DEEP SEAα

ココロの軌跡

Faith can move mountains

2011-05-26 | 東日本大震災











「 雑宝蔵経 」というお経に次のような喩えがあります







ヒマラヤの麓のある竹薮に 多くの鳥や獣と一緒に一羽のオウムが住んでいた

あるとき にわかに大風が起こり 竹と竹とが擦れあって火が起こった
火は風にあおられてついに大火となり 鳥も獣も逃げ場を失って鳴き叫んだ

オウムは ひとつには 長い間住居を与えてくれた竹薮の恩に報いるために
ひとつには 大勢の鳥や獣の災難を哀れんで彼らを救うために
近くの池に入っては翼を水に浸し 空に駆け昇っては滴を燃えさかる火の上に注ぎかけ
竹薮の恩を思う心と 限りない慈愛の心でたゆまずにこれを続けた

慈悲と献身の心は天界の梵天を感動させた

梵天は空から下って来てオウムに語った
「おまえの心は健気であるが この大いなる火をどうして羽の滴で消すことができよう」

オウムは答えて言う
「恩を思う心と慈悲の心からしていることができないはずはない わたしはどうしてもやる 次の生に及んでもやり通す」 と

梵天はオウムの偉大な志にうたれ 力を合わせてこの薮の火を消し止めた












ヒマラヤの麓の竹薮を 東北地方の今
そして日本の将来と重ねてしまうのは私だけではないでしょう


正に火の海に飲み込まれそうになっている今
なす術がないように思えてならない毎日です


それでも私たちひとりひとりが 確固たる信念をもって臨んでいけば
オウムのように天に通ずるのだと信じたいのです























ある方が仰いました


「 人間は心に根を生やした多年草だ
野に咲く多年草の花を無造作に引き抜いて 花瓶に生けてもひと月ももたない
干からびた花をもう一度土に返したところで 再び花は咲かない

避難されている人々の心の根っこは今でも故郷に残っている

かけがえのない根っこを残すためあらゆる犠牲を払って 
為政者も企業経営者も努力を惜しまないで欲しい

今度こそ 私たちはあなたたちの動きを最後まで注視していく 」









温度差が大きくなっていることを肌で感じている今日この頃

それでも私は 一時も忘れてはいません

だって まだ何も 解決してはいないのだから


















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みんな家族です






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