ボラカイ最終日 バンカーボートで 「カティックラン空港」のあるパナイ島へ向かうのだが
飛行機の離陸時間は午後でして充分時間が余ってました。
「多少払ってくれればボラカイを一周してパナイまで行く」と交渉されました。
ドイツの青年も同じ便らしく割り勘で話に乗りました。
※普通に行くと赤のライン オプションが白のラインです。
離岸 ボートのスタッフは三名 乗員は私とドイツの青年 フィリピーナも二名おりました。
♪さよなら さよなら 椰子の島 お船に ゆられて 帰られる
・・・「里の秋」の一節が浮かびました。
北上するとビーチが途絶えて岩の崖です。
島の北端にもちょっとしたビーチがありました。
・・・
エンジン音が・・・???
一旦停止・・・その後何事も無かったように再始動
十分ほど走ると島の最北端の沖へ。
波が多少高くなってきました。
またエンジン音が怪しい。
停止・・・
見出し画像の※のあたりです。
停止直後はフィリピーナも多少の余裕があったのですが・・・
エンジン始動・しかしすぐに停止・・・漂流・・・?
エンジンルームを覗くとスタッフがスパークプラグを外して油で汚れた紙やすりで磨いている。
30分も経たないうちにフィリピーナが泣き始めた。
ドイツ青年は泣きこそしなかったが顔色は青ざめ不安を隠しきれないようだった。
私はと言うと・・・
煙草を咥えて船の備品をチェック。
アンカーは・・・ある。アンカーロープも・・・それなりの長さのものがある。
もう少し漂流が続くならアンカーにロープを結んで投げ入れようと。
※陸地近くの漂流で危険なのは座礁。
岩場に乗り上げるとまず船体は破壊します。
アンカーを垂らしておくと座礁する前に錨で停まります。
漂流しながら考えていたことは明日の飛行機に間に合うかどうかでした。
とにかくその日のうちにマニラまで帰れないと予定どおりに日本には帰れない・・・?。
航空券も再度購入する必要がある。
なるようにしかならないので時間つぶしにカメラを取り出し周囲を撮影。
海と島影しかありませんでしたが。
※実は・・・私はこれが二度目の漂流です。
スタッフがそんな私を視て「何だろう此奴?」とそんな表情を見せてました。
「大丈夫か?」と拙い英語で訪ねると「ダイジョーブ」と返ってはきたが・・・怪しい。
はるか遠くにバンカーボートが走ってゆくのが視えたが通信手段は無い。
・・・
・・・
それからしばらくしてエンジンの始動音。停止。それが数回繰り返されてなんとか走行を始めました。
つ づ く