何ものか打たれて泣かぬ
何人か死を恐れざる
我と我が身にひきあてて
悩めざれ また殺さざれ
何ものか 痛きに泣かぬ
何人か 命惜しまむ
我が身愛しと
思いなば
惨酷たらしき心を捨てよ
天地の生みにしものを
うちなやめ殺すが中に
喜びを求むる人は
後の世に楽しみを見じ
《法句経》
御仏の教えなくして,どうして耐えられましょう。
正か誤かと問われれば,私は正しくないはずがなかったのです。
でも,正しければ痛みを与えることが許されるでしょうか?
御仏はお許しにはならない,悲しむ筈なのです。
私はずっと痛くてたまりませんでした。
失ったものが多すぎたから。
でも,相手に痛みを与えることはしませんでした。
生まれ出でる命を愛しいと思ったから… 口の中の斧は振り下ろさずに腹の奥に収めました。
御仏が見ておいでだと信じなければ,どうして収められたでしょう。
私などに。
時代遅れだ,偽善者だと笑われることでしょう。
されど構わない。
仏の道を歩むのだと誓ったのだから。
いつかは花咲く日がありますように。。。。。
東北地方も今日,ようやく梅雨明け。
気温もグングン上がって洗濯日和。
とても気持ちのいぃ1日だった。
暑さがおさまった夜,今夜解禁のCDを思い切り聴くために,しばらく流した。
完全には暗くならない,ネイビ-ブル-の空。
今時期特有の色。
そして,もうすぐ沈んでしまうであろう三日月。
…… 赤い三日月
赤い三日月は,あまりよろしくない。
赤い三日月を見ると,私は理性を失くすから‥。
幾つになっても変わらない。
そぅ… 今宵もまた…… 。
お誂え向きに生暖かい空気が,躰に纏わりつく。
近頃,凹む事が重なってかなり疲れていた私。
酷い言葉を浴びせられた事も,調子良すぎる愚弟(血縁の)に憤った事も,アリ-ナのプラチナチケットが手元に残ってしまった事も…… 。
ヤバい。
ハマり過ぎだ。。。。。
『車から降りて,そこらへんのバイクにまたがっちゃおっか?
ドライバ-1本あれば,拝借できるでしょ?
海いこ! 海!!』
出かけた言葉を‥飲み込んだ…… 。
だって,彼はきっと言う。
『行くか?マジで?
その代わり帰りはバスか電車だぞ』
って。
だから代わりにこう言った。
『私,赤い三日月見るとおかしくなるわ』
『俺なんかこの蒸し暑さにとっくに狂気だよ』
ヤッパリ。
危ない危ないw
赤い三日月はヤッパリよろしくない…… 。