仕事中に融資を受ける銀行のヤング女史社員から電話がかかってきた。
「すみません。融資したお金をエレベーター会社さんへ送る伝票を書いていただいたのですがハンコが違ってました。今日仕事場に伺いますので銀行印を押し直していただけますか?それともう一つ・・・実は融資実行のための銀行経費なのですが司法書士さんへの52000円はいいのですがこちらが受け取る金額は66000円と言ってありましたが実は私が勘違いしていて165000円でした?申し訳ありません。そちらに伺った際にご説明させていただきます。」ときやがった。「なぬーーーー?」普段温厚な僕しか知らないこの女史社員が震えます。融資は今日実行される予定でその際銀行が手にする手数料66000円だと聞かされていたのでその分を今朝口座に入れてきたところだった。それなのに約10万ほどまた足りない?この前の300万入金の際の10万円不足に続いて連打。で、ちょっと強めの言葉になってしまったのです。
「ここへきてその金額の違いは許せない。来るのはいいけどもう融資はゴハサンにしてもらうかもしれんよ。」この対応のまずさは頭に来ました。エレベーター会社への支払いはちょっと遅れるけどどこか他の銀行から再融資を頼んでもいい。本気で思いました。1時間後くらいに来るというのでその間に近所の信用金庫に駆け込んで今回と同じ1700万の融資に対してどれ位の経費がかかるかを確認してきました。そしたら司法書士への支払いはやはり同じくらいの数万円。そして銀行への手数料がこの金額だとやはり20万ほどかかると言われました。 そっかーやっぱりそのくらいかかるんだ。165000円なら高いわけでもないのか。66000円は普通の借り換え融資の手数料でうちの場合、不動産の借り換え増額融資の手数料は165000円と決まっているようでした。
ため息をつきながら仕事場に戻りこの女子行員と上司の二人を待ちました。165000円払う覚悟を致しました。しょーがない。まだ若い行員なので失敗もするわな。それにしても66000円と165000円10万円違うじゃんね。痛いです。
神妙な顔をして二人がやってきました。
「申し訳ありませんでした」上司は副支店長。実は融資申し込むときにこの女史社員と一緒に挨拶に来てくれた人です。言い訳が始まりました。正直もう覚悟をしたので聞きたくないわと思っていたのですが、「例の保険金の入金の時のトラブルもありましたし、今回は私どものミスですので最初にお話しした金額66000円でこの場を納めていただけませんか?」えっ?いいの?という心のニヤつきを表に出さず まぁそれならそうしてくださいますか。 と丁寧に対応させていただきました。 そんなに融通が効くんですね。 これで入金時の10万円疑惑も相殺? なんか得か損かわかりませんが丸く収まりました。
この副支店長一週間前から夏休みに入っていたので僕の入金トラブルを秋田の休養地で聞いたのだそうです。部下から電話がかかってきて監視カメラの操作の仕方を聞かれたと。どういう理由か聞いたらうちの事件。気が気でなかったようです。そして少し詳しい話を聞けたのですが帯札以外にバラで差し出した100枚は間違ってないようでした。僕の計算は正しかったようですが逆に帯の方が不足していたらしい。と。ちょっとホッとしたのですが逆に帯封ので10枚足らないとすごく不自然な形になるはず。疑惑が新たに発生したとも言えそうです。監視カメラの映像は僕に見せるつもりはあるようでした。 また報告します。