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YACHT
日本では比較的小型の帆船の意味にとらえられてますが本来のYACHTとは主に私的航海用の船をさすようです。
セール(帆)の有無は関係ありません。日本語のヨットはSailboatです。
ここでのヨットは日本人の思うそれといたします。
我ら(共同購入ですので)の愛艇は30フィートのクルーザー。
船名はS*******S。
ヨットに乗っていて問われることの多くが「何処迄行きましたか?」
あるいは「大島に行きましたか?」だ。※関東限定?。
我らがS******S艇。北は御宿岩和田漁港を少々越えたあたり。
南は小湊沖で鴨川を眺めただけであった。
それを正直に「述べると」失望の色がありありと浮かぶ。
ディクルーズのみなのでこの辺までがいいところであった。
平成三年(1991) 九月
久々にメンバーのT海が顔を出した。
一年数か月ぶりだ。パパになったばかりで忙しかったのだろう。
「一級取ったのですか?」
「取ったよ」※90年広島尾道で取得。大島は法令上四級免許では行けない。
「大島、行かないのですか?」
「行きたいのだが連れがいない」
「行きましょうよ。有休を取りますから」
「どれくらい取れる?」
「一週間あればいいでしょう?」
「充分だ」
T海の有休休暇に合わせて計画を立てた。
1 航行予定
11月21日より数日
初日 勝浦~千倉 (約40km)
二日 千倉~伊豆大島波浮 (60km強)
三日 大島観光
四日 大島~千倉 御宿
ヨットは風に向かっては直進できない。ジグザグに風に上って行く。
実際の走行距離は何割かプラスする必要がある。
2 積載物及び携行品
食料(米・インスタント食品・調味料他)
調理器具(包丁・俎板・鍋・圧力鍋)
飲料水(水タンク)・予備のプロパンガス・カセットコンロ
医薬品・衣類・靴・マリンブーツ・現金・予備燃料・係留策
カメラ・フィルム・ビデオカメラ・テープ
アマ無線機・ラジオ・電池・海図・KAZI特集号・GPS
水中眼鏡・ウェットスーツ・海水パンツ・ノ-ト・鉛筆 他
3 乗員 私 T海 非メンバー一名 陸上からの支援 Y田 ISO
4 準備・ T海の訓練 物品購入 アンテナマウント取り付け。
5 好天祈願
とりあえず簡単な航海計画書を作った。
まだビギナーであったT海の訓練はほぼ毎週行った。
十一月十九日
待望のGPS到着
※この当時のGPSは小さな液晶画面(モノクロ、電卓の画面程度)に緯度と経度だけが表示されるだけの物。
釦により表示がいくつか替えられた。地点をいくつだったか忘れたがメモリーできた。
それだけの機能で価格はニ十万を越え、高価でした。
早速説明書を読みながら初期設定
しかし二時間を経過しても位置は出ず翌日に持ち越し
十一月二十日
初期設定完了 データー入力 多機能(当時は)ゆえに 、100%使いこなすには慣れが必要。
夜 メンバーのISOより電話 11/22よりGPSが四日間使用不能(米軍の都合)とのこと。
せっかく大金を投じて購入したのに・・・。
少々不安ではあるが出航予定の変更は無し。
夜十時過ぎ。T海が我が家に到着。明日が早いのですぐに就寝。
つ づ く
後のために ダイビング編目次 へLINKを貼ることにいたします。