行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

プロヴァンスを巡ろう 38 またマルセイユの方に下って <ル・カステレ 世界に名高い小さな村 F1 と 快適なホテル>

2021-01-11 00:24:22 | 素晴らしき世界/フランス/ホテル
『Château du Castellet カステレ城 現市役所』


山地と渓谷とを離れて
地中海にやや近い平地に降りてこよう

と言っても車で1〜2時間もあれば十分なのだが

マルセイユの東50km
『Le Castellet ル・カステレ』という
小さな町がある
名前に「定冠詞 Le」がつく

リュベロンの山郷に
今回ご紹介していないが
「Le」がない「Castellet」という同じ名前の村があるのでご注意を

中心となる旧城壁内は
なだらかな勾配のある丘の斜面にあるが
いわゆるプロヴァンス特有の「丘陵の村」という程ではない

旧城壁に残る門

中は
城壁の上に沿って道が続く


すでに文明に近い位置にいるので
リュベロン山地の
あるいは
ヴェルドン渓谷周辺の
中世のままの村の情緒はすでにない

だが


こんな噴水やら


こんな城門も
しっかり残っていて

城も残っていて

『Château du Castellet ル・カストレ城』

この城は現在市役所として
使われている

背後は城壁で塔も幾つかある

『Tour de Madame 奥方の塔』

塔の開口部からは平野部が見下ろせる
塔というのは外側から見ての事で
内側は三方の壁がなくなっているのでタダの平面の壁だ
左にわずかに直角の壁の部分が残ってはいるが

城の反対側の城壁に沿った位置には
教会

『Eglise de la Transfigurqtion de St-Sauver 聖救世主の変容教会』



正面は
まるで頑丈な壁




正面上部




内部は
12世紀建立当時のロマネスク時代の趣が
ほぼ忠実に残されている


『内陣と主祭壇』

丸いふくらみの部分の壁は
古代ローマ時代の塔の一部がそのまま流用されたという

司祭館も素朴だ

『司祭館』

司教や大司教のごとき高位聖職者はいない村
従って
大聖堂ではなくて教会

集落内の散策は
やっぱりタイムスリップ感に溢れていて楽しい


城門に近づくと文明に近づくので
時代感はない
それでも情緒はたっぷり










「リュベロン山地」や「ヴェルドン河」
の村々のような
おどろおどろしさと言うか
重さと言うか
そんな雰囲気が薄くて
気軽な雰囲気なのをお分かりいただけるだろうか



そして
城壁外の平地に広がる家並みは普通の平凡な小さな町だが
貫通する県道に面して
世界にその名の知れたカーレースの聖地の一つ
『Circuit Automobile Paul Ricard ポール・リカール自動車サーキット』
が有る




もちろんメインゲートと外壁しか見えない
週末の3日間で予選と決勝を行うグランプリ・レース
の開催週ともなると
世界中の
ファンと
モータースポーツ関係者と
報道陣とで
お祭り騒ぎとなる



2018年
グランプリ開催時の参加車両の車体検査日の展示

自動車の発明後程なくして
貴族たちの間で
自動車を使ったレースが始まった

最初の頃は
都市間を結ぶ街道などで性能と腕を競っていたが
1906年にフランスの愛好者組織が
一定のルールで
不定期に各地でレースを開催

対戦で中断後
1949年に
葉巻型で4輪がむき出しの車でのレースが再開され
50年代の終わりにエンジンの基準を統一して
今のようなレースが始まる

ここ『ポール・リカール』は
1970年に同名の実業家で地方政治家だった人が
ここにサーキットを建設
翌年「第一回ポールリカールF1GPフランス大会」が開催され
以後
国内に11箇所あったサーキットのうち
1990年までに
ここで14回のフランスGPが行われた

90年代はフランス中央部に新らたに大規模なサーキットができて
そちらに移ったため
改装工事を行って
2017年からF1が復活した


ホーム・ストレッチの走行レーンの奥に並行して
番号を振られて
各チームのピットがある
開始前の車を中に置いてあり
レース中はタイヤ交換などを前で行う

『Scuderia Toro Rosso-Honda』のピット
交換用のフロント・ウイングが置かれている


決勝日のオープニング・セレモニー

スターティング・グリッド

決勝スタート直前
超満員のホームストレッチの観客席

スタート後は
耳をつんざく高性能PUの轟き渡るエンジン音が
まるでドラッグのように
脳を痺れさせ
興奮させるのです


スタート直後
タイヤ交換をするピットのレーンからの走行レーンに合流点を
過ぎたあたりで
最初の90度カーブに突入する直前
ここまで先頭のスターティング・グリッドから500m程で
5秒もかかっていない





スタンドに鈴なりの観衆も
最高の性能を誇るパワーユニットの大咆哮に
負けない
大声援を贈る


スタートとゴールのホーム・ストレッチ以外にも
観戦スタンドは沢山ある

90年代からは
単なる内燃エンジンだけではなく
排気利用のターボチャージャー
さらには
エンジンの発熱を回収して熱エネルギーに変える熱交換装置
エンジン回転を利用して発電して再利用する電気エネルギー回生装置
などを組み合わせた
「エネルギー回析」システムを組み合わせたハイブリッドで
熱エネルギーと電気エネルギーの使用量はレース全体で厳しく制限された
非常に複雑な駆動装置を使うので
エンジンとは呼ばず
PU「パワー・ユニット「と呼ばれていて
ホンダが
『レッドブル・レーシング』と『スクデリア・アルファタウリ(旧トロ・ロッソ)』
2チームにPUを提供して戦っている

もちろん
ここ『ポール・リカール・サーキット』は
F1GPだけをやっているわけではない
F2 と F3
GTカー・レース
Moto GP(オートバイ・グランプリ)
その他
あらゆる種類のモーター・レースを開催し
カーレースのドライバー養成学校もあるんです


 ※  ※

その
ル・カステテレに
寛げる素敵なホテルがある

『Le Bastide du Castellet ル・バスティッド・デュ・カステレ』

主棟の一棟

街道から玄関へのアプローチ


この手のホテルのよくある形で建物はいくつにも分散して
お互いが繋がっている


こんな風な渡り廊下で


複数の客室棟と



レストラン





スパ



などの建屋の間は広々とした空間で
芝生や池




肝心の客室は




一度くらいはサーキットに来てみるのも良い経験になりますよ
自分の野生が目覚めるかも
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
皆様のご意見やご感想をお寄せください
右下の「コメント」からどうぞ
旅行の具合的な事柄にご興味がおありでしたら以下のサイトもどうぞ
https://veritas21.com   『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅のプランナー』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロヴァンスを巡ろう 37... | トップ | プロヴァンスを巡ろう 39... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

素晴らしき世界/フランス/ホテル」カテゴリの最新記事