そのChinadressは
漆黒の夜空のような
美しい 繻子織りのもので
裏地は 眼が覚めるような真紅
大胆に入れられた slitの内側には
贅沢な昇り龍の刺繍が施されてあって
まさにdressと呼ぶに相応しい
宝石のような衣装だった
女性を一番 美しく際だたせる衣装それは
Chinadressなのだと知って
誰かにねだって presentさせたのを想い出した
とても好きだった
real Leopardの ショートコートを羽織っては
肩で風きって歩いてた
麗しくも 狂気だったそんな頃
あの Chinadress ...
どうしたかしら?
眼を閉じれば 今でもハッキリ想い出せるのに。。。
惜しげもなく 手離せる事情が
私の身に起きたのは事実だけど
ソレは あまりに遠い日々のようで
とても たどり着けやしない
バブルの頃の想い出なんてものは
戻れない寂しさと
戻らなくていい安堵と
今此処の
居心地の悪さを耳打ちしては
ココロにスルリと入り込んで
悪戯を仕掛ける
そんな 魔物なのかもしれない.....