記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

有料・無料の統計ソフト

2010年05月09日 10時42分44秒 | Weblog
一番重宝したのはSPSSだった。
JMPも併用すると知らなかった方法を教えてくれた。
Excelも統計ソフトに数えるのが普通かもしれない。よく使うが、その統計機能を使うことは殆どなかった。
以前はいろいろなプログラミング言語で、バグを頻発しながらデータ処理のプログラムを書いたが、GUIの統計ソフトの改善が進んで、自分でプログラムを書くことは無くなった。
統計ソフトがどんな計算をしているのか知らないままに使うのはいけない、というのが持論だったのだが。

統計ソフトは毎年のようにバージョン・アップし、知らない手法のモジュールが加わるのが常だった。
そういう手法を誰が、どのようにして開発したのか。
それが分かるようなオリジナルの論文がどこにあるのか。
大概は分からないままだった。

昔、高名な統計学者が、自分たちはいつも色々な人からどんな統計手法が使えるか相談されるが、データが集まった後ではなく、集める前に相談に来てほしかった、と零していた。
実験計画の段階から相談を受けていたら、こういう分析法が使えると助言するのが容易だが、既に集まってしまったデータには大概、これが良いと言える方法がない、と。

SPSSは易しく、扱いやすく、色々便利な方法が沢山あり、大きなデータの処理の分析を目的としているが、さてどのモジュールをどう適用するかとなると改めてソフトの解説書を調べるしかなかった。

定年で大学を離れてからは、アカデミック・プライスが利かないので、頻繁なバージョン・アップに対応できない。
そのうちにOSは代わり、パソコンが代わり、有料ソフトのライセンスは切れ、フリー・ソフトを探さなければならなくなる。
最も評判なのはRである。

多くの人が処理プログラムを開発して公開してあり、誰でも使うことが出来る。
随分高機能なプログラムもある。
しかし、このデータをどうするかとなると、自分である程度まではプログラミングしなければならないようである。
プログラミング言語としてのRは使い易く、優れているようだ。

しかし、どうせ自分でプログラミングするなら、完全にフリーではないが、Excelの機能を活かし、VBAを使って必要なところだけプログラムを書く方が容易ではないだろうか。
特にベイズ統計のような領域は、有料・無料とも出来あいのプログラムはまだこなれていないように思われる。
あるいは、どんなデータにも通用するプログラムというのが無理な要求なのかも知れない。

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