台湾の大手半導体メーカーである
PSMC(Powerchip Semiconductor Manufacturing Corporation)と
日本のネット金融大手SBIホールディングスが共同で進めていた
宮城県大衡村における半導体工場建設計画が
PSMC側の突然の撤退により急転直下、白紙となりました
このプロジェクトは投資額が約9000億円に上る
大規模なものであり、宮城県の経済関係者や地元の期待は
非常に高くその衝撃は大きく残念です
プロジェクトの経済効果への期待
この事業が進められれば、宮城県の経済にとって
大きな波及効果がもたらされることが期待されていました
自分自身も、地域経済への恩恵が非常に大きいと感じていただけに
この計画が白紙となったことは非常に残念です
SBIホールディングスの北尾吉孝会長は
大衡村を選んだ理由として「東北には半導体関連の
サプライチェーンが多く存在し、効率的な生産拠点として
非常に好ましい」と述べています
また、PSMCジャパン(現JSMC)の呉元雄社長も
交通インフラの充実、仙台市との距離の近さ
そして半導体研究で高い実績を持つ東北大学の存在が
同地を選んだ要因だと語っていました
突然の撤退、その背景は?
PSMCとSBIホールディングスの間で
撤退に至る理由について食い違いが見られます。
PSMC側の説明によれば、日本政府からの補助金を
受けるためには、少なくとも10年以上にわたる長期的な
工場操業が求められることが条件となっていたそうです
しかし、PSMCが長期的な運営にコミットすることは
台湾の法律に違反する可能性があるため
これ以上計画を進めることができなかったとしています
一方、SBIホールディングスは、PSMCが当初から
しっかりとコミットしてジョイントベンチャー(合弁企業)として
進める意向を示していたとしており
突然の撤退には大きな失望感を隠せない様子です
北尾会長は自身のSNSで、補助金交付の条件についても
PSMC側に詳細に説明し、たくさんの譲歩をしてきたにも関わらず
一方的な形で契約解消に至ったことは「不誠実な対応だ」と
痛烈に批判しています
表と裏、何が本当なのか?
このような両社の言い分が食い違う状況を見ると
公式な説明だけでは理解しきれない裏事情があったのでは
ないかと勘ぐりたくなります
PSMCの突然の撤退は、法律的な問題だけではなく
ビジネス上のリスクや利益の再評価など
他の要因が絡んでいる可能性も考えられます
今後に向けて
この計画が白紙になったことは残念ですが
終わったことにとらわれるよりも
引き続き地域の発展を見据えて前進していくことが重要です
次なるチャンスを模索してほしいと思います
今回の件は痛手ではありますが
今後の成功への教訓とすることができれば
宮城県や日本全体にとってもポジティブな
転換点となるかもしれません
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