木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

愛されてるからこそ・・・最後の一言へ

2007-03-18 20:54:41 | Weblog
前の日記で 安全地帯に・・のくだりがあったけど
あの時の心理はまだ覚えてる
もし死んだら・・親が悲しむだろうと思った
実はその4年前に18だった僕は12の弟を亡くした
元気だった彼は僕と同じ小学校の野球部の後輩になってた
夏の大会が済んだ8月のある朝 目覚めると布団に血の跡が付いてた
何処からの出血かすぐにはわからなかったのだが やがて歯茎からだと判明する
歯医者に行っても原因がわからなかった ということだったけど
もしかしたら先生には病気の正体の影だけは捕らえられていたのかもしれない
紹介された小児科へ行った
忘れもしないS47年8月12日
僕は受験のために河合塾に通う毎日
この日は土曜日 そんな重い毎日の中でもお盆休みが待っている心の軽さをわずかに感じているその日のことだった
昼過ぎに父親が帰ってきた
弟が精密検査を受けていることは知っていたけど心配なんてこれっぽっちもしていなかった・・・のに
「白血病だと。 今の医療技術では・・・ と言われた」
頭が空っぽになっちゃって どうなるんだろ という言葉も怖くて出せなかった
それから つらいくるしいくらい 三週間が始まった
夜更けになると 南の窓を開けて正座をする
助けてやってください と今まで感じたことのない神様にお願いをする
弟のお葬式が頭をよぎる 否定する よぎる 否定する
何度も繰り返して 否定が勝った時に眠りに付く
でも現実は現実 厳しいものだった
たった3週間で逝ってしまった
僕には2つ下の妹と6つ離れた弟 
弟は一番近い人間だったから悲しかった
子供を亡くした親はどんなに辛いものか 想像できなくらい僕が悲しかった
でも近しい人間を失うことがどんなに悲しいことかは身をもって体験したのだ
だから 突っ込むことは出来なかったんだよね

だから誰でも、
自分から突っ込んじゃダメだぞ
コメント
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