなその曲線
だけど、もう寝たっていいのだ
そう言い聞かすと
落ちていくのは鼻水なのだろうか
涙なのだろうか
誰が泣いているのだろうか
父なのだろうか
子なのだろうか
父の子が
あっ
と言って
波紋が広がるとき
眼下の鳥は
蒼い海となり
僕はしぶきを被り
しかめっつらの
白い鳥である
寝ても寝ても
そこにあるのは
いつも
昨日の海であると
しかめっつらは知っている
眠いのだから
いったい僕は誰としゃべり続けているのだろうか
本は羽を広げた白い鳥である
橋梁のようなその曲線
だけど、もう寝たっていいのだ
そう言い聞かすと
落ちていくのは鼻水なのだろうか
涙なのだろうか
誰が泣いているのだろうか
父なのだろうか
子なのだろうか
父の子が
あっ
と言って
波紋が広がるとき
眼下の鳥は
蒼い海となり
僕はしぶきを被り
しかめっつらの
白い鳥である
寝ても寝ても
そこにあるのは
いつも
昨日の海であると
しかめっつらは知っている