DEEP SEAα

ココロの軌跡

Beautiful Colors

Numero TOKYO

2007-11-30 | 日々の海

 


眺めているだけで、「女」のモチベーションが上がるような本が好きだ。


センセーショナルなデビューに魅せられ、定期購読のオーダーをした。




作家は作品と共に、装丁にとても拘るものなのだと言う。


それを意識してかどうかは別としても、置いて様になる美しい本は私に欠かせないものだ。


 


何故、背表紙にチープなサブタイトルなどを入れたのだろう。


先月、今月号と共に、私が普段から苦手とする種類のタレントがゾロッと特集されていた。


書店で見たならば絶対に買わない内容である。


 


「なるほどな」


一瞬で興醒めした。


 


多分、後は無いだろう・・・残念である。


 


 


 


 


 


 


 


 



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ひとり暖かな部屋の中で

2007-11-30 | 日々の海

 


定期的に訪れる私の「虫」。


 

この中の半分は今週になってから買ったもの。


 


やることがたくさんで忙しない時程読書熱が湧いてくるという、困った性分だ。


 


ジャンルは大体決まっているが、最近はベストセラーや新書などを読む機会も増えた。


雑誌類は、年齢的に微妙に読むものが無いので、定期購読をしている物だけ。


 


借りてきたり、古本を買うことはまずない。


本は私にとって財産だから。


 


パソコンばかりで新聞や本を読まなくなるのは、危ういことなんだという。


何がどう危険なのか?



本を殆ど読まず新聞も取ってない人と知り合い、付き合いを深めて行くと何れわかるようになる。


そのお陰で私は、余計に意識して読書をするようになった。


 



久しぶりにキリマンジャロを買って、丁寧に淹れた。


α波を引き出す香り漂うお気に入りの場所で、ページを捲ることにしましょう。


 


 


よい週末を・・・


 


 




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2007-11-28 | 日々の海

年末ジャンボ発売のニュースを見て年の暮れを実感している私ですが、今日は来年のカレンダーの話題を・・・。



毎年、仏壇脇にかけるカレンダーだけは買い求めるようにしています。


御仏の脇に置くものですからいつも仏教に関する物なのですが、今年は土門拳の「古寺巡礼」でした。



そして昨日、注文していた来年分が届きました。


 


 「延暦寺」です。


 



今回は鮮やかな切り絵の数々。華やかな趣です。


 



「どんな一年になるかしら」


そう考えながら捲っていたら、なんだかワクワクしてきてしまいました。


鬼も笑ってることでしょう(笑)


 


 


 


 





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香老舗

2007-11-27 | 日々の海

香の老舗「松榮堂」さんから来年のカタログが届くと、師走が近いのだと実感する。 


数年前から欠かさず届くそれは、眺めているだけでいい香りが漂ってくるような、とても美しいカタログである。 


 


一般の家庭での香の消費量など高が知れている。 


朝夕のお勤めと掃除の後に焚くもの、気分転換に贅沢な銘柄をチョイスしてみるとか墓参用のもの、せいぜいその程度。 



送料を考えるとやはりまとめ買いをしたいと思うので、そうそう注文はしない。 


店側にしたら利益の出ない客である。 


それでも松榮堂さんは毎年送ってくださる。  



地方に暮らす私には、本店にも支店にもかなり距離があるために店に出向くことはまず叶わない。 


どうにか手に入らないものかと問い合わせたところ、直ぐに通販の手配をしてくださった経緯がある。それからのお付き合い。 


メールオーダーのシステムが充実した最近では、何かと我がままを聞いて頂いている。 


 




二十歳になるかならないかの頃だったろうか。銀座に本店を置く香専門店の支店が近所にオープンした。 


幼い頃から匂い袋やお香の類が大好きだった私は、ドキドキしながらその店へ行った。 


そこには小太りで厚化粧な女店主がいて、先に来ていた数人の熟女達に歯の浮くようなお世辞を言っていた。 


そしてその客達が帰ったあと、その女店主が私に放った言葉は、「で、おたくは何が欲しいのかしら?」だった。 


あまりの物の言いように驚いている私に、矢継ぎ早にまくし立てたその女の次の台詞は、「ご予算は幾らなの?あなたに買えるような物があるかしらねぇ?」そんな信じられない言葉だった。 


無論、初対面だったのは言うまでも無い。 


 



銀座からやってきたキラキラした色とりどりの憧れの商品が並ぶ店。  


幼い頃、母がデパートで買ってくれたような愛らしい匂い袋はあるかしら。



そんなワクワクした気持ちを叩き落とされた瞬間。 


その時の私は、普段着に近い格好だったかもしれないし、制服だったかもしれない。 


いずれにせよ、足元を見られたのだろう。 


怒りよりも先に、泣き出したい気持ちでいっぱいだった。 


バブル時代にありがちなそんな苦い想い出。 


 



敷居の高い店にはいつもあの時の思いが重なるので、正直、松榮堂さんにも警戒をしていた。まして、こんな田舎街の店なんかじゃなく京都本店である。かなりバクバクしていた(笑) 


 


しかし、最初からそんな心配は無用だった。 


私のような利益にならない地方の客でも、いつも丁寧に応対してくださる。 


なにかあれば直ぐに電話で確認を取ってくれ、あの美しい京言葉で、こちらが気付かない所まで提案してくださったりするのだ。 まったく持って行き届いている。



「流石の老舗」・・とは言えないような世の中ではあるが、松榮堂さんに限ってはやはり流石としか言いようが無い。 



常々思っていることであるが、「物の価値」とは「思いの価値」なのだと改めて思う。 


人が作り、人を介して、人が使う。 


そのどの段階ででも、心(真心)が伴わなければおかしな事になっていく。 



「心の時代」と言われるようになってから久しいのに、ピントがずれたイカレタ輩が如何に多いかは毎日のニュースを見れば歴然。


暖簾だけで信用できる時代は最早終わってしまっている。 


 




だからこそ私は、ますます「松榮堂」のファンである。 


 






 





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ただ、ひとりゆくがいい

2007-11-26 | 心象の海

自分らしさと受け入れとの鬩ぎ合い。 


 


荒らしに砕かれたプライド。 


 


置いてけぼりにしてしまった読者への罪悪感。 


 


明かすことへの抵抗感。隠すことの孤独感。 


 


書けたことの至福の時は、書けない時間の空虚感までも得た。 


 


 


 


ユルユルと流れに身を任せ、分相応なのだと諦めて、平和で、退屈で、色の無い空間を漂っていればよかったのだ。 


 


人肌の温度だからこそ肌寒く、汗をかくことものぼせることもなく、今自分が何に包まれているのかもわからなくなるほどに麻痺し、水をしこたま吸い尽くしてふやけきっていく微温湯のような場所に、誰が居たいものか・・・そんな風に考えなければ。 


 


 


 


それまでの人生を全否定される様な人間を装うように強要されたが、どうしても出来なかったプライドのせいで、全てを失った過去が私にはある。 


 


そんな痛い経験が身に沁みた後の悟った振りで人と合わせる事を演じてみたが、性根は何も変わっていなかった。   


 


 


 


自分本位で、礼節を欠き、大人気ない気分の斑で振り回し、交流は優劣の話題が主で、ネガティブな心配りが美徳、建設的な話題になど流れようも無い。 


 


腐れきってる。 


 


 


少なくとも私がいるべき場所は、そのような場所でないのは確かだ。 


 


 


 


「お前が理想とする世界は、少なくともブログで仲間を作ろうとする人間の中にはないんじゃないか。」 


 


確かにそうなのかもしれない。  


 


 


 


 


            


 


人若し 心つつましき   


善を行ずる賢者を 友に得ずば 


克ち得たる領土を 棄つる王のごとく 


ひとり行くべし 


かの林中の象のごとく 


ひとり行くべし 


 


 


おろかなる者と 往くなかれ 


ただひとり 往くこそよけれ 


ただひとり行くとも  


あしきをばなさざるべし 


かの林中の象のごとく 


求むること少なかるべし 


 


 


[ 法句経 329・330]


 


 


 


 


 


 

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