まず、アカミミガメは、年間どのくらい・どのような形で川や池に生息していると思われますでしょうか?
最近は、昨年9月・2014.1月にあった新聞記事の影響で飼育個体が「遺棄」される心配などが話題にされましたよね。
しかし、実際いろいろ意見はあるようなのですが、フィールドでカメ調査(捕獲)されていらっしゃる
方のお話ですと、とくにアカミミガメが増えているようすはなく、(川などをのぞきこんで「増えたようだ」と思うのと
実際捕獲して数えるのとではちがうとのこと)むしろすこし減っているくらいだ・とのことでした。
実は、もともとは野外のアカミミガメはもちろん遺棄された個体なのですが、今いるアカミミガメのほとんどは
遺棄個体の卵から孵った「繁殖個体」なのだそうです。
アカミミガメは、爆発的に増えるのだそうで、「どうしてアカミミはあんなにふえるんだろうね?」と
調査に長年かかわっていらっしゃる方でさえもらすほど、本当に小さいスペースでも
ばんばん繁殖してしまうのだそう。自家中毒おこすかも・・・?
繁殖個体は、飼育個体とくらべ、甲羅がとてもきれいに育っている傾向があり、飼育個体は
一般的に野外の繁殖個体に比べ、いびつなのだそうです。
「いっぴきも殺さないで」「いや、やむをえない」
そんなアカミミ現飼育者さまのアンケートでのご意見。私もしってみよう・したくなって、ここ数ヶ月いろいろすこしづつ
教えていただいたこと、知りえたことを、許可もいただきましたので載せたいと思います。これが正しい・間違ってる・とか
そういうことではなく、このような事実とご意見があります・ということでお勉強させていただく・というスタンスでお願いいたします^^。
(一部抜粋~)
アカミミガメが新芽を食べるので、レンコンが育たないのです。鳴門市のこの地域では2011年に1500万円の被害があったとのことです。2012年に3000頭弱のアカミミガメの駆除を行ったところ、昨年は目に見えて被害が少なくなったのです
私個人としては、アカミミガメの特定外来生物指定は日本の水辺環境のために是非とも必要であると考えます。たとえそれが大量遺棄を招いたとしても(それはある意味わかっていることなので対策可能です)、その後の輸入が禁止されることによって今まで毎年何十万頭も入ってきたものがピタリと止まるわけです。また、「特定外来生物」となることによって多くの人々の意識が変わるでしょう。ブラックバスやギルがそうであったように。
私自身もアカミミガメの飼育者として、アカミミガメが悪いわけではないというのは十分承知です。悪者にはしたくありません。しかし現状はもはやそういうことを言っていていい段階ではありません。
環境省の思惑としては2020年の愛知ターゲットに向け、何とか段階的な規制を行い、指定にこぎつけられたら・・・ということでしょう。フィールドを知る人間としてはいささか遅いと思わざるを得ませんが、それならば必ず指定して欲しいと思います。
ですから環境省のこの動きに対して、私はカメに関わるものとして微力ながら支援していきたいと思います。
(以上~)
驚きの3000頭です、ご存知でしたでしょうか。徳島のレンコン被害は
有名ですが、どんだけおるねん・・・!?ですよね。
この文章の細かい内容はさておき。
「指定検討にちなみにどう向き合うのか。少しづつ今から知識を得ておけば、自分はどうしたいのか・また
いざそうなったときに対応もスムーズに・そして自分だけではなく、よくわからない・というかめ飼育者さまも助けて
あげられるくらいの心づもりでいれたら」・と思います。
*****
(2016.12.13 一部補足・加筆)
個人的には現状輸入ストップ・もしくはとめるのは難しいのでそれに似た状態に
持っていけ、かつ今いるアカミミガメも、飼育者さまも、みんないずれはうまい具合に
秩序を保って安心、幸せにくらしていけないか・イシガメちゃんも乱獲をストップできるような
みんなで池を・川を利用し、恩恵にあずかり見守る・そんな環境にできればな・なんて思います。
※補足:輸入をストップする、というのはアメリカが輸入先なのですが
協定があるので今は難しく、日本が一方的に「輸入をストップしたい」というと
裁判になってしまい、90%以上のかなりの高い確率で裁判になると日本が負けてしまうそうで
そうなると、永遠にアカミミガメの輸入を止めることができまくなるそうです。
ちなみにTPPなんかが可決された場合は輸入の規制がなくなってしまうと以前先輩が情報を流していましたが
このあたりのことは私自身は勉強不足でよくわからず、そういった可能性があるのなら
怖いな、と感じました。
裁判なしで特定外来生物に指定し、輸入をストップするには
「学術的な(アカミミガメが)実際に日本の生態系に対して影響を著しく及ぼす存在である、
という証明」や
「アカミミガメを積極的に防除している、という実績」が必要なのだそうです。
ご存知のようにアカミミガメ自体は悪くありません。しかしほうっておいて悪者扱いされ続けるよりも
人がしてしまったことに対して今するべきことを、命を慈しみながら粛々と。。のほうを選んで
そして実行されている方に賛同し、お手伝いさせていただけることはありがたい、と
思っています。
*****
2018.6.9追記:
何が「正しい」かはさておき、たとえばアカミミガメの保護施設を観察させていただいた時に感じたことなのですが、毎年そこには新たなアカミミガメが連れてこられて保管
(飼育)されるのですが、ある年は病気が蔓延してバタバタ亡くなってしまったり、ようすのおかしい子を隔離するようなじゅうぶんな場所もないので(隔離されている子もいます)数日ごとに亡くなってゆくのが現状のようです。
わたしたち飼育者自身もそうなのですが、「すこしづつ生き物は死に向かって生きている(生き物=死に物、とぶりくら代表者さまは表現していました)」存在ですが
こうして生き物の死と日々対面していると「生きるってなんだ」と思わずにはいられないようでした。
うちでも、生き物の命を預かり、「責任をもって飼育」をしよう、という心づもりではいるのですが、つい「気が付けば不調にさせてしまっていた」
「ガマンを強いていた」など茶飯事だったり。。
「飼育」と「保管」はちがうもので、「虐待」になっていたんじゃ、、と不調を放置してしまったときには感じたり。
話は戻りますが、アカミミガメを殺処分うることは「したくないけれど、いたしかたがない」という表現が現状でしょうか。
「現地」の戻すにもコストがかかり、日本で生まれて育った彼らには日本の微生物なども付着しているので、輸送や受け入れはおそらく非現実的。
全部保護、一部保護(施設は存在しますが)している施設は実際は、、「生きながらえている」 闘病しながら、が現状で、また元気な子も罹患するのか。。次に会いにいったときにはもういない。
「自分のおうちの子は じぶんなりにしっかりお世話をする」「最初から無理なら買わない、飼わない」、けっきょくここ。。
そして余談ですが、「虐待」されるかもしれないようなおうちには「タダでもらえるんでしょ?」「どうせ殺される子だったんでしょ」と
思われるかもしれませんが、カメ好きとして、命を託されたものとして お手数をおかけするのですがメッセージのやりとりは
何度もさせていただいたり、申し訳ないのですが譲渡が無理と判断させていただきました場合はお断りすることもあります。
***********
イシガメを買いたい(飼育したい)なら、繁殖させて販売していらっしゃる。信頼のおけるブリーダーさん
などから購入する・があたりまえ、もしくは里親制度の利用・が望ましいかな・・・と思うのですが。
近くに流れてる川の恩恵・などと、いままで意識しなくって生きてきたけど、当たり前だけど
恩恵をたくさん受けているんですよね。
うまくまとめられませんが、、自分が向き合えるタイミングと角度は人それぞれ。
だけど、知ってみることは必要だと感じています。
そして、かめがすきなら、自分はなにができるだろう。と考えながらこれからも行動し
発信していきたいといちカメ好き、かめさんにお世話になっているものとして思います。
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いつも 応援 本当に ありがとうございます。
最近は、昨年9月・2014.1月にあった新聞記事の影響で飼育個体が「遺棄」される心配などが話題にされましたよね。
しかし、実際いろいろ意見はあるようなのですが、フィールドでカメ調査(捕獲)されていらっしゃる
方のお話ですと、とくにアカミミガメが増えているようすはなく、(川などをのぞきこんで「増えたようだ」と思うのと
実際捕獲して数えるのとではちがうとのこと)むしろすこし減っているくらいだ・とのことでした。
実は、もともとは野外のアカミミガメはもちろん遺棄された個体なのですが、今いるアカミミガメのほとんどは
遺棄個体の卵から孵った「繁殖個体」なのだそうです。
アカミミガメは、爆発的に増えるのだそうで、「どうしてアカミミはあんなにふえるんだろうね?」と
調査に長年かかわっていらっしゃる方でさえもらすほど、本当に小さいスペースでも
ばんばん繁殖してしまうのだそう。自家中毒おこすかも・・・?
繁殖個体は、飼育個体とくらべ、甲羅がとてもきれいに育っている傾向があり、飼育個体は
一般的に野外の繁殖個体に比べ、いびつなのだそうです。
「いっぴきも殺さないで」「いや、やむをえない」
そんなアカミミ現飼育者さまのアンケートでのご意見。私もしってみよう・したくなって、ここ数ヶ月いろいろすこしづつ
教えていただいたこと、知りえたことを、許可もいただきましたので載せたいと思います。これが正しい・間違ってる・とか
そういうことではなく、このような事実とご意見があります・ということでお勉強させていただく・というスタンスでお願いいたします^^。
(一部抜粋~)
アカミミガメが新芽を食べるので、レンコンが育たないのです。鳴門市のこの地域では2011年に1500万円の被害があったとのことです。2012年に3000頭弱のアカミミガメの駆除を行ったところ、昨年は目に見えて被害が少なくなったのです
私個人としては、アカミミガメの特定外来生物指定は日本の水辺環境のために是非とも必要であると考えます。たとえそれが大量遺棄を招いたとしても(それはある意味わかっていることなので対策可能です)、その後の輸入が禁止されることによって今まで毎年何十万頭も入ってきたものがピタリと止まるわけです。また、「特定外来生物」となることによって多くの人々の意識が変わるでしょう。ブラックバスやギルがそうであったように。
私自身もアカミミガメの飼育者として、アカミミガメが悪いわけではないというのは十分承知です。悪者にはしたくありません。しかし現状はもはやそういうことを言っていていい段階ではありません。
環境省の思惑としては2020年の愛知ターゲットに向け、何とか段階的な規制を行い、指定にこぎつけられたら・・・ということでしょう。フィールドを知る人間としてはいささか遅いと思わざるを得ませんが、それならば必ず指定して欲しいと思います。
ですから環境省のこの動きに対して、私はカメに関わるものとして微力ながら支援していきたいと思います。
(以上~)
驚きの3000頭です、ご存知でしたでしょうか。徳島のレンコン被害は
有名ですが、どんだけおるねん・・・!?ですよね。
この文章の細かい内容はさておき。
「指定検討にちなみにどう向き合うのか。少しづつ今から知識を得ておけば、自分はどうしたいのか・また
いざそうなったときに対応もスムーズに・そして自分だけではなく、よくわからない・というかめ飼育者さまも助けて
あげられるくらいの心づもりでいれたら」・と思います。
*****
(2016.12.13 一部補足・加筆)
個人的には現状輸入ストップ・もしくはとめるのは難しいのでそれに似た状態に
持っていけ、かつ今いるアカミミガメも、飼育者さまも、みんないずれはうまい具合に
秩序を保って安心、幸せにくらしていけないか・イシガメちゃんも乱獲をストップできるような
みんなで池を・川を利用し、恩恵にあずかり見守る・そんな環境にできればな・なんて思います。
※補足:輸入をストップする、というのはアメリカが輸入先なのですが
協定があるので今は難しく、日本が一方的に「輸入をストップしたい」というと
裁判になってしまい、90%以上のかなりの高い確率で裁判になると日本が負けてしまうそうで
そうなると、永遠にアカミミガメの輸入を止めることができまくなるそうです。
ちなみにTPPなんかが可決された場合は輸入の規制がなくなってしまうと以前先輩が情報を流していましたが
このあたりのことは私自身は勉強不足でよくわからず、そういった可能性があるのなら
怖いな、と感じました。
裁判なしで特定外来生物に指定し、輸入をストップするには
「学術的な(アカミミガメが)実際に日本の生態系に対して影響を著しく及ぼす存在である、
という証明」や
「アカミミガメを積極的に防除している、という実績」が必要なのだそうです。
ご存知のようにアカミミガメ自体は悪くありません。しかしほうっておいて悪者扱いされ続けるよりも
人がしてしまったことに対して今するべきことを、命を慈しみながら粛々と。。のほうを選んで
そして実行されている方に賛同し、お手伝いさせていただけることはありがたい、と
思っています。
*****
2018.6.9追記:
何が「正しい」かはさておき、たとえばアカミミガメの保護施設を観察させていただいた時に感じたことなのですが、毎年そこには新たなアカミミガメが連れてこられて保管
(飼育)されるのですが、ある年は病気が蔓延してバタバタ亡くなってしまったり、ようすのおかしい子を隔離するようなじゅうぶんな場所もないので(隔離されている子もいます)数日ごとに亡くなってゆくのが現状のようです。
わたしたち飼育者自身もそうなのですが、「すこしづつ生き物は死に向かって生きている(生き物=死に物、とぶりくら代表者さまは表現していました)」存在ですが
こうして生き物の死と日々対面していると「生きるってなんだ」と思わずにはいられないようでした。
うちでも、生き物の命を預かり、「責任をもって飼育」をしよう、という心づもりではいるのですが、つい「気が付けば不調にさせてしまっていた」
「ガマンを強いていた」など茶飯事だったり。。
「飼育」と「保管」はちがうもので、「虐待」になっていたんじゃ、、と不調を放置してしまったときには感じたり。
話は戻りますが、アカミミガメを殺処分うることは「したくないけれど、いたしかたがない」という表現が現状でしょうか。
「現地」の戻すにもコストがかかり、日本で生まれて育った彼らには日本の微生物なども付着しているので、輸送や受け入れはおそらく非現実的。
全部保護、一部保護(施設は存在しますが)している施設は実際は、、「生きながらえている」 闘病しながら、が現状で、また元気な子も罹患するのか。。次に会いにいったときにはもういない。
「自分のおうちの子は じぶんなりにしっかりお世話をする」「最初から無理なら買わない、飼わない」、けっきょくここ。。
そして余談ですが、「虐待」されるかもしれないようなおうちには「タダでもらえるんでしょ?」「どうせ殺される子だったんでしょ」と
思われるかもしれませんが、カメ好きとして、命を託されたものとして お手数をおかけするのですがメッセージのやりとりは
何度もさせていただいたり、申し訳ないのですが譲渡が無理と判断させていただきました場合はお断りすることもあります。
***********
イシガメを買いたい(飼育したい)なら、繁殖させて販売していらっしゃる。信頼のおけるブリーダーさん
などから購入する・があたりまえ、もしくは里親制度の利用・が望ましいかな・・・と思うのですが。
近くに流れてる川の恩恵・などと、いままで意識しなくって生きてきたけど、当たり前だけど
恩恵をたくさん受けているんですよね。
うまくまとめられませんが、、自分が向き合えるタイミングと角度は人それぞれ。
だけど、知ってみることは必要だと感じています。
そして、かめがすきなら、自分はなにができるだろう。と考えながらこれからも行動し
発信していきたいといちカメ好き、かめさんにお世話になっているものとして思います。
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