壬生義士伝などの影響で
盛岡といえば 一本桜 が有名だけど
私が幼い頃から大好きな桜
それがこの 石割桜
もうすぐ 逢える
推定樹齢350年以上の老桜
盛岡の官庁街
岩手県庁脇の地方裁判所の前庭に 堂々と鎮座している
染井吉野よりも早い時期に咲く
エドヒガン桜だから
盛岡市民は この桜が開花するのを何よりも待ちわびている
実はこの桜
これまで何度も瀕死の状態に追い込まれてきた
そのたびに 市民ボランティアや樹木医の手厚い保護によって
どうにか 今の状態を保っているのだという
それでも 長年 管理をしている 庭師さんの話によると
中は空洞でスカスカ
本来 この状態は
生きているとは言わないのだそう
それなのに何故 毎春
美しい 満開の花を咲かせるのか 不思議でたまらない
これは ひとえに 桜自身の生命力
そして 愛でる人たちの 想いが通じているのに他ならないだろうと
そう仰っていたのが 鮮烈に心に残っている
私は 毎年
必ず 必ず この桜さまを見に出かける
木の芽時のこの時期 体調が思わしくない事も多いけど
必ず傍に行く
たくさんの 観光バスやカメラマンをかきわけ
傍に行く
そして 涙を浮かべ ひと泣きする
人に話せば 大げさだと笑われるだろうけど
私にとっては
一年が廻り ジブンの足でそこに立てる歓びは
この上ない 幸せだから
何度も死にかけ
寝たきりになった日々もあった
想うようにならず
ヤケになって
花など絶対に見ない日々もあった
そんな時 この桜は
いつもと 何等 変わらず
瀕死になりながらも
人びとのために
健気に花を咲かせていた
御仏の慈悲を
そこに 見た
だから 私の 人生の師の一人だ
涙なしに 愛でられるハズがないというもの
はやく 逢いたい 。。。

自然は すごい力で 時に 圧倒させられますね
そこにある それだけで すごいこと…
もうすぐ もうすぐ 咲くんですね
えぇ もうスグですよ。。。
北国の人々の想いが咲かせるその花を
マエマエさんにも 見せてあげたいです