「ねね、本当にとてもとても大きな手なの、
先生と握手しよう、ね、ね」
友人が引っ張って行って
「先生、彼女は九州、福岡から来たんです・・・」
と先生に飛びつかんばかりの勢いで
私の手を先生ににぎらせて、満面の笑み。
「そう、九州から来たの?遠くからありがとう。」
やなせ先生とはじめて握手した日のこと。
詩とメルヘン時代からの仲間たちは先生のお誕生会と
同窓会を兼ねて、毎年2月、赤坂プリンスでパーティー。
といっても有名人なんて誰もいません。
ほんとに「やなせ学校」の同窓会でした。
あ、有名人が来たことがあった!「アンパンマンとばいきんマン」
あの絵の通り、やせっぽち(?)のやなせ先生、
でもその手は、大きくて大きくてなんだかごつごつしてて
漁師さんの手みたい。
アンパンマンのお父さんだからね、そうさ、大きいさ!
以前もここで少しお話しましたので
(この記事を書いてる事情はこちらで^_^;)
何人か、メールくれたりしたから
ちゃんと先生にお別れを書こうと思いますが、
実はこうして向き合うと、気持ちの整理がついてないことに気付きました。
そして書きたいことは多すぎてまとまりません。
だから、今日は先生の手がとても大きかったことと・・・もうひとつ。
先生はいつも普通であることを一番とされました。
年間賞受賞式のときも、毎回、
「今日褒められたからって、詩人になろうなんて思わない、
たまたまいいものが書けただけだからね」
なんて冗談が飛び出します。でもね、それ本当にそうなんですよね、
生活があるから、普通のごく普通の生活があるから
いいものが書けたりする。
朝ご飯を作って、お洗濯して、掃除したり買い物行ったり
お仕事して、人と会って、友達とご飯食べに行ったり
たまには電話で泣きごといったり、
普通の生活があるから、ときどき、ちょっとすてきな
神さまからのご褒美があって、少しだけ調子に乗ったり
でもってまたへこんで、そしたら人の気持ちも分かったりして
反省したらまたご褒美もらったりして^_^;
やなせ先生はいつも普通を褒めてくださった。
私は先生のそういうお考えが好きでした。
平々凡々な私たちが頑張ることを褒めてくださった。
詩とメルヘンのおかげで、とても大好きなお友達ができました。
田舎のねずみと都会のねずみのお話をいつも思い出しますが^_^;
東京の友人たちとの出会いを先生からいただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d3/06c021a8aa7abea5bea42e8e9248fdf6.jpg)
もう少ししたら、先生のこと、みんなと話せるかな。
やなせたかし先生、大きな手、だいすきっ!
ありがとうございました。
でもきっとお誕生会、続きそう^_^;
だから、またお会いできる日まで!
「アンパンマン」の歌詞を見ると、哲学的ですらあります。
直接お会いしたことがありませんし、大きな手は知りませんが、大きな人だったと思います。
最後は「(以前表明された)カーテンコールの様な人生からまた現役で頑張る!」とおっしゃったそうですが。
惜しい方を喪いました。
合掌
次々に亡くする人の報が届きます。いつかは私もみまかります。カープもジャイアンツに負け、ぎりぎりですが、崖っぷちになれば最期の力が出ると信じたいです。うまく表現できませんが、最期の力を信じて私はこれから仕事に戻ります。
ぜひとも素敵な音楽人生を多くの人と共有してください。私もそう心がけますし、最近はその機会が増えました。
楽しくポピュラー音楽を演奏し、編曲してゆきます。
それが「やなせたかし」さんへ、母校中学の恩師への私の感じる責務かなと思いました。
今日はとても綺麗な秋空でした。心も浄化されました。明日から仕事に戻り、よいコンテンツを作りたいと思います。
楽しく伝えていくこと、おとなもこどももみんな
楽しく音楽とすごして、何かわくわくするような
そんな気持ちになってもらえるように
頑張りたいと思います。
ありがとうございます。