和風木造建築で従来の雨戸は敷居の上を滑らせる構造です。
長い間使用しておりますと接触面が摩れて丈が短くなってきます。
解りやすく言えば外れやすくなるということです。
最近では木製雨戸でも平戸車を使用している場合が多くなってます。
まず雨戸と同じ厚さ(30mm)の木材を加工してできるかどうか試験してみました。
何とかなりそうです。
磨り減った量をチェックいたしました。
9mm・7mm・5mmと順に厚さの異なる木片を貼り付け確認いたしました。
5mmがベストでした。それ以上の厚さだと戸がはめられません。
さて、いよいよ加工です。
雨戸の敷居との接触面に鉛筆でマーク
外側の厚さは僅かです。慎重に進める必要があります。
電動の角鑿があれば簡単なのですが
日曜大工とは程遠い工作レベルの私ですから
そんな高価な道具を持っているはずはありません。
ドリルをセットしたインパクトドライバーと電動彫刻刀での作業です。
ドリルで25mmの深さの(けっして彫り過ぎないように)穴を穿ちます。
仕上げは彫刻刀です。
試しに加工した木片と異なり簡単に位置を変更できないのでけっこう大変です。
最初の穴を穿つまで一時間ほどかかりました。
(コツを飲み込んだので二つ目からはさほど時間を要しませんでしたが)
戸車を打ち込んで完成
結果は良好でした。
次に不具合が出た時はたぶん戸車の交換だけでしょうから簡単です。
だけど、日曜大工の作業は疲れますよね?
怪我のないように進めてください。