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夏休みがおわりましたね、子育て中の大人のみなさま、おつかれさまです。
学生さんは宿題やアルバイト、就活おつかれさまです。
そろそろ夏の疲れがどっとでてくるころですね。きょうの関西は、台風の影響での北風が
さわやかに吹いていて、秋の訪れをかんじています。
先月の川でのカメ調査をレポートしたいと思います。
。。毎度明るいことばかりではないと感じ、どんな方が読んでくださっているのか
さっぱりわかならいながらも書かせていただき、読んでいただけることに感謝しているのですが
今回は、、はっきり言ってタイトルにあるようにとても気の重い出来事がありました。
しかし、私たちが発見できたことで、これ以上の「被害の連鎖」を断ち切ることができたのでは、ということが
せめてもの救いだと思っています。
載せるべきか?悩みましたが、ここのレポートは、自分の経験したことを川などに行けない方と
共有したくて続けているので、それが保護活動の妨げになるような内容でなければ、やはり
いろいろなご意見もあるかと思いますがアップさせていただこうと思います。
こうした事故の起こることを知っていただき、今後の水辺での事故をできればひとつでも未然に防げるようにとの思いをこめて。
かなりむごい、残酷な画像が出てきますので、未成年の方がもしいらしたら、保護者様の許可をいただいてから
見ていただきたいと思います。
大人の方も、カメ飼育者の方はとくに無理なさらず自己判断でお願いいたします。
この日は真夏。いつも「暑さ」には弱いので、どのくらいぐったりするほど暑いのかびびっていましたが、最高気温35度といっても
比較的しのぎやすい、天候に恵まれ。。
ヒシの葉っぱ。
カメの会長と、ひさしぶりのTくんの参加で楽しくカメの調査と陸地や水中のゴミを集めて行きます。
ここのところ、連続してたまたま同じ場所の調査が続いていたので、今回はすこしちがう地点で気分的にもわくわくと楽しく。。
ヒシのたね。いつもの長いゴム手は暑いので、長袖と軍手でせめて腕だけでもお水につかりつつの作業です。
↑おたがいカメラを構えて、失笑中のカメの会長。
「いちど胴長を脱いで、水につかりながら調査してみたいね~」といいつつ。。
ゴミや木がひっかかるので、活動中は胴長を着ているのですが、暑くて重くてボーっとしてきます。
プカプカ。。と、ひさしぶりのヌートリアのうんち。はぁ。。とためいき。
無事かめさんたちが冬越しできるんだろうか、と。そしてどうも草をかじり、荒らしまくるので
ほどよいかめさんの好む「干し場」「ゆっくり隠れる場」もとても減ってしまい少ないように感じます。
最近姿を拝むことが少なくなってきたのですが、どうも川の上からは見えるようで目撃情報はあるようです。
オオカナダモが大量に。うちのカメさんたちに持ち帰りたかったのですが、電車移動中にかなり水がしたたりそうだったので、この日は断念しました。
(電車と原付で移動なので、胴長だけでもかなりかさばるのです・・)
手足にひっかかって痛い「カナムグラ」。前回の活動レポートにも書きましたが、在来種ですが
これが茂っている場所はヒトにもかめさんにも不人気の様です。
あれ、、これは、、どうやら「こいのぼり」のようです。かめさんが事故にあってなくて ほっとしつつ。
過去には、トレーナーのそでの先につまって亡くなっていた子もいたそうなんです。
「ひしの実」は、食べられるそうで。くりのようなお味と言っていたかしら。
これなんかは、かめさんもかじっていたり。ちょこっとかじった跡がなんとも愛しいですね。
ちいさい白い花も咲いています。
そして、、カメの会長が川の中を探っていて、何かが落ちているのを見つけました。
えっ、これ、なに・・・・・?!!
トラップ(わな)です。
みんなすぐに見るなり、それが何かを、、何が入っているのかも、察します。
でも、、
信じたくない。。頭が考えることと現実に起こっていることを受け入れるのを拒絶する光景です。。
タマゴも入っています。抱卵していた子がかかってしまったのでしょう。。
カメは夏とはいえ、こんなふうにバラバラになるには一週間では無理なので、数週間かそれ以上は日数が経って
いるのだろう、ということでした。
そしてまたあらたにここにかかる命。この子は息絶えて間もないような子でした。
そしてこの魚をもとめてまた次の命が、、恐ろしい地獄のような負の連鎖です。
このわなは、おそらくこれより上流で仕掛けたものが雨などで流されてここにたどり着いたのでは
ということでした。
調査がひと段落したあと、中をあけてみました。ゆっくりと時間をかけ、気持ちを受け入れ態勢にしてゆきます。
。。バラバラになって、いろも変色していたりしますが、どうやらアカミミガメは逃げたのか
それらしき甲羅はみあたりませんでした。
クサガメのおてて(前肢)。
そこそこなおおきさのクサガメが、3頭はかかっていたのでは、、?ということがわかってきました。
細かい骨、甲羅やたまごなどは、ほとんど網からこぼれ落ちていたようですが。。
これは、ナンバリングされていたクサガメの甲羅。この川でおなじみの子たちの亡骸です。
前回の川の調査でも、過去の記事にも何度か「トラップでの事故はこわい」と書いていますが
「溺死」は生き物にとってとても苦しく、残酷な死だと思う、と言います。
調査をするときも、生き物に敬意をもって接し、させていただけること、今在ることに感謝しながら
事故を起こすくらいならしない、くらいの覚悟で慎重に活動しなくては、と思います。
いつもお手伝いさせていただいている団体の調査では、10数年一度も事故はなかったそうですが
たまに調査中にトラップを「何がかかっているのかな?」と気になるらしく 悪気なく引き揚げてみる方が
いたりするので、そのときにわなが水没して かめが呼吸する場所がなくなって事故につながったりも
する地域もあるそうです。
人のすることはすべて自然にはよくないことばかりですし、護岸工事、アカミミガメの遺棄、ヌートリア、
乱獲、木の伐採などにしても、なんでもうすこし自然への配慮ができないのかとも思いますが、こ
のような人災を目のあたりにすると言葉も出ません。。
これがアカミミガメだったら・・・?「せめてよかった」なんて自分は思ってしまうのだろうか?
など考えると、はぁ、、人間は、、自分は、、勝手で残酷なもんだな、と自問自答し、自分だけでは
この気持ちをどうまとめていいのかわからず、思考停止してしまうのです。
さて、調査の続きに戻ります。
豪雨の名残り。画像の奥川が水面で、手前は遊歩道です。
立派な巻貝ですが、、在来種?
さて、朝の活動前にしかけたトラップのようすをチェックします。
カメの重みでわなが沈んでおぼれないように、空のペットボトルも中に入れています。
ん?いるね、クサガメかな?
わなかけで捕れた子と、てさぐりで捕まえた子たち。
かめさんを知っている方には周知の「見分け方」ですが、クサガメは甲羅に3本のもりあがった線(キール)が
あり、アカミミガメは通常顔の両サイドに「赤い線」が入っています。
どちらの種も、オスは黒化(こっか)すると、真っ黒になり、顔の模様も見分けがつかなくなったりします。
というわけで、上の2枚の画像のうち、一枚目は「クサガメ」の女の子が2頭
ちいさい3頭はアカミミガメ
その下の2枚目の画像は、4頭すべてアカミミガメ、おおきなくろっぽい子は黒化しています。
この川ではここ十年以上、だいたい月に3度調査をされているので、アカミミガメは防除が進むと低密度になり
捕まる子のサイズもじょじょに小さくなるハズなのですが、上流にアカミガメを供給する水辺が
あるので、たとえば雨が降ると流されてきたりと、防除のすすんでいる池などと比較しても
けっこう大きなアカミミガメが捕まったりするのです。
逆に、調査後リリースしているクサガメの小さい子は見かける印象は少なく。イシガメはもちろん、
みんな無事に生きているのかなとどきどきし、心配性な私はいつも胸がいたい思いでいます。。
命をぎりぎりつないでる、という状況と、「棲んでいる」ということはちがっていて、
繁殖する場があり、子供が確認できればそれは「この環境は棲むのに(すくなくとも)適している」と
いえる、、(ということで、あっていますよね?)もうカメたちの悲鳴が、いつも心の中では止みません。
子亀どころか、大人のカメも見つからなかったり、少ないと不安になります。というわけで、
ほぼ毎度不安です。(←私だけ。気にしすぎです。)
この日の水温は32.6℃(計測時)朝と昼で、場所にもよって差がありますが。。
計測タイム。おおきなクサガメの女子です。
みんな川で濁流にのまれたり、缶やビンが流れてきたり、いろんなことがあっても
だまってここで長年耐えて生きてきたんだね。。
お目目が黒化(こっか)しはじめている クサガメの男の子。
中には人間に捨てられちゃった子もいるかもだけれど。
甲羅が割れても、ケガしても。君たちには私なんてとてもかなわないよ、と感じます。
カメさんはなんでも知っていて、正しく生きていて。この一頭と私とのちがいったらどうだ、と。
多甲板ちゃん。通常は13枚ですが、この子は。。16枚?
黒化の子もお目目くりくりでかわいいですが、女の子もまけていません。
おおきな女子は、とっても魅力的。
はじめに紹介した子とは対照的に、この子は硬いものをたくさん食べているのか、くちばしがけずれてしまっていますね。
かいがらのようなものを いっぱい出しました。
甲長的に、うちの飼育クサガメとかわらないのに、頭のおおきさは1.5倍かそれ以上。。
ナンバリングで甲羅に開いている穴に、「ヌマビエラル」が入り込んでいました。
首やうでの付け根などによくくっついています。 きっとかゆいと思うので、測定後手分けして
ピンセットでとりのぞきました。
この子たちが、どうか無事生きてゆけますよう。いつもありがとう。
調査後はまた クサガメたちは川にリリースしました。
今回の事故で亡くなった生き物たちのために 祈ります。
おつきあいいただき、ありがとうございます。
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みんな みなさまにとって きょう一日が よい日でありますよう
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