DEEP SEAα

ココロの軌跡

Beautiful Colors

いのちの日記

2006-01-31 | 遠い日の海(過去エントリー)
柳澤桂子さんが画面の中で静かに語っている。
奇跡が起きたのだと思った。

激痛に顔を歪め,苦しそうにベッドに横たわる姿の彼女しか見た事がないのに,椅子に腰掛け話している。

そう。彼女には奇跡が起きていた。



── 余りにも理不尽で容赦のない運命。

私はその後を知るのがずっと怖かった。


痛みの辛さは本人にしかわからない。
わかってもらえないから,余計に辛い。

いつ始まるのかわからない痛み。
いつ治まるのかわからない痛み。

幾重にも続くと,人は,自分を責める。

「何故?・・」と。

身体の苦しさ,心の葛藤,孤独・・・。

逃れようのない泥沼。

生きる事は時として,死ぬ事よりも苦しいのです。


…そして人は信仰を求める。

分かりすぎるほどわかる彼女の心情。


『 神の前に,神とともに,神なしに生きる 』



彼女のこれからの人生が,実り多き幸せな物であるよう,切に切に祈ります。


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『夜』

2006-01-10 | 遠い日の海(過去エントリー)
これで二時間

咽喉からの血はとまらない

おもてはもう人もあるかず

樹などしづかに息してめぐむ春の夜

こここそ春の道場で

菩薩は億の身をも棄て

諸仏はここに涅槃し住し給う故

こんやもここで誰にも見られず

ひとりで死んでもいいのだと

いくたびもさうと考をきめ

自分で自分に教へながら

またなまぬるく

あたらしい血が湧くたび

なほほのじろくわたくしはおびえる





1928.4.28 宮澤賢治



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2006/01/03 2:32:15

2006-01-06 | 遠い日の海(過去エントリー)
[HIMURO IS HERE!]

What's up guys?
ちょっと前に無事にL.Aに着きました。
幕張の2nd ステージに来てくれた皆にはダブってしまうけど改めて、新年明けましておめでとうございます!
年末の忙しい時期、しかも異常な寒波の中を全国からあんなにたくさんのファミリーが集結してくれて本当にびっくりです。
悔しいけど、久しぶりなこともあって1stステージではノリを掴むのがマジで大変でした。 リハでいくらシミュレーションしていても、いざ本番となるとなかなか思う様にはいかないのがライブだよね。
最後のSummer Gameやジェラシーを眠らせてでは、普段かなり演りたおしている曲だから、正直言ってもうちょっとはイケたのかもしれないけど、そこまでのあまりに掴みきれていない流れを引きずっちゃってメチャクチャ中途半端な印象になっちまったのも凄く残念に思ってます。


ステージでよく陥る悪い思考回路なんだけど、いみじくも前半で作ってしまった悪い流れに雁字搦めになって、どうしても途中からその雰囲気を打破出来ないって事があるんだよね。
この辺りは恋愛関係にちょっと似ています。
何だかさっきまで喧嘩してた彼女にいきなり雰囲気変えて突っ込めないんだよね。
ナイーブな男子諸君には判ってもらえると思います。(笑)
2ndステージの方も見てくれた人はそこそこ納得してくれていると思うけど、1stステージしか見れなかった連中には本当に心苦しく思ってます。 もう一度この場を借りて感謝させて下さい。
ほんの何十時間か前には皆と幕張に居たのに、逃げ去る様に日本を後にしたのにはもちろん訳ありです。
5月から予定しているツアーの前にアルバムをどうしても仕上げなくてはいけないので、ここからはちょっとキツくなるけど、またそれぞれの場所で皆に逢える日をイメージしながらレコーディングに専念したいと思います。

See you soon!
HIMURO



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表裏一体

2006-01-04 | 遠い日の海(過去エントリー)

門松は

冥土の旅の一里塚

めで度くもあり

めで度くも無し







そう言いながら,めでたい正月にシャレコウベの付いた杖を持って歩いたのは,あの有名な「一休禅師」でした。

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ひととき

2006-01-03 | 遠い日の海(過去エントリー)
お正月には観瀾亭でお抹茶を頂くのが,恒例となっています。



「観瀾亭」は太閤秀吉が桃山城内に造らせた大茶室で,それを伊達政宗公に贈られたものです。




日本随一の純桃山建築で,室内装飾は狩野法眼山楽の筆金貼付の,それは煌びやかで豪華な造りになっています。




緋毛氈の上に座り庭を眺めると,松島湾が一望出来るようになっています。



ゆったりとした純和風の時間を過ごしてきました。



お正月らしい幸せなひと時です。



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