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「失敗しない」為に練習するんじゃない 「向上する」為に練習するんだ。

2014-02-21 09:22:25 | 桃旗、こんな社会へ言いたい!
浅田真央ショートプログラムでミス連発。

見るのも嫌になる日本選手の悲壮感。
見ていても楽しめないよ。


これは選手の責任でも何でもない、
日本人の気質の問題だ。
良い意味での東日本大震災の人の絆の姿だけれども。

逆にこういう競争の場(?)ではマイナスとしか言えない。

選手が楽しんだ、なんて言うと
真剣味がないと、競争の場で楽しいじゃないだろ、
と非難されたりするんだけど。

日本選手の中で
本音で楽しんだなんていえる人がいるだろうか。
それを真に受けて非難する考えの浅い人たち。

国のお金で強化してもらって、
だから国民の期待に応えられるよう…。
気を使って、感謝して、死にものぐるいで頑張って…。

日本選手は頑張らなければと、背負い込んで
縮こまった身体の動きで、さあ飛ぶぞと気負い込んで…。
ああ、失敗。
大変だ、ミスしちゃった。

こんなの見たくないよね。

外国の選手だって国のお金で強化してもらって
感謝の気持ちは大いにもっていると思う。
それと競技に責任を感じるのは別だ。
みんなの代わりに一番優秀な自分が選ばれたにすぎない。

だから、金メダルのソトニコワ選手は流れるように演技して、
キムヨナも同じく、ジャンプの前も後も同じ流れで生き生きしてる。
日本選手のジャンプ前の「えんやこらさ」じゃないよね。

その気持ちがどう出てくるかだと思う。

日本では学生の頃から失敗しないように。
しっかり、練習すれば失敗しないから。
誰よりも失敗しないようにたくさん練習して…。


こんな事を何度言われてきた事か。

「失敗しない」為に練習するんじゃない。
「向上する」為に練習するんだ。


教師に指導者に言いたいよ。

浅田真央選手を知り始めた15歳の頃から
試合後のテレビのインタビューで
「失敗しないように」
「失敗のないように」
「ミスのない演技を」。
何度こんな言葉を聞き続けたか。
いまだに言ってるよね。

失敗を恥じる文化。
たくさんの方に支援してもらっているのに
失敗したらみんなに迷惑がかかる。
失敗は悪。

失敗しないように演技する事が第一じゃなくて、
失敗は目的を達しようとした事の一過程でしかない。


浅田真央選手の精神力が弱いなんて言う人に言いたい。
がっかりして、落胆するのはあなた達の勝手だ!
あなたの税金の1円も彼女の強化費には入っていないよ。

子供の頃から「失敗は悪」。こんな刷り込みをされて、
それでも失敗しないようにと毎回毎回気持ちを持ち続けて
銀メダルを取り、今回もオリンピックに出ている人。
こんな人が精神力が弱いだろうか。
のびのび実力が発揮できないだけだろう。

失敗して転んだときに「あはは」と笑うのが外国選手で、
悔しさは別にしっかり持っている。
恥ずかしそうに恥じて照れ笑いか、落ち込んでしまうのが日本選手だ。
悔しさが涙にかわり、みんなの慰めと同情で薄まっていく。

教える側も、教わる側も失敗を恥じる文化が
練習でも、精神に余裕がなくなって、
暴力を奮ってまで教え込もうとするのだ。

キムヨナが「私、失敗しませんから」と言いながら
演技しているように見える。
失敗を恥じていないから、恐れていないからそう見える。
身体の隅々まで大きく伸びやかに躍動している。

日本は
失敗を恥じるから、エゴのない他人を思いやる文化が育ち
外国は
恥じないから、他人に惑わされない伸びやかな文化が生まれ。
何だってそう。
文化だって、いい面も悪い面もある。
日本は少なくとも、オリンピックには勝てない文化。

失敗しても笑って、悔しさをバネに生き生きと立ち向かう外国。

世間やマスコミの過度な期待に失敗したらと萎縮して、
実際失敗してしまったら、今度は打って変わってよくやった、
銅でも、入賞でもすごい結果を残したように
選手の気持ちになって(?)よくやったと甘えさせる日本。

なんだかな。