大本営発表はあてにならない…2011年の7月18日に書いたブログ記事の続き
福島原発事故時のSPEEDIのデータ公表について、最近になってマスコミが騒いでいる。
趣旨は概略以下のとおり
「SPEEDIは、昨年三月十五日、午後から翌未明にかけ、放射性物質が原発から北西方向
に拡散するとの予測結果をはじき出していた。同じころ、南相馬市や浪江町の住民の中には、
北西方向の飯舘村方面に避難しようと動いていた。 文科省が予測結果を公表していれば、
住民の被ばくを防げたのではないかというのが最大の問題点だ。」
・・・下の画像は、福島原発事故のセシウム137飛散シミュレーションの一部を再掲(出典:IRSN)
上記時間はフランス時間と思われるので、7時間を加算すれば日本時間…ということで
3月15日23時ごろということになる。
北西方向だけじゃなく南西方向にも拡散している。 静岡方面のセシウム拡散を見事に捉えている。
これを見たら、文部科学省が今更SPEEDIのデータを出すにも出せないのじゃないかと。
もう少し詳細に前後の動きを知りたければ以下のURLにてご覧になれる。
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_17mars.aspx
毎度のことであるが 原発事故関連の対応は既得権益、メンツをかけての責任のなすり合い
で未だにドロドロしている。
政府、東電、官僚 この三つ巴の絡み合いで今後の原発対策、事故処理はお先真っ暗
東電さん、想定外…なんて言葉で逃げないで…指摘されてたけど、そんな津波が来るわけないって
一蹴してたんでしょ。
儲かるところにはカネは出すけど、万が一の安全対策なんてサラサラやる気なしってことだよね。
自分達の給料、年金、福利厚生が悪くなるのはイヤ、だから責任逃れってのが東電の図式。
原発の恩恵を受けている議員さん達が絡むから話が更にややこしくなる。
電力行政の見直しと言っても、関連する人間の権益争いで上手くいかない。
発電、発電、発電…地権者、地元住民、温泉業者さらに環境保護団体なんてのがお待ちかね。
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