すっかり日が落ちてから出かけたので,着いた時には満天の星空。
邪魔な光が何もない高原なので,銀河の中にいる気分。(かなり寒いですが)
建物の中に入るとすぐ脇はレストラン。
生演奏のピアノが特別な夜に華を添えていました。
系列のホテルで大掛かりなイベントをしていたので,客足はそちらに流れたのでしょう。
このホテルには人は疎らでした。
ピアノの余韻に浸りながら奥の浴場へ。
丁度,出る人たちと入れ替わりになり,私ひとり。
ジャズが流れる広々とした浴場は,湯気で煙っていました。
ここの露天風呂は屋根が無く,満天の星空を仰げるのが売りとなっているのです。
いつもの様に,ミネラルウォーター片手に移動しました。
誰もいないほの暗い露天風呂。
貸し切り状態です。
思い切り手足を伸ばして,澄んだ空気と夜空を堪能しました。
が・・・,
なんだか寒い
顔や頭が…ヒエヒエするのです。
湯船に浸かっているのに,顔の毛穴が引き締まる引き締まる。
ピキピキいうのです
寒暖計を見ると,-5度を下回ってました。
ミネラルウォーターも凍りそう。
「これってあまりよろしくないんでゎない?… なんだか寂しいし…… 」
ということで,そそくさと内風呂に舞い戻った私でした。
そこで考えました。
真冬の厳寒の露天風呂に入る時には,シャンプー後の濡れた頭で入ってはいけない。
そして,ほっぺをしっかりと覆うように,ほっかむりをして入るのがいいな
[顔が寒い=ほっかむり]が,しっかりと身に染み付いた哀れなしば
雪に覆われた露天風呂に女がひとり・・・。
ほっかむりをして
ケーキなのにな…って。
私は子供の頃,とてもケーキが好きでした。
イチゴやメロンが乗った,何の変哲もないショートケーキが。
物心ついた頃,ご飯よりもケーキが好きだった私は,母に手を引かれてよく近所のケーキ屋さんへ行きました。
お店に入った瞬間のあの独特の甘い匂いがことのほか大好きで。
そして,真っ白な白衣を着たおじさんが,ケーキを入れた箱に綺麗にリボンをかけて渡してくれた,とても幸せな想い出です。
幼かった私は,何度ケーキ屋さんに通ったのでしょう。
ワガママで贅沢な子供だったと,今でも母に言われます。 笑
そんなワガママな少女が大人になったいま,一番のお気に入りのチーズケーキがあるのです。
売っているお店は,町の外れで家族で営んでいる小さなお店。
昔ながらのケーキ屋さん。
あの頃の私のように,ママに連れられた小さな子が普段着のままで訪れる。
脇のコーナーではコーヒーも飲めるし,キャンディやお煎餅も売っている。
とっても素朴で暖かなお店。
ここのチーズケーキは本当に美味しい。
評判を聞いて遠くからも買いにくるほど。(実際,私んちからも車で2時間w)
田舎町で営んでいるのが勿体無い程の美味しさなので,「街に出たら如何ですか?」と,おじさんに勧めた事がある。
おじさんは,「私の作るケーキを愛してくれる,地元の人に貢献したいのだよ」と,当然のように仰った。
温かな想いで丁寧に作られるそのケーキは,とっても優しい舌触りと味がします。
あのお店の,おじさんとおばさんの人柄そのままのようなケーキなんです。
とても久しぶりに買ってきました。
私にとってはやっぱりこれは,スイーツじゃなくケーキなんです
今年は信じられない程の暖冬だ。
私が暮らす場所は本州で一番寒い区がある,北国でも有名な厳寒地。
大平洋側だから豪雪というわけではないが,ある程度の積雪もある。
寒に入る今頃は例年であれば,最低気温は-10℃を下回り,日中でも真冬日が続く。
そして,雪かきに追われる毎日。
路面は凍結しているから,外出するにも神経を使うのが当然の日々である。
それが,今年は,雪がない。
最低気温は-5℃にもならず,日中はプラスの気温。
国道をバイクが行き交ってる。
信じられない…… 。
様々な影響が懸念され,とても不安な毎日である。
小正月前後の厳寒の夜,私は「民話の故郷・遠野」の,雪女に逢いに行くのが恒例である。
遠野の雪女とはとても気が合う。
暑がりなのも,イケメンが好きなのも,ロングヘアーが好みなのも,吹雪の夜に徘徊したいのも,とっても趣味が似ているのだ。
15日の小正月の晩,久々に遊びに行った。
暖冬のせいでヘバっているだろうと思い,陣中見舞いにハーゲンダッツを持って。
案の定,雪女は生気をなくした真っ赤な顔をして,ゲンナリしてた。
「こんなんじゃ,溶けて無くなっちゃうわよ~。
見てよこの顔。これじゃまるで河童だわ」
そんな雪女が可哀想になったしばゎ,提案してみた。
「お雪!バイク乗る?」
と。
雪女はバイクに乗った事がない。雪道では走れないから。
「ハーゲンダッツよりもお雪が好きな,APPIのアイス買いに行こうよ
イケメンがスノボしてるかもしれないし」
そう言ったら雪女は,ふたつ返事をしてついてきた。
そして私たちはタンデムで一路,安比高原へ。
途中,酔っぱらいに「貞子だ,貞子だ!!!」と指さされた事にちょっぴり凹んだ雪女だったけどw
そして私たちは無事,安比高原スキー場に着いて,1LジャーのAPPIアイスを食べながら,イケメンを物色している最中です
ユサユサと細かな揺れが長く続く地震。
津波地震だなと,ピンときた。
予感は的中。
広い範囲に津波注意報が出されてしまいました。
海行きは諦めざるをえない
すっかり予定が狂った私は,家に居る気にもなれずショッピングへ。
なのに,そんな時に限ってコレといった獲物にもありつけず,香水ショップとクロムハーツを物色しただけで終わってしまった…。
歩き疲れたのでスタバへ。
フカフカのソファーに身体を預け,暫し休息。
オーダーしたのは今日のコーヒー。
なんだか妙に重い… 。
ふたを開けてみると… , もの凄い量
夜中23:00
ほの暗いスタバに佇む女が,並々とコーヒーが入れられたカップを嬉しそうに眺めて,
「フフッ。もっきりだ」
と呟きながら,寂しく,気色悪く微笑んでいる。
知り合いには絶対見られたくない姿だわ… と,頭をよぎった夜でしたW
ひととは,実に様々な面を持つもの。
溢れそうな飲み物を見ると,「もっきりだ」と思わず口から出てしまう摩訶不思議な女も,やはり私なのである。
だから生きることはやめられない。 笑
今日は鏡開きです。
お正月の間,その年の歳神様にお供えした鏡餅のお下がりを頂く日。
私の地元では,お汁粉にして頂くお宅が多いです。
昔と違って,パック詰めになった切り餅が入った便利なお鏡餅をお供えするので,お下がりをお料理するのもとても楽です。
私の実家は,時節句の行事をきっちり行う家なので,母には随分鍛えられて育ちました。
鏡開き,小正月に必ず食べる小豆も,市販のあんこではなく,豆から煮るのが当たり前だったので,自分の家庭を持った今でもしょっちゅう作ります。
私の母は,家庭の中で女がしなければならない仕事は,何でも私にさせました。
お料理もかなり幼い頃からさせられましたが,私が作り方を聞いても決して教えてはくれない厳しい母でした。
「自分の五感で覚えなさい。
そうじゃないと身に付かない。」
それが口癖でした。
そんなスパルタな母が唯一教えてくれたのは,黒豆と小豆の煮かた,それとベシャメルソースでした。
ふっくらと煮えたお豆,上品な味に仕上げるには手間暇を惜しんではいけない,2日がかりで作りなさいと教えました。
今でもその教え通りに煮豆を炊いている私です。
コトコトいう音と,部屋中に広がる優しい匂い。
たっぷりの時間をかけて煮豆を炊くとき,ゆったりと優しい時が巡る幸せを感じます。
小豆は鉄分も豊富なうえに手軽にデトックスができるので,女性にはとても力強い味方。
美しくなるうえに癒される時間にもなる… 。
かなりお得な鏡開きです 笑