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フィルム装填編です。
※半世紀も前の話です。就学旅行で京都へ行きました。新京極を歩いておりましたら古書店がありました。
そこで戦前に発売された古書、ライカの初期型の解説本を見つけました。当然購入いたしました。八つ橋は買わなかった気が。
書籍のタイトルは失念。(捜せば出て来るはず。また段ボール箱をチェックする必要があります)
ライカA型(1925年・大正14年)~数機の解説。そしてフィルムの装填方法がありました。
当時はパトローネはまだありませんでした。(パトローネは1934年/Agfa)
35mm映画フィルムを流用したのですからたぶん切りっぱなしの状態であったかと。
そのフィルムをカメラに装填するにはいくつかの儀式がありました。
A型ライカにはリーダー部を加工するためにガイド板が付属されていたと思います。
上の写真で判ると思います。金属板に挟んでカッターでリーダー部を作ります。
ネット検索しましたら売ってました。もちろん純正ではありません。UN製で¥6,050
需要があるのですね。ちなみにЗОРКИЙはこの加工をしなくてもフィルム装填は可能でした。
すでにパトローネが出来てから10年以上、当然でしょう。
スプールにリーダー部先端を差し込みます。乳剤面を外側に巻き込みます。
※このフィルムは練習用です。何度も使用しているうちにリーダー部が傷んできたので切りおとし
新たに鋏でリーダー部を作ったもの。この程度の加工レベルで大丈夫です。
A 撮影時 巻き上げ可
B レバー移動中
C 巻き戻しに設定 Bのように視えるが筆記体のキリル文字のR(リバース)らしいです。
巻き戻しレバーがCの位置にあることを確認してください。
上のように押し込みます。スプロール部は弛みを取りながら慎重に。
※撮影の為にカメラを置きましたらスプロール部に弛みが、この状態で押し込むとまず失敗いたします。
底蓋を閉めましたら巻き戻しレバーを戻し撮影可能状態にします。数駒巻き上げてカウンターを設定します。
巻き上げてから、レンズを外し、シャッター速度をZ(バルブ)。シャッターを切ると・・・失敗です。
慣れないとしばしばこのようになるらしいです。
そんな時には・・・某サイトでは「指先を突っ込んでフィルムをずらす」とありましたがちょっと乱暴な気が。
別のサイトではテレホンカードを用いると良いとありました。
テレホンカードが無い場合はQUOカードでも可能です。要するに薄くて腰の強いものならばOKです。
すんなりとは入ってくれませんでした。左右にスライドさせながら差し込むと良さそうでした。
テレホンカードと裏蓋(一体となっているので裏蓋とは当時表現しなかったと思いますが)との間にフィルムを差し込みます。
パトローネとスプールを完全に押し込み、カードを抜いて底蓋を閉じます。
一齣無駄にしてもチェックした方が良いかもしれません。
きちんとした手順を踏んで装填しないとこんな状態になります。
※最初から数回試行錯誤しながら装填を繰り返しました結果です。
つ づ く