連日有名な方が亡くなっているが。
僕の大好きな方がまた一人亡くなった。
小沢昭一さん。
僕が20歳のころ、大人気の中年のおじさんだった。
当時人気のあった中年の、永六輔、野坂昭如、小沢昭一の三人を、
中年御三家と言っていた。
1974年、東京では当時あの武道館で
ビートルズ以来の人気だったらしい。
大阪では僕も見に行った。
大学生、そしてそれぐらいの年齢の若者に大人気で、
この中年のオヤジ3人を追っかけて
学園祭やら講演、対談に多くの若者が出かけたものだ。
しかし今調べてみると当時一番若い小沢さんが43歳。
今の時代で中年と言うだろうか?
昔は大人の精神年齢が10歳高いのかもしれない。
3人それぞれ味があり、行動パターンが違う。
共通は人間的な魅力、思想、文化的感覚が素敵なことだ。
あらゆる問題に3人それぞれの個性があって面白い。
例えば社会的な問題で言えば
永六輔さんは市民にユーモアのある語り口で訴えて、
市民運動的に変えて行こうとする。
野坂昭如さんは、現行の政治家に対談を挑んで、
自分自らさえ政治家になって打って出ようとする。
小沢昭一さんは古い体質のガチガチの管理社会に
真っ向からぶつかるのではなく、
洒落かいたずらのように反行動を取っていく。
僕が目指してきた大人としての生き方は
このお3人を手本にして近づこうとしてきた。
例えば風俗的なことでも
永六輔さんは生々しいものではなく、ユーモアと
誰かの逸話を使って、風俗が人間本来の文化であることを
面白く社会に溶け込まそうとする。
野坂昭如さんは当時のヘアー解禁など映倫と戦ったり、
テレビでも伏字3文字の「お○こ」を連発して、
(関東では4文字、野坂さんは関西人なので)
今の中国の様な倫理やら道徳やらのお上との規制と戦った。
小沢昭一さんが「ストリップこそ、人類最初の演劇だ」
と言った言葉は僕にとってすごく衝撃的だった。
当時若者でさえ性に対する偏見は高く、
裸イコール低俗と言う固定観念にとらわれていた。
この3人のおかげで、
僕の頭の中の文化的意識は世の中より10年ぐらい先に行き、
クリエイティブな仕事をしていることもあり、
普通の人と飲んだりすると、
低俗で変態のように白い目で見られたものだ。
あれから20年近く経ち、永六輔さんとの意識は少しずれ、
野坂昭如さんは一線では見かけなくなり、
最近永く聞かなくなったが、
小沢昭一さんはいまでも小沢昭一的こころを続けていた。
ほんとに淋しくなっていく。
僕の大好きな方がまた一人亡くなった。
小沢昭一さん。
僕が20歳のころ、大人気の中年のおじさんだった。
当時人気のあった中年の、永六輔、野坂昭如、小沢昭一の三人を、
中年御三家と言っていた。
1974年、東京では当時あの武道館で
ビートルズ以来の人気だったらしい。
大阪では僕も見に行った。
大学生、そしてそれぐらいの年齢の若者に大人気で、
この中年のオヤジ3人を追っかけて
学園祭やら講演、対談に多くの若者が出かけたものだ。
しかし今調べてみると当時一番若い小沢さんが43歳。
今の時代で中年と言うだろうか?
昔は大人の精神年齢が10歳高いのかもしれない。
3人それぞれ味があり、行動パターンが違う。
共通は人間的な魅力、思想、文化的感覚が素敵なことだ。
あらゆる問題に3人それぞれの個性があって面白い。
例えば社会的な問題で言えば
永六輔さんは市民にユーモアのある語り口で訴えて、
市民運動的に変えて行こうとする。
野坂昭如さんは、現行の政治家に対談を挑んで、
自分自らさえ政治家になって打って出ようとする。
小沢昭一さんは古い体質のガチガチの管理社会に
真っ向からぶつかるのではなく、
洒落かいたずらのように反行動を取っていく。
僕が目指してきた大人としての生き方は
このお3人を手本にして近づこうとしてきた。
例えば風俗的なことでも
永六輔さんは生々しいものではなく、ユーモアと
誰かの逸話を使って、風俗が人間本来の文化であることを
面白く社会に溶け込まそうとする。
野坂昭如さんは当時のヘアー解禁など映倫と戦ったり、
テレビでも伏字3文字の「お○こ」を連発して、
(関東では4文字、野坂さんは関西人なので)
今の中国の様な倫理やら道徳やらのお上との規制と戦った。
小沢昭一さんが「ストリップこそ、人類最初の演劇だ」
と言った言葉は僕にとってすごく衝撃的だった。
当時若者でさえ性に対する偏見は高く、
裸イコール低俗と言う固定観念にとらわれていた。
この3人のおかげで、
僕の頭の中の文化的意識は世の中より10年ぐらい先に行き、
クリエイティブな仕事をしていることもあり、
普通の人と飲んだりすると、
低俗で変態のように白い目で見られたものだ。
あれから20年近く経ち、永六輔さんとの意識は少しずれ、
野坂昭如さんは一線では見かけなくなり、
最近永く聞かなくなったが、
小沢昭一さんはいまでも小沢昭一的こころを続けていた。
ほんとに淋しくなっていく。