DEEP SEAα

ココロの軌跡

tune of immortality

2008-11-17 | 心象の海










「おや、あの河原は月夜だろうか」

そっちを見ますと 青白く光る銀河の岸に 銀色の空のすすきが 
もうまるでいちめん 風にさらさらさらさら ゆられてうごいて 
波を立てているのでした

「月夜でないよ 銀河だから光るんだよ」

ジョバンニは云いながら  まるではね上がりたいくらい愉快になって 
足をこつこつ鳴らし 窓から顔を出して 
高く高く星めぐりの口笛を吹きました




☆ ☆ ☆ ☆ ☆




河原の礫は みんなすきとおって 
たしかに水晶や黄玉や またくしゃくしゃの皺曲をあらわしたのや 
また稜から霧のような青白い光を出す鋼玉やらでした


ジョバンニは 走ってその渚に行って 水に手をひたしました


けれどもあやしいその銀河の水は 水素よりももっとすきとおっていたのです


それでもたしかに流れていたことは 
二人の手首の 水にひたったとこが 少し水銀いろに浮いたように見え
その手首にぶっつかってできた波は うつくしい燐光をあげて 
ちらちらと燃えるように見えたのでもわかりました











   











あ か い め だ ま の さ そ り


ひ ろ げ た 鷲 の つ ば さ


あ を い め だ ま の 小 い ぬ


ひ か り の へ び の と ぐ ろ


オ リ オ ン は 高 く う た ひ


つ ゆ と し も と を お と す





ア ン ド ロ メ ダ の く も は


さ か な の く ち の か た ち


大 ぐ ま の あ し を き た に


五 つ の ば し た と こ ろ


小 熊 の ひ た い の う へ は


そ ら の め ぐ り の め あ て






Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暖かな匂い | TOP | 15の夜 »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マエマエ)
2008-11-18 00:24:05
この「テンプレ」と 「星空」と「銀河鉄道の夜」
そこには ほんとにあるんでしょうか?
「銀河鉄道の夜」は 残念ながら 最後まで読んでないのですが…
読みたくなりました

遠野産のビールでも飲みながら…(^^ゞ
padmaさんのおかげで まるで ワインでも味わっているかのように 香り味ともに楽しんでいます
ただいまのお気に入りです 
返信する
マエマエさんへ (padma)
2008-11-20 09:25:48

”「星空」と「銀河鉄道の夜」
そこには ほんとにあるんでしょうか? ”



うん。。 ありますよ

賢治は此処をイーハトーヴ(理想郷)と名づけました

空も星も海も風も ...

此処にはあります

そして今日は 一面の銀世界を魅せてくれてます



ココロが望めば
必ず見つけることが叶う

そんな場所だから



返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。