DEEP SEAα

ココロの軌跡

七回忌

2017-03-13 | 東日本大震災







春になりきれない青空が雲間から覗いていた仙台の朝。

ビルの谷間から吹き下ろす風花に思わず肩を竦めた
やはりあの日のような6年目の3月11日。






























午後2時46分。
鳴り響くサイレンの下での合掌。
深い深い祈り。



七回忌。
あらたな節目の日。






























ココまで来るのに私は
6年もかかってしまった。



足しげく通った大好きな海がただ恐ろしく冷たく
そして憎かった。


犠牲にならなかったことが幸いだったとか
難を逃れられたとか。


ほんの僅かでもそんな風に考えられれば
これほどまでではなかったろう。





忘れられとり残されていく現地に居て
せめて心だけでも共に在ろうと歩んだ日々は
笑い方さえ忘れる程の
とてもとても重い6年だった。




私自身この6年の間には
何度か入院をし大きな手術をしたりと
思うようには動けない期間もあった。





そんな中
何が力になれたかなんて未だにわからないけれど
せめて 月命日ごとの午後2時46分には必ず
東を向いて掌を合わせようと欠かさず続けてきたことには
自分を褒めてやろうと思う。






























6年ぶりに触れた海は
昔と変わらず優しい表情をしていた。



2万人近くの命を一瞬で飲み込んでしまった
あの日の津波。

そして今日のあまりに穏やかな凪。

同じ海であるはずなのに。





この大海では今日も新たな生命が育まれ
そしてまた還ることだろう。

決して抗えない悠久の時の流れ中で。



























生きるとは決して簡単なことではなく
たくさんの辛い現実と対峙し
それを乗り越えていくことでもあります。


だからこそ大切でかけがえのない存在
そして命なのだと思います。




























ただいま。。。




この先も生きる使命を模索しながら
私は旅を続けていくことでしょう。
















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