秋の夜長

子供のころから、とにかく夜更かしが好きでした。
まず本、そして折しもラジオブーム。
中学校の入学祝いはみんな「ラジカセ」でしたからね。
１９７０年代終わりあたりからラジオ深夜放送は第二次黄金期というらしい。

とくに金曜日の夜は「どうせあと一日」^_^;ということで
かなり起きていました。
平日だって一緒ですけどね・・・スマッシュイレブンから始まって
ジェットストリームで宿題して
オールナイトニッポンはタモリ、つぼイノリオ、近田春夫・・・
なんてとこがお気に入り。
土曜の夜に至っては、部屋にコーヒーセットを持ち込む。
といったって、インスタントのセット。
ポット、マグカップ、インスタントコーヒー、クリープ（これビンね）
などといったところを、お盆にのせて、ベッドのわきに置く。
文庫本や図書館から借りてきた本、そしてラジオ。

これが、中学生以来の楽しみの時間になりました。
本当に・・・将来、夜型の生活を送ることを
もうすでに予感していたとしかおもえない、不健康なこどもです。

ラジオのパーソナリティーは声です。
顔は知らないことが多い。
今思えば、声と話し方、そして、マイクの向こうの物音。
それが子供の想像力をかきたてていたのでしょうね。
テレビとは違う、独特の世界でした。

深夜に限らず、とにかくよくラジオを聞いていました。
音楽はラジオで覚えました。そしてきっといろんな・・・
見えない世界、田舎者の自分たちが知らないなにか・・・
今は知らない、いろんな世界が世の中に存在することを
漠然と感じていたのかもしれません。

明日からもう１０月。
このいい季節になると、夜・・・寝るのがもったいなくて^_^;
夜更かしを覚えた中学生のころに戻ってしまいます。
夜がもう少し、３割増しくらい、長いといいのになぁ。