・・・すみません、とりあえず(毎回いいわけ書いてますけど)先日お勉強してきた回からご紹介
させていただきますね~。
今回は、座学・次回は昆陽池で実際にカラスのフィールド調査です。
まずはカラスの生態とごみ問題を
兵庫県立人と自然の博物館(通称:ひとはく・三田市) 研究員 布野隆之先生 に
教えていただきました。
先生は、イヌワシの保全・研究をされていて、大学の4回生からず~~と、13年間も研究
されていたそうです。カラスの問題も、イヌワシと似ている・ということでここ4年間は
カラスも調査されていらっしゃるそうです。
(布野先生・画像引用失礼いたします。)画像もりだくさんですが、どうぞおつきあいを。。
伊丹市で発行されている印刷物。布野先生はアドバイザーをされています。
さて、毎日のように見かけるカラスちゃん。実は種類があります。
このカラスと。。
このカラス。違いはわかりますか?
くちばしの太さで見分けます。
生態は・・・食べるものが「肉食」の、左の「ハシブトガラス」が、ごみを漁る(あさる)カラスなんです。
知らなかった・・・!
おおきさは、左の「ハシブト」のほうが1.5倍ほどもあります。(成体)
ハシブトガラスは、都心では森(止まり木)のかわりにビルにとまっているんですね。
では、カラスの被害の解決に向けて・・・
現在のカラスは、ただのカラスではない。
カラスはなぜ、住宅地に来るのか?
カラスの対策の落とし穴
について、説明していただきました。
まずはただのカラスではない・・・え??どういうこと?
○えさとりの上手なカラス と
○えさとりのへたなカラス がいます。どちらが生き残る?
えさとりの上手なほうが生き残る・のが「自然界のルール」。
では、上手なカラスの子と、上手なカラスの子の子・は・・・
何頭か生まれたうちに、またさらにえさとりのとても上手な子が生まれ、ほかの子は
淘汰され。。が繰り返され、1億5千万年。。
進化し、現在のカラスは、「餌」とりに特化した「スーパーエリート」
では、なぜ住宅地に来るのか?
A.「えさ(残飯)があるから・・・」
水田にくらべて、どのくらい多いのか?(本来のすみかの森や水田では、し肉・昆虫両方食べていると考えられるそう)
ということで、水田でカラスの餌量を調査♪
「カラスの餌(昆虫)は、何匹いるのか?」
「重さにすると、何kgになるのか・」
・・・研究されてる方が、手作業で1㎡の囲いの中に、動いている虫をピンセットでつまんで
容れ物に入れ、カウント・・・という作業をン100か所以上!
~平野部の大水田地帯~
~山に近い・小水田地帯~
~山間部の棚田~ など。。
で、採取した生き物の種類は。。。
なんと。。
214種類!!←いえ、このような昆虫ではないのですが。。
一例。
「若いころにくらべて減った・・・」「農薬で、生物多様性が失われた・・」などと言われていますが、
こぉ~~んなに!今でもいるんですね。。(調べた方、すごい!!)
さぁ、計算してみよう~♪
水田の広さ40m×40mだと、なんと24000匹・・・!昆虫たくさんっ!!
では・・・
12kg。
そして、
次は、住宅地で調査♪
おとなりの市・尼崎市。
ゴミの調査にご協力いただいたそうです。感謝。。。
調査は、地図をひろげて道順なども記録しながら
○一般的な住宅地
○住宅過密地
○幹線道路沿いの住宅地
などで実施されました。
ありゃりゃ。ゴミむきだしですね^^;。
さぁ、住宅地でも計算してみよう♪
水田と同じひろさに何世帯?あるのか、地図上にランダムで40m×40mを発生させます。
水田と同じ敷地にある世帯数は・・・
平均25世帯。
そして一世帯あたりの可燃ごみの袋の数・
平均2袋。
なので、25世帯×2袋=水田ひとつぶんからでるごみの袋の数は、
合計50袋。
では、重さは・・・
ひと袋の平均は4kg。
とりあえず、ひとつの水田からのごみの総重量=200kg。
でも、このひと袋4kgの中には、紙・プラ・残飯いろいろ入っていますよね。
そこで、尼崎市の職員さんはスゴイ!
季節ごとのごみの内容を調べて、データーに・・・。
なんと、このような調査と記録まで。。手作業だそう。(その資料をお借りしたそうです。)
一年を通してのひと袋の中の「厨芥類」(残飯など)の平均は、29.63%。
そうすると、200kg中の29.634%は、なんkg?=60kg。
こうなり、
それだけでなく、カラスは脂肪がだいすき
そのだいすきな脂肪・・同じ食べれるものの中での脂肪の割合は、2倍
結果、
住宅地とは、カラスにとって餌の楽園・・・
だから、カラスは住宅地に来る・・・
だから、カラス対策が必要!
【尼崎市でのカラス対策】
○防鳥ネット
○固定式ごみステーション
○新聞紙で中を見えないように巻いて出す
○CDをぶらさげる ・・・いろいろ実施されています・・・
行政も、HPでは、ゴミ対策のトップに「カラス対策」を・・・
個別指導・市22万世帯に印刷物を配る・などの広報活動も。
・・・がんばっているのに、なぜカラス被害は減らないのでしょう?
原因は、ここにあります・・・!
水田と同じ面積だと60kgの残飯のとれる住宅地・中・未対策6割・で、まだ36kgえさがとれる・という現状。
では・・・
対策を8割がんばれば、水田と同じ状況に。なので、9割対策を実施すると水田に帰ってくれる?
こうなると、カラスは居なくなります。
ただし、「カラスの落とし穴」にご注意を!!
・・・ハシブトガラスのくちばしサイズの穴があいていると、対策をしていないのと同じ悲しい結果に。。
↓悲しい例
右側に、重しをのせたりしているけれど。。。ひだりのすき間から入れちゃうよ~
ネットの対策をしているのに、なかなかうまくいかない・・・
さてそこで、実際の成功例の提案・ご紹介・・・
これで解決・カラス対策の妙案!!(新潟市の事例)
対策をできる人・いそがしくってなかなかできない人・・・いろいろいますよね。
(きれいにあみかけしている時間がない・あみの穴をつくろうのが面倒・・・などなど)
じゃじゃんっ!!ぱっとだして、
さっと。できあがり^^。
お~りぃ~たぁ~たぁ~みぃ~ステ~ション~~(ド○えもん風味)
これは、「対策できる人」たちのグループで毎回担当者を決め、その方はそれぞれ何週かに
一度、ゴミの日にこの折りたたみステーションをゴミ出しの場所に広げて置く・だけで、
カンタンにあみかけが完成できてしまう。。そこにゴミを入れに来るだけの「できない人」も
結果・ちゃんと対策が「できる人」に。
なので、カラス対策(=できる人)100%になり、カラス対策ができた・ということだそう。
都市部では、設置事情的にはちょっと道幅も狭かったりしますが大きさも種類があるので、工夫しだい?
この大きさでひとつ2万円だけど、固定式ステーションは20万円なので、10分のいちの
予算で購入できること・新潟市では助成金が出るので5000円ほどで購入できる・ということで
出し合いやすい値段であること・などで普及したそうです。
そして網を先にどかして・たたんでゴミを積めるので、収集してゆく方の腰にもやさしい
自分の地区での導入・購入の相談は、市に相談してみてね・ということでした。
あと、ゴミ袋に「カプサイシン」をまぜたもの・ですが、ひと袋30円・と高額なこと、
「黄色のネットはカラスがいやがる説」は、実は東京都の黄色い袋に当時「UVカット」の
顔料を使用していたそうで、カラスは紫外線が見えるのだそうで、そのUVカットをほどこしている
袋の中身は見えない・ということだったそうなのですが、それを当時放送したときに
「黄色い袋は見えにくい」になってしまったので、それが伝わってしまった・とのことでした。
「駆除すべきでは」という声もあるそうですが、基本的に現状法律では駆除はできないそうです。
少々駆除してもすぐに増えてしまうことから、カラスからごみをブロックすれば、
おのずと住宅地でのカラスも減っていく・ということを実施したほうが・ということのようです。
個人的にも、カラスちゃんはすきですし(かめを狙ってそうで怖いんですけど・・^^;)
カラスの歌もあるように、昔は人ときっとうまく共生していたと思いますし
またカラスも人も、気持ちよく暮らせるように、できることはして行きたいですね^^。
(結局ここでも人しだい・という結論ですね。)最後に・まとめ~
~ひとにやさしい 地域にやさしい対策で・・・
カラス被害を優しく解決してください~
以上、第9回・座学ぶんのレポートでした☆~布野先生、とってもわかりやすく楽しい講座を
ありがとうございます。
お読みいただき、 ありがとうございます。
ブログランキングに参加しています~
にほんブログ村
↑ぽちっ・と応援していただけると とってもうれしいです^^。
次回は、昆陽池・カラス調査・フィールド編ですがんばります☆
させていただきますね~。
今回は、座学・次回は昆陽池で実際にカラスのフィールド調査です。
まずはカラスの生態とごみ問題を
兵庫県立人と自然の博物館(通称:ひとはく・三田市) 研究員 布野隆之先生 に
教えていただきました。
先生は、イヌワシの保全・研究をされていて、大学の4回生からず~~と、13年間も研究
されていたそうです。カラスの問題も、イヌワシと似ている・ということでここ4年間は
カラスも調査されていらっしゃるそうです。
(布野先生・画像引用失礼いたします。)画像もりだくさんですが、どうぞおつきあいを。。
伊丹市で発行されている印刷物。布野先生はアドバイザーをされています。
さて、毎日のように見かけるカラスちゃん。実は種類があります。
このカラスと。。
このカラス。違いはわかりますか?
くちばしの太さで見分けます。
生態は・・・食べるものが「肉食」の、左の「ハシブトガラス」が、ごみを漁る(あさる)カラスなんです。
知らなかった・・・!
おおきさは、左の「ハシブト」のほうが1.5倍ほどもあります。(成体)
ハシブトガラスは、都心では森(止まり木)のかわりにビルにとまっているんですね。
では、カラスの被害の解決に向けて・・・
現在のカラスは、ただのカラスではない。
カラスはなぜ、住宅地に来るのか?
カラスの対策の落とし穴
について、説明していただきました。
まずはただのカラスではない・・・え??どういうこと?
○えさとりの上手なカラス と
○えさとりのへたなカラス がいます。どちらが生き残る?
えさとりの上手なほうが生き残る・のが「自然界のルール」。
では、上手なカラスの子と、上手なカラスの子の子・は・・・
何頭か生まれたうちに、またさらにえさとりのとても上手な子が生まれ、ほかの子は
淘汰され。。が繰り返され、1億5千万年。。
進化し、現在のカラスは、「餌」とりに特化した「スーパーエリート」
では、なぜ住宅地に来るのか?
A.「えさ(残飯)があるから・・・」
水田にくらべて、どのくらい多いのか?(本来のすみかの森や水田では、し肉・昆虫両方食べていると考えられるそう)
ということで、水田でカラスの餌量を調査♪
「カラスの餌(昆虫)は、何匹いるのか?」
「重さにすると、何kgになるのか・」
・・・研究されてる方が、手作業で1㎡の囲いの中に、動いている虫をピンセットでつまんで
容れ物に入れ、カウント・・・という作業をン100か所以上!
~平野部の大水田地帯~
~山に近い・小水田地帯~
~山間部の棚田~ など。。
で、採取した生き物の種類は。。。
なんと。。
214種類!!←いえ、このような昆虫ではないのですが。。
一例。
「若いころにくらべて減った・・・」「農薬で、生物多様性が失われた・・」などと言われていますが、
こぉ~~んなに!今でもいるんですね。。(調べた方、すごい!!)
さぁ、計算してみよう~♪
水田の広さ40m×40mだと、なんと24000匹・・・!昆虫たくさんっ!!
では・・・
12kg。
そして、
次は、住宅地で調査♪
おとなりの市・尼崎市。
ゴミの調査にご協力いただいたそうです。感謝。。。
調査は、地図をひろげて道順なども記録しながら
○一般的な住宅地
○住宅過密地
○幹線道路沿いの住宅地
などで実施されました。
ありゃりゃ。ゴミむきだしですね^^;。
さぁ、住宅地でも計算してみよう♪
水田と同じひろさに何世帯?あるのか、地図上にランダムで40m×40mを発生させます。
水田と同じ敷地にある世帯数は・・・
平均25世帯。
そして一世帯あたりの可燃ごみの袋の数・
平均2袋。
なので、25世帯×2袋=水田ひとつぶんからでるごみの袋の数は、
合計50袋。
では、重さは・・・
ひと袋の平均は4kg。
とりあえず、ひとつの水田からのごみの総重量=200kg。
でも、このひと袋4kgの中には、紙・プラ・残飯いろいろ入っていますよね。
そこで、尼崎市の職員さんはスゴイ!
季節ごとのごみの内容を調べて、データーに・・・。
なんと、このような調査と記録まで。。手作業だそう。(その資料をお借りしたそうです。)
一年を通してのひと袋の中の「厨芥類」(残飯など)の平均は、29.63%。
そうすると、200kg中の29.634%は、なんkg?=60kg。
こうなり、
それだけでなく、カラスは脂肪がだいすき
そのだいすきな脂肪・・同じ食べれるものの中での脂肪の割合は、2倍
結果、
住宅地とは、カラスにとって餌の楽園・・・
だから、カラスは住宅地に来る・・・
だから、カラス対策が必要!
【尼崎市でのカラス対策】
○防鳥ネット
○固定式ごみステーション
○新聞紙で中を見えないように巻いて出す
○CDをぶらさげる ・・・いろいろ実施されています・・・
行政も、HPでは、ゴミ対策のトップに「カラス対策」を・・・
個別指導・市22万世帯に印刷物を配る・などの広報活動も。
・・・がんばっているのに、なぜカラス被害は減らないのでしょう?
原因は、ここにあります・・・!
水田と同じ面積だと60kgの残飯のとれる住宅地・中・未対策6割・で、まだ36kgえさがとれる・という現状。
では・・・
対策を8割がんばれば、水田と同じ状況に。なので、9割対策を実施すると水田に帰ってくれる?
こうなると、カラスは居なくなります。
ただし、「カラスの落とし穴」にご注意を!!
・・・ハシブトガラスのくちばしサイズの穴があいていると、対策をしていないのと同じ悲しい結果に。。
↓悲しい例
右側に、重しをのせたりしているけれど。。。ひだりのすき間から入れちゃうよ~
ネットの対策をしているのに、なかなかうまくいかない・・・
さてそこで、実際の成功例の提案・ご紹介・・・
これで解決・カラス対策の妙案!!(新潟市の事例)
対策をできる人・いそがしくってなかなかできない人・・・いろいろいますよね。
(きれいにあみかけしている時間がない・あみの穴をつくろうのが面倒・・・などなど)
じゃじゃんっ!!ぱっとだして、
さっと。できあがり^^。
お~りぃ~たぁ~たぁ~みぃ~ステ~ション~~(ド○えもん風味)
これは、「対策できる人」たちのグループで毎回担当者を決め、その方はそれぞれ何週かに
一度、ゴミの日にこの折りたたみステーションをゴミ出しの場所に広げて置く・だけで、
カンタンにあみかけが完成できてしまう。。そこにゴミを入れに来るだけの「できない人」も
結果・ちゃんと対策が「できる人」に。
なので、カラス対策(=できる人)100%になり、カラス対策ができた・ということだそう。
都市部では、設置事情的にはちょっと道幅も狭かったりしますが大きさも種類があるので、工夫しだい?
この大きさでひとつ2万円だけど、固定式ステーションは20万円なので、10分のいちの
予算で購入できること・新潟市では助成金が出るので5000円ほどで購入できる・ということで
出し合いやすい値段であること・などで普及したそうです。
そして網を先にどかして・たたんでゴミを積めるので、収集してゆく方の腰にもやさしい
自分の地区での導入・購入の相談は、市に相談してみてね・ということでした。
あと、ゴミ袋に「カプサイシン」をまぜたもの・ですが、ひと袋30円・と高額なこと、
「黄色のネットはカラスがいやがる説」は、実は東京都の黄色い袋に当時「UVカット」の
顔料を使用していたそうで、カラスは紫外線が見えるのだそうで、そのUVカットをほどこしている
袋の中身は見えない・ということだったそうなのですが、それを当時放送したときに
「黄色い袋は見えにくい」になってしまったので、それが伝わってしまった・とのことでした。
「駆除すべきでは」という声もあるそうですが、基本的に現状法律では駆除はできないそうです。
少々駆除してもすぐに増えてしまうことから、カラスからごみをブロックすれば、
おのずと住宅地でのカラスも減っていく・ということを実施したほうが・ということのようです。
個人的にも、カラスちゃんはすきですし(かめを狙ってそうで怖いんですけど・・^^;)
カラスの歌もあるように、昔は人ときっとうまく共生していたと思いますし
またカラスも人も、気持ちよく暮らせるように、できることはして行きたいですね^^。
(結局ここでも人しだい・という結論ですね。)最後に・まとめ~
~ひとにやさしい 地域にやさしい対策で・・・
カラス被害を優しく解決してください~
以上、第9回・座学ぶんのレポートでした☆~布野先生、とってもわかりやすく楽しい講座を
ありがとうございます。
お読みいただき、 ありがとうございます。
ブログランキングに参加しています~
にほんブログ村
↑ぽちっ・と応援していただけると とってもうれしいです^^。
次回は、昆陽池・カラス調査・フィールド編ですがんばります☆