・・・どうも、クロたんです。
・・・クロ、たん、です。
前回の『第一回・生き物マイスター講座~伊丹の自然と猪名の笹原~』に続きまして
兵庫県立大学 名誉教授
兵庫県立人と自然の博物館 特人研究員 服部 保 先生 のお話と、
伊丹市役所前につくられた 「いなの笹原」再生プロジェクトのようすを
お伝えしたいと思います。(先生には事前に記事アップの許可をいただいております
。)
前回の説明も含めまして重複してゆきますが、どうぞ~^^。
さて、「環境」の問題としまして、まず「地球規模」の環境問題・は・・・
I.温暖化・オゾン層の破壊・酸性雨・廃棄物処理・有害物質・森林破壊・生物種の激減・など。
・・・当たり前?ですが、すべて人間のしていることがおおきな問題となっています
。
II.生物種の絶滅(1980年後半以降の急激な絶滅)
↓恐竜時代 ↓現代
(1)絶滅速度(1年間で0.001種 → 1600種 )
(2)身近な生物の絶滅危機 (フジバカマ・キキョウ・オミナエシ・ナデシコ・センリョウ・メダカ・
ゲンゴロウ・タガメ・ヤモリ・イモリ・オオミノガ)
(3)絶滅危惧種の割合(植物)
国産植物種数約7000種 1821÷7000≒26%
・・・日本の4種に1種が絶滅危惧種(ぜつめつのきけんがあるしゅるい)。
例)関西タンポポ。セイヨウタンポポとの交雑が危惧・問題になっています。
(4)絶滅の要因
人間のさまざまな活動 (森林破壊・河川改修・人工林化・宅地造成・圃場整備・農薬の使用・
シカの食害)
・・・いっこずつ見てると、普段気になってるもの・それ必要?って疑問に思っていたもの
などありますよね。
III.生物種の保全(ワシントン条約・種の保存法・レッドデータブック)
(1)貴重種の保全
(アホウドリ・トキ・シマフクロウ・ツシマヤマネコ・イリオモテヤマネコ・
ベッコウトンボ・コヤスノキ・マヤランなど)
(2)普通種が希少種に
(フジバカマ・キキョウ・センリョウ・サギソウ・トキソウ・ノハナショウブ
エビネなど)
(3)雑草が絶滅危惧種に
(デンジソウ・サンショウモ・ミズワラビ・タコウギ・スブタ・ミズオオバコなど)
・・・レッドデータブックは県単位で作成されていますが、市単位で作成されているところも。
1992年に「種の保存法」ができましたが、そのころにはトキはすでに絶滅。
コウノトリは絶滅・トキはまだ居たそうです。しかしトキを守り切れず。
これを「トキすでにおそし」。。。という。←先生がおっしゃったんですよ・・・!
今行われているコウノトリの保全などは、けっきょく人の生活・生物多様性の保全に
つながることなので、意味のあること・だそう。
コウノトリのために農薬をやめる→生き物の体内に凝縮(蓄積凝縮)されるのをふせぐ。
↑「蓄積凝縮・の例:水俣病・イタイイタイ病。
魚がたべたものを人間が食べ・と、毒性のものが凝縮されてゆくこと。
IV.貴重種の保全から生物多様性保全へ
(1)貴重種から普通種も含めた全体の保全
【1992年6月 リオ・デ・ジャネイロの生物多様性に関する条約】
さて、その前に、ここで『生物多様性』ってなに?
・・・ここでは、わかりやすく「ヒト」を中心かのように書かれているそうです。
では以下、えんえんと書きますね。(検索するといくつか出てきますが、今回は
いただいた資料から)
(2)生物多様性とは
「生物多様性」とはどのような意味なのでしょうか。多種多様な生物の存在が「生物多様性」
なのですが、これだけではじゅうぶんに理解できません。
多種多様な生物が存在することは生物間に様々な関係が生じます。この生物間の関係を取り
上げて考えてみましょう。たくさんの生物は人も含めて様々な関係でつながって生きています。
このような生物のつながりが消失すると人も含めて生物は生きてゆくことができません。
生物や生物のつながりを大事にすることはそれらの生物のためにたいへん大事なことですが、
実はそれだけではなく、人が生き続けるためにも非常に重要なことです。
「生物多様性」には、ただ単に「たくsんの生物が存在していること」をゐmしているのではなく、たくさんの生物を大事にすることによってのみ、人は生き続けることができるという
きわめて重要な意味が含まれているのです。
では、『生物多様性』って。どんなものがあるの・・・?(3段階)
○生物多様性(生態系)
○種(しゅ)多様性
○遺伝子多様性 → 反している例)お米の品種改良:寒さに耐える品種改良をしてきた。
野生のイネには暑さに耐える力もあったかも・・・
特定の遺伝子だけが残ると危険。(絶滅の意味で)いろんな集団をのこすことが大事。
例)おなじ種類でも、きれいな花をさかせるもの・小さい花のもの・などある。
「どうせ残すなら、きれいな花のものを残そう」→虫に弱かった。
小さい花だとつよい。
ほかの性質の同種の、おおきな花をさかせるもの・は、また別の強さ・弱さをもち、
どれかが生き残るようにできている。という種の例も。
→ 個性を大事にすること。につながる。(いじめ・差別は多様性に反します・・!?)←
これも先生がおっしゃったんです・よ?
~これらの3段階の多様性を守ることが生物多様性保全につながります。~
(4)生物多様性保全への動き
1992年 リオ デ・ジャネイロ
1995年 生物多様性国家戦略
・・・
≪兵庫県下の動き≫
2008年 千葉県・埼玉県の県版生物多様性戦略策定
2009年 生物多様性ひょうご戦略策定
2011年 神戸戦略・明石戦略策定
2012年 西宮・宝塚戦略策定
2013年 加西・篠山戦略策定
2014年 伊丹・豊岡戦略策定
2014年 新生物多様性ひょうご戦略策定
2015年 (予定)川西戦略策定
・・・さすが千葉県、仕事が早いですね。わがひょうご県・伊丹市もがんばっているところなんですね。
V.稲名野笹原再生プロジェクト
(1)稲名野笹原プロジェクトのシンボルプロジェクトとしての稲名野笹原
↓伊丹市役所のエントランス南西にある一角に、ミニ「稲名野笹原」プロジェクト進行中。
ぎっしりとチガヤがしげっています。ささはいずこ・・・?なビフォー。
この稲名野笹原も、人の手で管理していかないと・というこで、この日は・・・
アフター。みなさんのがんばり!で、こんなふうに。
(2)市民参画による市内の多数の地域での稲名野笹原の形成
(3)ゐなのささはらの構成種(遺伝子の多様性保全により地域性種苗の利用)
※遺伝子の多様性保全・で、おなじ種でも、この地域の遺伝子をもつ種を・という意味で
地元の種を採取したものの苗から構成されています。
オミナエシ。
キキョウ。
カワラナデシコ。
ツリガネニンジン。もうたねになっていますね。
ネザサ。がんばってそだってね~。
以上、第2回目のレポートでした。お読みいただきありがとうございます。
ちょうど数日前、ネットニュースで「生物多様性」って言葉をしていますか?という
アンケートをみかけました。たしか1/3は「知らない」だったような。
ことばがぴんとこないし、記憶に残りにくかったりするのかも。
「食物連鎖」とかだと学校で習ってるのにね。
さて今週末も行ってきます^^。
・・・読む方がおもしろいかどうかはさておき、レポートはがんばってアップしたいと思います。
にほんブログ村
さいきんバタンQ~な管理人・P。さて、かめちゃんのお世話を・・・。(もうふらっふら~。。。)
さーちゃんですが、とっても動物だいすきなおうちにもらわれてゆきました。
応援本当にありがとうございます。また画像もちょっぴり載せますね~。