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また関西でも雪のちらつくような寒気に見舞われていますが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。
2月4日に兵庫県民会館で、「第10回近畿『子どもの水辺』交流会~未来につなぐ、水辺からのおくりもの~」で体験交流プログラムにお手伝いに行く、という毎度お世話になっているかめの会の会長に
くっついて、学ばせていただこうとおじゃましました。
ざっくりですが、レポートさせていただきます。
体験交流プログラムには「川、生き物、ため池、水質、海」のコーナーがあり、それぞれ8グループに分かれた子供たちが代わる代わるにやって来ます。
(↑会長FBより)
(※毎度モザイクなしでOkとのことで、そのまま)「ため池」コーナーで、おとなりは
水草の先生。松本先生です。
ため池には、たくさんの在来種の水草がいて、冬場はちいさいですが春になったら画像のような
大きさで形も変化します。
オオカナダモなんかの外来種を、川や池に捨てると繁殖し、在来の水草は絶滅に追い込まれます。
外来種の繁殖力に負けてしまったり、同じく外来種のアメリカザリガニ、ヌートリア、アカミミガメ
などに食べつくされてしまうそうです。
固有種の「オオオタニシ」「ジャンボタニシ」は3まきに対し、「オオタニシ」は6まきだそう。
よく「ハチの巣」と間違われる、という「ハス」。とその種子。根っこが「レンコン」になります。
子供の年齢やレベルに合わせて、限られた時間で次々とお話されてゆきます。(ブレブレですみません。)
かめに触りだすと、お話どころでなくなるのでお話を聞いてもらってから少しと、お昼休み時間に。
前回まではみんな自由にコーナーにいって見て回る形態だったそうですが、今回は班ごとに
回って解説付きで見て回るように変更されたそうです。
チビミドリ(ミシシッピアカミミ)ガメ。見分け方は、「うらを返すと派手なもようなのがアカミミガメだよ」と説明を受けています。
会場は暑いくらい暖房が。時間とともにやけにリラックスしてきたアダルトアカミミたち。
この日は、「オスとメスの見分け方」もあまりお話する時間もなく、とっても気ぜわしくめまぐるしい
スケジュールです。
3つめのたらいにはクサガメ。みんな冬眠中シーズンに出張おつかれさま。
京都、神戸、滋賀、奈良、あわじの生き物に関する子供の団体が来ていらっしゃいました。
ちょこっと昼休憩に。見て回るほどの余裕はなく、ごはんが済んだらすぐに子供たちが来ますが・・。
展示物のかめさんうまいねぇ。
うんうん、いいかんじ。
ぷぷぷ。
すてき
「かめはとってもながいき。かう前によくかんがえよう。(60年いきているくさがめさんもしってるよ)」「ふえてしまったミシシッピアカミミガメは、どうしたらいい?」
「かわいそうだけど、くじょしています。ただころすのではなく、堆肥(ひりょう)にしたり
くようする、いのちをたいせつにするためにもたべたりしているよ」
「みんなもこれからどうしたらいいか、かんがえてみてね」
できればあまりかわないようにする、など。
イベントによってかめを触りたがる雰囲気ではなかったり、さわりまくられたりだそう。
この日はまぁまぁ?なかんじで、とにかく時間がなかったかな。。といったふうでした。
もうすこし自由時間もあってもいのかもしれませんね。
やっぱり中にはまったく触れない、という子も。さわるとちょっとはおちかづきになれるんですけどね。
最新の研究で、これからの課題である「ニホンイシガメ(日本固有種・準絶滅危惧種)」と「クサガメ」
(外来種・現在は取扱いを考えていく種)の交雑種。
おなじクラッチで生まれた子でも、どんな性質(クサガメに近い、イシガメに近いなど)で生まれるかは
見た目はさまざま。
今は交雑種が固有種のすむ場所で交雑する「戻し交配」が問題視されていて
Wikiさんのページをコピー↓
「戻し交配とは」
交雑で作った雑種または雑種の後代(子孫)に対して、最初の親のうち片方を再び交配することを指す。ある生物の持つ特性を、その特性を持たせたい別の生物に取り込ませるために行われる交配・交雑。
*****
。。これはなんかちょっと(「持たせたい」のあたりが)ニュアンスが違う気もしますが。。(頭がよくなくてすみません
)
世代を重ねるともうぐちゃぐちゃの雑種になりますし、ぱっと見純粋なニホンイシガメに見えてしまう、という
今までそうだと思っていたイシガメをDNA鑑定しないと「イシガメ」とはわからない?という
レベルになってきている、ということだそうです。
(ひそかに昨年の夏ごろから聞いていたお話、なのでひそかに。。)
何をどう保護するべきなのか、保護する対象が。。
「侵略的」な外来種、「交雑」が問題になる種。ミナミイシガメもイシガメ、クサガメと交雑するので
複雑です。
(カメ好きとしては二重の意味で)
私はさわってもらおうと、自宅でクサガメが夏生んだ卵(乾燥)をもって行きました。
お子さんも興味津々。
ほかの展示。
自然への配慮がなされている環境の 「なされている」のと「なされていない」もの。どっちがどっちだか
わかりますでしょうか?
おひるやすみに「ひとはく」の方の解説つきで展示されていた動物の説明。
外来種で問題になっている池や川の生物の展示。
は~。。。いつもの川でも、とうとうファミリーが複数繁殖しているそうで。
「ビーバーが居た」とか通報されたりするそうですが、ヌートリア、です。
最近はどこで調査しても、うんちがぷかぷか大量にとぎれることなく流れてくるような始末です。
防除には許可と免許が必要となります。
とにかく今年中になんらかの手を打たないと、かめの住処は一網打尽で、春先からは甲羅干しの
場所さえなくなってくるかもしれません。。
昨年からずっと川にゆくたびかめの悲痛な叫びが聞こえてくるようで、やりきれません。
アリゲーターガー。
カムルチー。とっても大きい個体でした。
カミツキガメ。みんな人間が持ち込んで、遺棄して繁殖した生き物たちです。
こんな立派なものは見たことがなかったのですが、ブラックバスとブルーギル。
コクチバス。こんなに小さいんですね。
左はメダカに似ている「カダヤシ」と、右側に「メダカ」。「カダヤシ」は、特定外来(日本には
1913年に輸入開始)
だったんですね。(※特定外来種は、捕獲しても生きたまま運んだり、持ち帰る、飼育などは禁止されています。)
「人が捨てる」ことによって繁殖し、生物多様性が崩れてしまい、在来種のいない環境になれば
人間だって困ります。
食物連鎖のピラミッドは、膨大な歳月をかけてその地域で生き物たちによってつくられてきたものであり、
そのバランスはジェンガのようにもろいものだとしたら、ひとつの積み木を抜いたときに、あっさりと
崩れてしまうかもしれない。
一度崩れたジェンガ(生態系のバランス)は、人の手ではもとに戻すことは難しいでしょう。
「駆除する」といっても、密度が減れば駆除はしにくくなり、また増えるの繰り返しで実際「根絶」は
むずかしいとされています。そして生き物を「駆除する」ことを誰も喜んでしているわけではありません。
「入れない」ことがとても大事なので、まずは「捨てない」「飼育しない」ことをひとりひとりが心がけて
広めていけるといいですね。
~おまけ~
このちびちゃんたちは川で捕獲され展示された子たちですが、この子たちは研究のために育てていただく先が
決まっているそうです。みんな元気でね^^。
はばタン、ありがとう~*^^*。 ↑兵庫県ゆるキャラマスコットとうかれた大人たち。
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お外の子たちはどうか無事冬越しできますよう。