会社の方が言うにはもう一人の兄が来ていて先生と話をしているらしい
ほどなくしてすぐ近くのドアがあきもう一人の兄である長兄が出てきた
長兄は市内に勤めているので病院まで近く早かったようだ
この日はたまたま市内で仕事をしていた私の主人も先に来ていた
「集中治療室にいるから会わせてもらおうか」
長兄は穏やかに言った
集中治療室ドアをあけるとすぐ脇に手洗いボールがあり手を洗って消毒してマスクをした
いくつかベットが並んでいるなかに兄の姿があった
白い部屋の白い布団という明るい中にいる
力の抜けきった表情に人口呼吸器をつけた兄が痛々しかった
何も言葉がなかった
ドラマのようにすがりついて叫ぶわけでもなく
ただ無言で眺めるだけだった
「生きているのに目を開けないんですか?」
看護師さんに尋ねる長兄の裏返った嗚咽にも似た声を聞いて
はじめて涙がこぼれた
今日のひとこと
言葉が浮かばないって気まずい・・・
ほどなくしてすぐ近くのドアがあきもう一人の兄である長兄が出てきた
長兄は市内に勤めているので病院まで近く早かったようだ
この日はたまたま市内で仕事をしていた私の主人も先に来ていた
「集中治療室にいるから会わせてもらおうか」
長兄は穏やかに言った
集中治療室ドアをあけるとすぐ脇に手洗いボールがあり手を洗って消毒してマスクをした
いくつかベットが並んでいるなかに兄の姿があった
白い部屋の白い布団という明るい中にいる
力の抜けきった表情に人口呼吸器をつけた兄が痛々しかった
何も言葉がなかった
ドラマのようにすがりついて叫ぶわけでもなく
ただ無言で眺めるだけだった
「生きているのに目を開けないんですか?」
看護師さんに尋ねる長兄の裏返った嗚咽にも似た声を聞いて
はじめて涙がこぼれた
今日のひとこと
言葉が浮かばないって気まずい・・・