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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
景品交換所で、景品を現金に替えた。
ウタばぁさんは、七千数百円勝ったようである。
「安人さん、いくら負けたんじゃ?」
「3,000円ばかり」
「じゃ、これ」 と言って、
交換したばかりのお札を三枚、私にくれようとした。
「いいですよ。私が負けたのですから。
しかし、なぜ大当たりの後、玉をはじかなかったのですか?」
「あれは、早朝サービス台じゃよ。
あれ以上打てば、玉は減るばかり。
全部無くなって玉を買わなければならん」
「では、何であんなに長くいたのですか」
「長いって? あんたが居たから、早く出たつもりだよ。
一人なら、せめて昼まではいる」
つづく