東日本大震災 一周忌追悼法要のお願い
平成二十三年三月十一日午後二時四十六分に発生した宮城県東方沖を震源とした地震とそれに続く大津波により、太平洋沿岸地域を中心に、平成二十四年一月三十一日現在、死者一五、八四五人、行方不明者三、三四〇人という大災害となりました。
また、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の飛散は、広範囲の地域を汚染し、安心して暮らせるためには、まだ長い年月を要すると思われます。
さて、厳しい寒さの中、東日本大震災発生から、まもなく一年を迎える時節となります。
来る三月十一日、お亡くなりになられた多くの方々に対し、被災地のご寺院はもとより各ご宗派のご本山、全国のご寺院におきまして、一周忌の追悼法要と、地震発生時刻の午後二時四十六分に、梵鐘を撞いていただきたくお願いを申しあげます。
被災された皆さまにおきましては、さぞかし大変な、苦悩の日々を過ごされてこられたと存じます。この法要が、ご遺族はもとより、深い悲しみの中にある全ての方の心に寄り添い、これから共に歩むべき道を照らすことを願っております。
震災の復興はようやく緒に就いたところであります。私たちは協働し、長い支援を志してまいります。
どうぞ、皆さまの温かいお心とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
平成二十四年二月一日
財団法人 全日本仏教会
会長 河 野 太 通
財団法人 全日本仏教会
会長 河 野 太 通
続いてる今日 そして続いていく明日。
永遠さえも無常であるのならば 寸断されたあの日さえもまた
無常な永遠へと紡いで行くことができますように。
己の掌と御仏の掌との重なりの温もりに
いつわり無き慈悲のきわみの深い祈りを。
遺された己の歩む道は生涯
あの日の涙と共にあろう・・・・