比叡山には永遠の昔より継承されている修行 千日回峰行がある
身支度は深夜
一枚一枚と衣体を着け気を高めていく
手甲 脚絆 草鞋を履き 最後に蓮華笠をいただく
いよいよ出峰である
過去何十人もの行者によって受け継がれてきたが 昔と違うことといえば山上から眼下に広がる街の灯が年々増えていくことであろうか
早春のころはまだ息も白く動きも何となくぎこちない
桜が咲き若葉の頃になると一つひとつの作法が流れ出す
毎日同じ時刻に同じ場所で同じ経をリズムよく唱える
夜明けは徐々に早くなり季節が巡っていくのを体で感じる
通常の比叡山巡礼の行程は 根本中堂 浄土院 釈迦堂 峰道 横川中堂 山麓坂本の日吉大社などを経て無動寺谷の自坊に戻り 一日の巡拝を終える
行7年目の「大廻り」の場合は比叡山巡礼に加えてさらに京都に歩を進める
赤山禅院から真如堂 八坂神社 清水寺 六波羅蜜寺 因幡薬師 神泉苑 北野天満宮 下鴨神社と京都市内の神社仏閣を巡拝して一日を終える
翌日深夜再び京都の寺社を巡り赤山禅院より比叡山に上り東塔 西塔 横川の三塔を拝んで午後 自坊に帰る
これを百日間毎日繰り返す「只管の巡拝行」であり 踏破する距離は一日21里(84km)にも及ぶ
日ごと 洛中を行脚していると路傍にて加持を受ける老若男女が増えてくる
追い駆けてきて加持を乞う人もある
無関心であった人も加持を受けるようになるのは 日々の小さな信仰心が芽生えてきた証であろうか
京廻りでは街の生活の様子が垣間見える
車の往来や店の営業 通勤通学 仕事中の人 社寺の参拝者 ・・・
深夜に散歩や飲食をしている姿もある
24時間どこかで誰かが何かをしている
そうした人びとの営みを「行者には関係ない」と言えるだろうか
山中のしじまで行に勤しみひとり歩みを進めるが 衣食住は他の人に頼らなければならない
山川草木の大自然に抱かれ 大勢の人びとの支援を受けて行は成り立っている
行者はこれらのことを感じながら 世界の平和や国家の安穏を祈るのである
眼に映る光景を意識せず思惟せずに洛中を行脚するが ときには体に痛みを覚え睡魔に襲われ 刻々と変化する状況に心境は複雑になる
しかし比叡山中に入ると不思議と気が落ち着き自然の有難さを感じる
私たちの生活は物が溢れて便利になったが 一方で人の心は枯渇しているように思う
機会があれば白い行者の姿に多くの人が眼を向けていただき 加持を受けて仏縁を結び何かを感じてもらいたい
洛中大廻りは七月五日まで修される
比叡山時報より
「便利になったが 一方で人の心は枯渇している」
「何かを 感じ取る」
やってみたいけど 不思議で…
怖いけど やってみたい
逃げも隠れもできない場所で…
padmaさんは やったことがあるのですか?
こんにちは マエマエさん
え... っと どうして不思議で怖いのですか?
”仏縁を結び何かを感じる”とゆうのは
例えば 誰かと出逢ってそのヒトから何か刺激を受けるとかみたいな
感覚的なものを得る.. といったことと 似たようなものだと想うんですが ......
”padmaさんは やったことがあるのですか?”
う~ん ゴメンなさい ちょっと質問の意味がわかんないです(汗)
御加持なら幾度か頂戴したことはありますが そのことですか?
ホント 主語のない
自分でもよくわからない(笑)
怖いのは 神様仏様の前では 嘘はつけない
自分の醜いところ悪いところがてんこ盛りに見えそうで…
イタイところが多すぎて ボロが出そうだからかな
”padmaさんは やったことがあるのですか?”
その道に詳しそうなので…
仏教とか?お知り合いとか?
修行と言うのかわかりませんが信仰とか どんな感じなのかな?と思ったんですが ここまで書いてやっぱり自分でも意味がわかりません(笑)
すいません(>_<)
日本語むずかしいです~
おはよー マエマエさん
”怖いのは 神様仏様の前では 嘘はつけない
自分の醜いところ悪いところがてんこ盛りに見えそう”
うんうん わかります
ですよね 仏様はお見通しだからね
それはマエマエさんのココロの中に畏怖の思いがあるからですよね 神仏に対して
信仰って そういう思いから始まるのではないでしょうか
わかりやすくて騙しおおせる程度なら 頼ろうとも思わない(笑)
けれど 最初からお見通しの神仏だからこそ ボロを敢えて指摘してはくれないという
プレッシャーはありますけど(笑)
知られたら恥ずかしい自分
そんな自分を卑下して凹んでいる頼りない姿でさえ
罵倒などせずにに受け入れてくださるのが
唯一 神仏なのだと私は考えています
だから裏切ることは絶対出来ないです
そういう意味ではかなり怖いです 私も(笑)
”修行と言うのかわかりませんが信仰とか どんな感じなのかな?”
うん ですねー
普通に生活するシチュエーションでは なかなか触れる機会がないですもんね
謝らないでくださいね
わからなくても 何も恥ずかしいことではないですよ
よかったらココとか参考にしてみてくださいね
回峰行http://www.tendai.or.jp/shugyou/
ありがとう
よい一日を
比叡山は京都に嫁いではや○年。現在の住まいに引っ越し比叡山を毎日仰いで過ごしています。
そう、仕事帰りは比叡山目指して自転車でまっしぐら。夏は若葉、秋は紅葉、冬は雪景色とスキー場のライトの帯。いろいろと楽しませていただいています。某サイトにお邪魔していたときに気づいたのですが、比叡山方面をまっすぐ地図上でたどるとなんと延長線上に宮城県があるのですよ^^
それはさておいて、京都も今どきの風情ですが、時々寺や神社などが多いせいか昔ながらの風習を垣間見ることがあります。最近などは托鉢だと思うのですが、お坊さんが家々を回っている姿があちらこちらで見られました。割と大きな声でお経を唱えながら歩いていかれるので慣れていないとドキッっとすることがありますね。
おはよー 尚さん
比叡山を仰いで過ごしてるんですか?
わぁ~ いぃなぁ~
めちゃ羨ましいッス
私は京都にも大津にも まだ行ったことがないんです
御山の美しい景色と共に生活できるなんて 素敵ですね
御山の延長線上に宮城ですか?
それもまたステキ☆ いいこと聞きました♪
托鉢の風景 ここいらあたりではめったにみる事はなくなりました
私も寺町に生れ育ったんですが お修行をするようなお寺とかではないので 仕方ないとは思うのですが .....
京都はいいですね
憧れるものがたくさんあります
ありがとう
よい一日を