先日,知人からカルピスを頂いた。
甘い物は苦手なので義妹にでもあげようかな…等と思いながら,ひとまず仏前へ。
カルピスと言えば思い出す人がいる。
十代の頃可愛がってくれたお巡りさん。
駐在所に遊びに行くと,いつもカルピスをご馳走してくれた。
そのお巡りさんとはバイク仲間。
彼はBMWに乗ってた。
確か,警部補だったと思う。
「白バイに憧れて入ったけど,学歴が邪魔して幹部候補なんだ。
だから白バイ隊にはなれなかったんだよ」
悔しそうに言っていた。
「下心はないから遊びに来いよ (笑」
そう言われて駐在所にもしょっちゅう遊びに行ったし,彼が私の家に遊びに来たりもしていた。
お巡りさんと知り合う少し前までの私は,アンコの入ったパンが大好きなイケナイ少女だった。
ある日,何気にその話をした。
そしたら彼はこう言った。
「それ以上の物を食べてたとしても,俺には聞かせるな。
いいか。
もしもまたパンが食べたくなったら,真っ直ぐ俺の所に来い。
旨いカルピスをいつでも飲ませてやるから。
仲間の元には絶対に戻るなよ」と。
そう言って,灰皿とカルピスを出してくれた。
こんな警官がいるなんて,夢にも思わなかった年頃の出来事。
その後,移動になって頻繁に会うことはなくなったけど,会うと変わらぬ笑顔で泣き笑いしながら接してくれる。
元気でいらっしゃるかしら…… 。
雪のチラつく寒空の中,凍えた身体を温めてくれたホットカルピスの味は,生涯忘れないと思う。
漸く一人前に歩けるようになった位の幼い頃,顔中に口紅で落書きをして,母を泣かせたという逸話を持つ私は,本当に化粧品が好きな女の子だった。
物心ついた頃には,近所のお姉さんにお化粧をして貰ったり,髪をホットカーラーで巻いて貰ったり,マニキュアを塗って貰うのが嬉しくて仕方なかった。
そんな私が生まれて初めて身に纏った香水は,
[CHANEL No.5]
まだ小学生だった。
まわりの子達は,資生堂のシャワーコロンなどを使っているのに,私はあまり興味がなくて母から譲られたNo.5ばかり使ってた。
まったくマセた子供w
そのNo.5は,父からのプレゼントだったけど,あまりキツい香りを好まない母は,鏡台の引き出しに入れっぱなしだったので,代わりに私が使ってあげたっていう経緯。
だって,父が母に渡す時,
「これはマリリンモンローが使ってたのと同じ香りだよ」
って言ったから。
あのセクシーで物凄い美人なお姉さんが使ってた香水。
私も使ってみたい…。
「寝るときは下着はつけないの。
CHANELの5番だけ」
そのセリフを知っていたから。
初めて身に纏った時,胸がキュンとなって,
「もう子供っぽいのなんかは卒業しよう」
と思ったのを覚えてる。
丁度,少女から一人前の女へと身体が変化する時期と重なっていた。
そんな,甘酸っぱい想い出。
それにしても,なんて可愛げのない小学生。 笑
今でもあの時のNo.5の瓶は,私の手元に大切に残してある……。
デパートの一階は大体化粧品のフロアになっているから,香水や化粧品の香りとホットチョコレートの匂いが混じっている。
私はその匂いがたまらなく好きで,身体の緊張が途端に解けてしまう感覚になる。
以前,[HYPNOTIC POISON]を衝動買いして使いまくっていたのも,確かこんな季節。
そして決まって,温かいココアが飲みたくなる。
何のココアでもいいというわけじゃなくて,やはりバンホーテン
普段甘い飲み物など皆無な私だけど,ココアだけは別。
お鍋に入れたココアをミルクで丁寧に伸ばし,ちょっぴりだけどお砂糖を入れる。体に優しい三温糖を… 。
出来上がったココアはお気に入りのカップの中へ。
両手で包み込んで,少しずつ味わいながら飲む。
脚を組み,椅子に寄りかかりながら飲むコーヒーのスタイルとは,格段の違い。
手間暇かけて入れたココアは,身体だけじゃなく,人恋しくなる夕暮れ時の心まで温めてくれるから,だいじにだいじに口に運ぶ。
ふわふわと舞う綿雪を眺めながら,コクンと飲む。
なんて贅沢なひととき
見るに耐えないと言う人,大っ嫌いと言う人もいるけど,私は大好き
専らロム側だけど,たまに書き込んで騒がせてみたりもしちゃう
2ちゃんと言うと,誹謗,中傷の固まりで,品性下劣なイメージがあるかもしれないけど,なかなかどーして真面目な話題も多いし,情報の交換場だったり癒し場だったり,現にオフ会等も開かれてるみたい。
口先だけの偽善者達やゴマすりらが集まる気色悪い掲示板より,よほど人間味溢れる場所で居心地がいいと感じるのは,し私がへそ曲がりなだけじゃないと思う
そんな私が,最近毎日訪れてるスレがある。
ちょっと興味をひくタイトルのスレだったから見てたんだけど,どーも書き込む人が極端に少ない。
このまま落としちゃうのも忍びないので,上げるために毎日一言ずつ書き込んでみた。
毎日毎日,コツコツ書き込んでるけど,これまで一度も,「氏ね」とも「逝ってよし」とも「基地外」とも言われた事がない。
勿論,魑魅魍魎を羅列された事もない……。
なんだか寂しかった
それが最近,毎日来る仲間が出来た。最低でも2人
その内の一人とはほぼ毎日,言葉のやり取りがある。
「今日は寒かったね」とか「雨が降ったね」とか「風邪ひかないようにね」とか… 。
最近では近況報告に近いやり取りになってきている。
毎日毎日,彼なのか彼女なのかわからない相手とやり取り。
確かに2ちゃんの筈なのに…… 。
なんだかとっても不思議な気分なんだけど,心が温かい
たかが2ちゃん。
されど2ちゃん。
やはり,相当,変わり者なのかな…?と思った。 笑
(*´д`*)
走っている車の中からでもそれとわかる程だから,かなり明るい流星だったと思う。
そうだ。
今夜はしし座流星群が極大になる日だったと気がついて…… 。
シンシンと冷え込む晴れ渡った夜空。
道路の情報板は-2℃を表示していた。
月はまだ見えず,天体観測には好条件の天候。
幼い頃,祖父の家に泊まりに行った時初めて天の川を見た。
これほどにまで空に星がいっぱいだったなんてと,物凄いショックを受けた。
それから私は星にとり憑かれ,部屋の壁を惑星や星団の写真で埋め尽くし,天井には夜光シールで天球を作ったりしていた。
日常の忙しさに追われ,天体観測の熱も冷めかけていた10年程前,いつものように缶ビール片手にベランダに出た。
辺りはすっかり寝静まった真夜中過ぎ,一筋の流れ星が流れた。
嬉しくてそのままボンヤリ眺めていると,目を疑うような流星が次から次へと流れた。
それは5分に一個以上の割合で,私は夢を見ているかと思った程だった。
空が白んでくるまで,ずっと空を眺めていた。
後から知ったのは,それは流星群ではなく流星雨だったと言うこと…。
缶ビールがかなりの本数,空いてしまったように記憶しているw
世間が大騒ぎした流星雨の時よりも,以前の話。
あんな幸運は,そう滅多にあるもんじゃない。
だって‥,願い事のし放題なんだから……