![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/38/aed5767bd0171283f92fc984021ce4b2.jpg)
『Château du Castellet カステレ城 現市役所』
山地と渓谷とを離れて
地中海にやや近い平地に降りてこよう
と言っても車で1〜2時間もあれば十分なのだが
マルセイユの東50km
『Le Castellet ル・カステレ』という
小さな町がある
名前に「定冠詞 Le」がつく
リュベロンの山郷に
今回ご紹介していないが
「Le」がない「Castellet」という同じ名前の村があるのでご注意を
中心となる旧城壁内は
なだらかな勾配のある丘の斜面にあるが
いわゆるプロヴァンス特有の「丘陵の村」という程ではない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/c9/36a68d764c3203c1d453ac22fadd7817.png)
旧城壁に残る門
中は
城壁の上に沿って道が続く
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/cf/944df22399fa4447b4d37774750d7621.jpg)
すでに文明に近い位置にいるので
リュベロン山地の
あるいは
ヴェルドン渓谷周辺の
中世のままの村の情緒はすでにない
だが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/69/832aefc7e79445c533729fab48be416d.jpg)
こんな噴水やら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/13/0f3af2c1ef6ddcde9d7bab7498b97aee.jpg)
こんな城門も
しっかり残っていて
城も残っていて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/9f/7a446ffd47d1ce9829379ec967b324d8.jpg)
『Château du Castellet ル・カストレ城』
この城は現在市役所として
使われている
背後は城壁で塔も幾つかある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c5/f35621b009a2e8947389d3e44da18917.jpg)
『Tour de Madame 奥方の塔』
塔の開口部からは平野部が見下ろせる
塔というのは外側から見ての事で
内側は三方の壁がなくなっているのでタダの平面の壁だ
左にわずかに直角の壁の部分が残ってはいるが
城の反対側の城壁に沿った位置には
教会
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/2a/01fffa6bcff259f460bb3941e71c0118.jpg)
『Eglise de la Transfigurqtion de St-Sauver 聖救世主の変容教会』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/01/b86933c5ca176c483538656e2ad6a00a.jpg)
正面は
まるで頑丈な壁
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/3c/8b7774b26a7ad16ed016196f9f690bec.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/c0/33fb38cfa7caaf741059840f43336c1d.jpg)
正面上部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/b4/f39acef1ec7699de402c8d81876a5cbf.png)
内部は
12世紀建立当時のロマネスク時代の趣が
ほぼ忠実に残されている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/d9/ab7f980541fe4b1a7cfbba229d9d83c2.jpg)
『内陣と主祭壇』
丸いふくらみの部分の壁は
古代ローマ時代の塔の一部がそのまま流用されたという
司祭館も素朴だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/27/a1c7c3546571dc5e9ea600efd4ce4253.jpg)
『司祭館』
司教や大司教のごとき高位聖職者はいない村
従って
大聖堂ではなくて教会
集落内の散策は
やっぱりタイムスリップ感に溢れていて楽しい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ec/1ddf91031a581a0edc0511339f5a0b7c.png)
城門に近づくと文明に近づくので
時代感はない
それでも情緒はたっぷり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/18/dad99150408ae5dcca998883e1c9596d.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/01/428c13f358a98d8b5bb1efe37fdaad9c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/25/f015b784f5e2267ceb4a02b6dae654ce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f9/7b2e4f25fe07bbf53bd545e3baffebc0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/13/a88798eef28882635937521d041a9731.jpg)
「リュベロン山地」や「ヴェルドン河」
の村々のような
おどろおどろしさと言うか
重さと言うか
そんな雰囲気が薄くて
気軽な雰囲気なのをお分かりいただけるだろうか
そして
城壁外の平地に広がる家並みは普通の平凡な小さな町だが
貫通する県道に面して
世界にその名の知れたカーレースの聖地の一つ
『Circuit Automobile Paul Ricard ポール・リカール自動車サーキット』
が有る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/a9/d80b00bd93d93b00bba0b1f2c1eb3af8.jpg)
もちろんメインゲートと外壁しか見えない
が
週末の3日間で予選と決勝を行うグランプリ・レース
の開催週ともなると
世界中の
ファンと
モータースポーツ関係者と
報道陣とで
お祭り騒ぎとなる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/67/20cdcb6d31ae366ea09e10eb13347159.jpg)
2018年
グランプリ開催時の参加車両の車体検査日の展示
自動車の発明後程なくして
貴族たちの間で
自動車を使ったレースが始まった
最初の頃は
都市間を結ぶ街道などで性能と腕を競っていたが
1906年にフランスの愛好者組織が
一定のルールで
不定期に各地でレースを開催
対戦で中断後
1949年に
葉巻型で4輪がむき出しの車でのレースが再開され
50年代の終わりにエンジンの基準を統一して
今のようなレースが始まる
ここ『ポール・リカール』は
1970年に同名の実業家で地方政治家だった人が
ここにサーキットを建設
翌年「第一回ポールリカールF1GPフランス大会」が開催され
以後
国内に11箇所あったサーキットのうち
1990年までに
ここで14回のフランスGPが行われた
90年代はフランス中央部に新らたに大規模なサーキットができて
そちらに移ったため
改装工事を行って
2017年からF1が復活した
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/41/2fbd14fbde608d894b37a9ab591a3505.jpg)
ホーム・ストレッチの走行レーンの奥に並行して
番号を振られて
各チームのピットがある
開始前の車を中に置いてあり
レース中はタイヤ交換などを前で行う
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/ae/a6edee031a37b68a10fa3dd2b36124a0.jpg)
『Scuderia Toro Rosso-Honda』のピット
交換用のフロント・ウイングが置かれている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/9c/2d9766be4485dbae613e3c3a2b3bda8f.jpg)
決勝日のオープニング・セレモニー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/58/b900b5a78e7d7279b218b758ebffc1e0.jpg)
スターティング・グリッド
決勝スタート直前
超満員のホームストレッチの観客席
スタート後は
耳をつんざく高性能PUの轟き渡るエンジン音が
まるでドラッグのように
脳を痺れさせ
興奮させるのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/91/9e0c9c642dfa37abb72465d2c0100f01.jpg)
スタート直後
タイヤ交換をするピットのレーンからの走行レーンに合流点を
過ぎたあたりで
最初の90度カーブに突入する直前
ここまで先頭のスターティング・グリッドから500m程で
5秒もかかっていない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/fe/640111be846e7d6e9e76517c35dc24e1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/d5/2858a8ed82484b4fc840dabc627c7272.jpg)
スタンドに鈴なりの観衆も
最高の性能を誇るパワーユニットの大咆哮に
負けない
大声援を贈る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/98/2abed1df4c4ccc81a9204bf9658cf199.png)
スタートとゴールのホーム・ストレッチ以外にも
観戦スタンドは沢山ある
90年代からは
単なる内燃エンジンだけではなく
排気利用のターボチャージャー
さらには
エンジンの発熱を回収して熱エネルギーに変える熱交換装置
エンジン回転を利用して発電して再利用する電気エネルギー回生装置
などを組み合わせた
「エネルギー回析」システムを組み合わせたハイブリッドで
熱エネルギーと電気エネルギーの使用量はレース全体で厳しく制限された
非常に複雑な駆動装置を使うので
エンジンとは呼ばず
PU「パワー・ユニット「と呼ばれていて
ホンダが
『レッドブル・レーシング』と『スクデリア・アルファタウリ(旧トロ・ロッソ)』
2チームにPUを提供して戦っている
もちろん
ここ『ポール・リカール・サーキット』は
F1GPだけをやっているわけではない
F2 と F3
GTカー・レース
Moto GP(オートバイ・グランプリ)
その他
あらゆる種類のモーター・レースを開催し
カーレースのドライバー養成学校もあるんです
※ ※
その
ル・カステテレに
寛げる素敵なホテルがある
『Le Bastide du Castellet ル・バスティッド・デュ・カステレ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/1d/893461180c175ac508d8754558ce3f04.jpg)
主棟の一棟
街道から玄関へのアプローチ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/2b/a1a21113e8475392aec3e4729dbeb53e.jpg)
この手のホテルのよくある形で建物はいくつにも分散して
お互いが繋がっている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/cb/b095a4b466b4cc7d31c567194ffc5e80.jpg)
こんな風な渡り廊下で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/de/10736fcb5e6c1d79dd32990c2a773593.jpg)
複数の客室棟と
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/8a/d215e53c42e833dbdebc1df154b05ca3.jpg)
レストラン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/13/4266c978da4ec48fe605675394b98231.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1e/ae8da6023484c42c3dfc7e3d2c655dd7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/60/533e0f90a48ecfc8492f7e75089c6733.jpg)
スパ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/da/bfa182d1669eeccd74f7ff4b3ed09d3b.jpg)
などの建屋の間は広々とした空間で
芝生や池
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/04/c6ee398339970c3ccd759551335aa361.jpg)
肝心の客室は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/08/c1ca1f28b917f7e287d1464144a42f95.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/20/2a538044badfc42b78eddd3e6a74aaec.jpg)
一度くらいはサーキットに来てみるのも良い経験になりますよ
自分の野生が目覚めるかも
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