助けて下さい

もう　無理

どうしたらいいの？

どうせ終わる人生なら

最期だけは　「楽しかった～」って

普通に笑いたいよ

未来のことまで考えて　本当にしたいことから

目を逸らして

こんなに毎日　苦しいだけなんて

生きている　って　云える？

こんな筈じゃなかった

私はきっと　本当は　海辺ではしゃいでた

オーストラリアの　海で

恥の多い生涯を送って来ました。

病院に行ってから

なんか調子悪いな

胃薬が効いて　胃痛はよくなったんだけど

相変わらず　ズーンと頭が痛い

朝　弁当を作る以外

ほぼ何もできない

部屋は散らかり

洗濯物が溜まり

…　失格。

死の恐怖を殺し、返り血を浴びて血反吐を吐きながら生きている。

初めて　じいの頭蓋骨見た　～

飲みこんだ食べ物が　どういう風に流れてゆくのか

よく判った

たまに　食道に　食べかすが残る

主治医が云うには

じいは　薬がよく働いていて　ここまで頑張ってきた

普通は　ＡＬＳの進行はもっと早いのです

発症２００６年とあったから

今度の春で　１１年ってこと？

未だに　食べ物だけは　自力で噛める　飲める

顎が咀嚼して　食道を滑ってゆく

なんか　ああ　生きてるんだ

そう想ったら

訳の判らない衝動が襲ってきて

泣いてしまった

お父さんの莫迦たれ

私の方が　もう限界だよ

なんでこんな病気になったんだよ

じじいになっても　山に入って

おいしい山菜やきのこ　採ってこいよ

私が完全に治るまで　看ていてくれるって　云ったくせに

嘘つき　

そらや　姪っ子ちゃんの結婚式まで

シャンと立ってろ！

二人とも　父親がいないから

あんたが　代役で　バージンロード　歩くんだよ！

もう　最近の身体の不調もあって

私の頭のなかは　ぐしゃぐしゃになった

気持ち悪いと思ったら　過呼吸を起こしていた

やはり　最大のストレスは　じいの病

最大の恐怖　不安

いつも　眼をそらしていたけど

直にみてしまうと　こうなる

これからも少しずつ進行してゆく　じいの病気

やがて訪れる　終末

私が　看取るんだ

嫌だよー



泣いても泣いても　病気は治らない

少し休ませてもらって　続きは明日になった


敗北

頭が凄まじく痛かった

吐き気もした

手が小刻みに震えていた


完璧なる　敗北。

身体中のほころびが、もうどうしようもなくなってきた。

頭の調子が悪い

ご飯　食べたっけ？

今はいつ？

ここはどこ？

あなた　どこからきたの？

私　何をやっているの？

お母さんは？

お父さんは？

思い出すのに時間がかかる

昨夜は怖かったな

夜　読経のような声で目覚めて

そらが　いないの

「そら！　何処にいるの？」

すぐにそらが来てくれた

「絵を描いていたんだよ」

「こんな時間に？　今　何時よ」

「まだ１０時くらいだよ」

四、五回目が覚めて　その都度

ここは誰　私は　何処？



で　仕事もぬぼーとしてるから

従業員の皆さんが　「大丈夫？」と　優しく声をかけてくれた

明日は　じいのいる温泉郷へ

飲みこみの検査に立ち合う

最近　絶えず　咳こむようになったから

いよいよ　嚥下障害が　出てきたところか

薬が効いてラッキーだったのか

発症してから　次の春で８年

じわりじわり　と　近づいてくる　Xデー

大したことは　やってあげられなかったな

明日はきっと厳しいことを云われる

じいも　私も　それぞれが　孤独に　受け止める



気が　狂いそう。

猫はそっと近づいてきたが、私ではなく手を見ていた。

今朝は　３時に目が覚めて


外が明るくなるまで布団の中

昨日　夕飯の後　嘔吐して

耳の下が痛くなり　それが頭痛となって残っていた

ちょと頭を動かすと軽い眩暈を起こし

ヤバイなー　と思いつつ　血圧測定

なんと上が　２００を超えていた

恐怖から動悸を引き起こし過呼吸になるとこだった

でも　出勤したよ

今日は　私と娘と　オジキの３人

今日は出れるか　とメールがくる

かなり厳しいが　休まないよ

今日は７台だ　よろしく！

休みたいなどと云えば

般若の顔になって小言を云い

結局「休みにはできない　いつもの時間だ！」

というパターンだから

何も云わなかった

「血圧　ストレスじゃない？」

と云われて　またストレスになった

じいの事　　娘の事が　ストレスになってるんじゃない？

無神経なあんたが　一番のストレスだよ

云わないけどね。