プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
こちらもどうぞ→ https://note.com/nana_horoiwa

10月10日、「命灯会」でした

2019-10-13 11:46:45 | お寺
10月10日、パロロ本願寺で命灯会がありました。
震災後、100回目の月命日となる
7月10日からはMyo Tou E in Hawaiiの名前で
継続的に行っています。

東日本大震災を忘れないために
始まった命灯会は
月命日に当たる日本時間の11日、
ハワイでは10日の午後7時半ごろから、
2本のロウソクを、
1本は今を生きられなかった命のため、
もう1本を今を生きている命のために灯し、
お経を読んでいただきながら、
震災のことなどを思う時間としています。
読経と黙祷の後は、ロウソクの明かりの中で、
それぞれが自分の思いを話すこともできます。
震災だけでなく、亡くなった方への思いを
シェアするグリーフサポート的な場ともなっています。

使っているキャンドルは気仙沼の
キャンドル工房のもの。
海や空の色を思わせる青いキャンドルです。
気仙沼のキャンドルを使うことで、
東北に少しでも資金が回ることに
つながります。

パロロ本願寺にこだわらず、
いろいろな場所で続けていけたらなぁと
思っていて、聞くところによると、
ハワイ大神宮さんには
震災犠牲者之霊璽が祖霊社に
合祈されているとのこと。
こちらでも命灯会を
やらせていただけたらなぁと
思っているところです。


photo by Atsushi Takebayashi
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「まは、さてあらん」

2019-10-12 20:56:25 | お寺
「そんなこともあるさ」
というのが私の落ち込みからの
復活の呪文だというのは多分、
自著の中にも書いたと思うのだが、
この間から見まくっている
仏教関係のYoutubeで
親鸞が
「まは、さてあらん」
といったという言葉が出てきて、
おお〜と思ったりしていました。

周りの人を助けるとか手伝うというときに、
「私」の力でみんなの苦しみをなんとかしようとする、
自分に「それって仏にお任せするってところから
ずれてるんじゃない?」と突っ込んでる。

自分と他者とのテーマ、
助けるとか、癒すとかは
親鸞のお話の中にいっぱい出てきて、
「カウンセラー」という役割で見ると、
とっても興味深いです。
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トシ・カプチーノさんのホノルル公演

2019-10-09 11:49:59 | Life in Hawaii
友人の紹介で知り合ったトシ・カプチーノさん
何の因果か、ホノルル公演を影の影で
お手伝いすることになった。
私はときどき、こういうことにハマる。
「それがあなたにとって
なんの得になるの?」と言われるようなこと。

全然、見返りがないとしても
手伝いたくなったり、
応援したくなったりすることって
あるんだよねぇ。

昔々、これで、身上が傾いた
ご先祖さまもいたらしいから、
遺伝なのかもしれないね。

思えば、そういうことばっかり
やって、ここまで来てる気がする。
周りから見ると、
「無駄なことにエネルギーを費やしてて、
もっと、ちゃんと自分のために働けばいいのに」
という感じらしい。

なので、ときどき、
「あれ? なんで私こんなことやってるんだろう?」
と思うことも多かったのだけれど、
今はもう、「ちょっと、やりたいんで。ごめん」
と(自分にも、周りにも)返すことにしてる。

そういうわけで、お時間の合う方、
昭和歌謡、60曲オンパレード。
ご一緒しませんか?

以下、シアトルの生活情報誌 
Soy Sourceさんから転載 
トシ・カプチーノのニューヨーク・キャバレーSHOW
「夜のチョットスタジオ」〜昭和歌謡〜

エンタメの本場、ニューヨークで満員御礼となったキャバレーSHOW。
70年代から80年代の昭和歌謡からテンプターズ、オックス、カーナビーツ、パープルシャドーズ、
タイガース・ブルーコメッツ、奥村チヨ、中村晃子、森山加代子、日吉ミミ、平山三紀、和田アキ子、
由紀さおり、黛ジュン、千賀かほる、中山千夏、はしだのりひこ、郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹、
渡辺真知子、五輪真弓、あみん、レベッカ、小林明子、渡辺美里、ドリカム、久保田早紀、庄野真代、
ゴダイゴ、松田聖子、中森明菜、近藤真彦、ちあきなおみ、中島みゆき、山口百恵、沢田研二、
クイーン、フランク・シナトラ、アリシアキーズ&JZなどなど、約60曲を歌いまくり。
笑あり、涙あり、合唱あり、文句なしに元気になれる盛りだくさんな超エンターテイメントです。
皆さんのご来場を心からお待ちしております。

※日本語公演です。
※公演時間は1時間30分(休憩なし)

《トシ・カプチーノ》ニューヨーク在住、演劇評論家
新聞、雑誌、プログラム(「シカゴ」、「ドリームガールズ」、「プロデューサーズ」)等への寄稿を行う他、
NYにおける演劇 、コンサート等の興行企画、制作、委託プロデュースを行う。ニューヨークの演劇評論家、
ジャーナリスト130名で構成されるドラマデスク賞の日本人審査員でもある。
週刊NY生活「新ブロードウェイ界隈」連載中。 また、パフォーマーとしては2005年より活動を開始。
定期的にキャバレーショーをNYや 日本各地で開催。今年5月のニューヨーク公演で100回を達成。
ショーの演出や構成などは自身で手がけるなどマルチに活躍している。
2016年から3年連続、福岡ソフトバンクホークス戦で国家独唱。TV:TBS「世界の日本人妻は見た!」
日本テレビ「『愛のお悩み解決!シアワセ結婚相談所』」「スッキリ!!」「ZIP!」


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息子の誕生会

2019-10-07 09:57:16 | Life in Hawaii
日曜日、ちえみさんが、
10月生まれの人たちの誕生会を開いてくれた。
「肉とチーズケーキ!」というリクエストに
超絶おいしいミートローフと
ベイクドチーズケーキを焼いて来てくれたのだ。

11歳でハワイに来て、
いきなり公立小学校に入れて、
一応、ESLのクラスにはいたものの、
同学年で日本語がわかる子は一人だけ。
その、しっかりした女子にすっごいお世話になりながら、
なんとか週休3日ぐらいで通いました。

ハワイの教育レベルは低いと言われたりするけれど、
英語が全くわからない子どもたちを
ちゃんと高校の授業でもついて行けるレベルまで
なんとかサポートしてくれて、
ひどい差別やいじめに会うこともなく
なんとかサバイブできている。
それを思うとハワイの公教育と先生に
感謝と称賛の気持ちが。

前にも書いたかもしれないけれど、
下校時学校に迎えに行くと
(小学校、中学校は保護者なしに登下校できない)
頭がオーバーヒート。本当に熱ーくなってました。
クールダウンのために毎日、学校帰りに
かつて白木屋にあったブックオフに寄り、
マンガを1時間ぐらい立ち読みして、
それから帰るのがルーティンでした。

そんな状態から親の英語力を抜き、
いくつかのバイトをかけ持ちし、
誕生会のだれより背が高くなってしまった。

以前から、皆さまに育てていただいているとは
思っているのですが、相変わらず、
ここに来ても皆さまに育てていただいています。
ありがとうございます。
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「盆唄」見ました

2019-10-06 11:35:42 | Life in Hawaii
盆唄、見ました。2重、3重の意味が織り込まれてて、
なぜここで?と思うところで涙が出てくる。
2011年3月の末にハワイ移民した身としては、
感情移入しないで見る方が難しい。

福島での原発事故について、
ハワイのピラティスの先生が、
「福島には世界中の叡智が集まり、
世界で一番、きれいなところになる」
と断言していて、
ああ、そういう可能性もあるよね、
とかなり本気で
世界中の科学者たちが、
土地と人々を助けようとする、
というストーリーを信じてた。
でも、そうはなっていない。

岩根愛さんは盆ダンスを見たことが
このドキュメンタリーのきっかけだと
おっしゃっていたが、私もハワイに来て、
一番ショックを受けたものが
盆ダンスだった。
彼女とは曹洞ミッションで直子さんの
紹介で知り合った。
その時は知らなかったのだけど、
監督の中江祐司さんとも出会ってる。

ハワイで日系の方と知り合ったり、
お寺に関わったりする中で、
それまで全く知らなかった、
ハワイでの日本人の歴史やお寺の役割や
盆ダンスのことごとが見えるようになって、
切ないような、意外なような思いをした。
ハワイ報知の体験も大きい。
とにかく盆ダンスがどこで行われるかが、
新聞で大々的に超重要案件として掲載されるのだ。

ハワイという地の多重性のどこにチューンすればいいのか、
したいのか、未だによくわからないまま、
日本と仕事を喪失したグリーフの霧の中から
少し這い出してきたところで出会った、
ハワイと福島とを盆唄でつないだドキュメンタリー。
「これまで」と「今、ここ」は見えてきた。
さてこの先は? ここからどこへ行くのかについて、
しみじみ思いを巡らせることになった。
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お寺でダラダラ

2019-10-04 08:16:37 | お寺
金曜日は仕事が無い日なので、
お寺に行く日にしている。
原稿を書いたり、本を読んだり、
ネットサーフィンをしたり。

お寺にいるよ〜と言っておくと、
友達が遊びに来てくれたり、
今日はお寺のキッチンでお料理教室やってるよ〜
という人と会えたりする。
たまたま、バナナの葉が必要だとやって来た友人にも
久しぶりに出会えたりする。

お寺は駐車場が広いし、
なんか開放的だし、
自分のペースでの動きを取り戻すのに
ピッタリな場所。

しかも、ニュースレターの名前がクエなので
お昼時には美味しいご飯にありつける。
今日は昨日、わざわざTKGまで行って
買って来てくれた生で食べられる卵が
あったので、卵かけご飯とサラダと
花豆の甘煮。美味しかった!

そんなこともできるお寺。
これからどう存続していくか。
みんなが緩やかにつながれる場所として、
何かシェアして学べる場所として、
何かできるプラットホームにできたら、
楽しいのではないかなぁと思いを巡らす
一日でした。

良かったら、遊びに来て下さい。
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岩根愛さんのBook Talkに行きました

2019-10-03 19:30:57 | Life in Hawaii
ドリスデュークシアターでの
盆唄の上映にさきだって
この映画のそもそのもキッカケになった
写真家の岩根愛さんのbook talkに行ってきました。
木村伊兵衛写真賞を受賞したKIPUKAのBook Talkです。

ハワイの盆ダンスの衝撃は
私にとってもとても大きくて、
これは何か、形にできるといいのになぁと
思っていたので、岩根愛さんが
ストーリー満載の素晴らしい写真集としてまとめ、
盆唄として、福島に絡めた映画として完成したことは、
とても素晴らしいなぁと思っているのです。

映画は土曜日に見に行く予定なので、
映画のことはまた、後ほど。
今日のお話の最後に映画のトレーラーを流したのですが、
その中で去年の11月に亡くなった
曹洞ミッションの駒形総監の奥様で、
ハワイに太鼓を広めたフェイさんが映ってて、
思わずうるうるしてしまいました。
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漫画「君たちはどう生きるか」読みました

2019-10-03 10:30:22 | 読んだ本
昨日の続きで例えると、
一つの縦糸的になるお話。
大人が思春期の子どもに向けて
真面目に、一生懸命に語りかける、
ということ自体にきっととても意味がある。

価値観として「自分とは違うなぁ」と
思ったとしても、大人がしっかり関わろうとしてくれる、
とか、あなたのこと、一生懸命、考えようとしているよ、
生きるって、こういうことだと思うよ、とか
こんなことを考えるのってイイと思うよ、とか
が伝わってくることがとても大事なのだと思う。

内容で引っかかるのは「男として」的な
言い回しがいっぱいあるところ。
「世の中の発達のために」という視点。
でも、吉野源三郎さんは明治32年の生まれ。
この本が書かれたのは1937年。
旧制中学の学生向けとのことだから、
私の父親世代ぐらいを想定して書いていると考えれば、
まあ、当然といえば当然な書かれよう。

吉野源三郎さんは岩波新書を創刊した人で、
岩波少年文庫の創設にも尽力した人だそうなので、
新書(そのころは岩波しかなかったから)を
読むのがカッコイイと思ってて、
古畑種基著「血液型の話」とか愛読してたことや
「ドリトル先生」や「星の王子様」とか、思えば、
いっぱい、いっぱいお世話になってたのだなぁと感慨深い。

それにしても、この本が200万部売れた
ということがびっくりだなぁ。
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パロロ本願寺ニュースレター「KUYE 倶会 (unity)」のこと

2019-10-02 10:15:04 | お寺
パロロ本願寺の藤森住職、通称ノリさんは、
毎月「倶会」というニュースレターを出している。
読みは「くえ」。
昼時にお寺に行くと、
何か食べさせてもらえるので、
ぴったりな名前なのだが、
意味はunityだそうだ。

昨日もニュースレターの発送作業があり、
その時間、手のあいている人が集まって、
400通以上を発送する。
おしゃべりしながらの手作業は、
みんなで近況をシェアできて楽しい。
そして、終了後にはおきまりのランチ。

その時に、ニュースレターの日本語部分に
書いてくださった内容の話が出て、面白かった。
以下、ニュースレターから、
ノリさんの文章の引用です。


『拠り所のことを思っていると、正信偈の「依修多羅顕真実」との教えが気になってきたのです。
「修多羅に依って真実を顕す」とは、どういうことか?「修多羅」とは、お経、ブッタの教えのことを言います。
インド語でのスートラの漢訳なんです。余談ですが、こないだフイリピンのお友達がタガログ語にも、
スートラという言葉があり、インドからきたのではと言ってました。
英語でもsuture という言葉、手術用の縫い糸を言うそうです。スートラがシルクロードを渡って広がったのでしょうかね?
おもしろいですね。ところでその「修多羅」との持つ意味は、織物の縦糸という意味です。
過去、現在、未来へと縦に貫いている普遍的なものを表わしているそうです。
もう一方、横糸は、常に、移り変わって行くもの、あてにならないもの、私の生活を表しているようです。
この言葉は、つまり、真実に生きるとは、決して私が「真実」であるかどうかを判断するような「真実」でなくて、
「修多羅」なる未来、現在、過去をつらぬくものを「依」り所にしたときに「真実」なる生き方ができるんだよと、
親鸞は、示唆しているように思えてきます。』


この後にグレタさんの気候変動についてのスピーチや、
今度、パロロ本願寺でスピーチしてくださる
ロバート梶原さんの話や、
植木等の「スーダラ節」のスーダラは
このスートラのことだという話や、
中島みゆきの「糸」の話があったりして面白いのですが、
これを聞いて、そうか、宗教者は縦糸にスートラを思うのか、と
いつもあんまりお坊さんっぽくないノリさんが、
仏教者なんだよなぁと妙に納得。

自分のことで考えてみれば、
スートラを拠り所、という感じではないけれど、
その一部分は「いいなぁ」と思っている。
ただ、スートラだけではなく、
いろんなところのいろんなものから
「いいなぁ」を持ってきて縦糸的にしているようだ。

織物をしたことがある人は知っていると思うが、
縦糸を張るのはとっても手がかかる。
糸の長さを調整したり、
綜絖に一本おきに糸を通したり、
上手に巻き取って、
いい感じの張り具合を保ったり。
縦糸が張れれば、あとはるんるんと
左右に糸を通して織ることができる。

ノリさんのお話に乗って考えるとすると、
縦糸を「これで行こう」と思うまで
結構、大変だし、これで行こう、と思ってからも
いい具合に織り進めるような状態に持って行くまで
ちょいと手間がかかる。
そういう意味では、途中で色を変えたくなったり、
幅を広げたくなったり、
うっかり横糸を引っ張りすぎて、
ひきつれてみたり。
縦糸について思うだけで、いろいろイメージが広がる。

人生が織物に例えられるのも、
むべなるかな、だなぁと思ったのでした。

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リビングオハナの「おはな文庫」

2019-09-30 11:59:22 | 日本語
毎月1回、曹洞ミッションのお部屋を使わせてもらって
日本語の絵本の読み聞かせをやっている。
いっしょにやってくれていた仲間が
一人辞めてしまったので、
一人で開催をすることになった。
そうしたら、なかなかに気が重い。
ボランティアなので、
「やる気」が全てなのだが、
夏休みが明けてから、未開催が続いている。
なんとか、来月は開きたいなぁと
思いつつ、本の整理へ。

日本語教室で使えそうな本を物色。
「こどものとも012」の絵本が
いい感じ。
字も大きいし、
具体的なシーンと選ばれた言葉が
使われている。
以前、持って行ったとき、
五味太郎作の絵本も人気があったので、
探してみる。
数冊、見つけて持ち帰ることにした。

自分用には昔話。
珍しい慶良間列島のお話の
「黄金りゅうと天女」。
そして、転がるおむすびについていくと、
何かが起こるというパタンをフォローする、
「にぎりめしごろごろ」。
赤羽末吉の挿絵がとても魅力的。

「こぶじろう」はいろんなものに
食べられながら、生還するっていう
ちょっとグロいけど生命力あふれる面白さ。
単純だけど内容以上の何かを伝えている昔話。
なんとも好きだわぁ。
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イングリッシュマフィン作りました(小麦粉セラピー)

2019-09-29 11:29:27 | Life in Hawaii
イングリッシュマフィンが好きなのですが、
ハワイで売っているのが、なんか、今ひとつ。
ちえみさんのレシピで作ってみました。
円い形に抜いてから、二次発酵させて、
そのあと、フライパンで両面各10分焼くので、
オーブンに入れて、あとはよろしく! という
いつものパンとはちょっと違いますが、
自家製、美味しい! 

パンをオーブンに入れるとき、
頭の片隅に「カエルの王女」の物語が思い浮かびます。
ワシリーサの作り方を盗みにこっそり、
お兄さんたちのお嫁さんが見に来るのですが、
発酵させない小麦粉の塊をオーブンに入れて見せる。
「え〜、そんな意地悪していいのぉ?」と
義に燃える幼い私は思ったのですが、
こういう引っかかりがあるのが面白いのですよね。

思えば、昔々はドライ酵母なんてなかったわけで、
もし、ふわふわパンを作るなら、
いい感じで発酵する酵母をキープしている必要があったでしょうね。
ロシアなんて寒そうだし、ふわふわに膨らませるのは技術が必要だったかも。
小麦粉を精製するのも、ましてや漂白なんてなかったから、
白パンを作る白い小麦粉を手に入れるのも大変だっただろうなぁ。
なんて妄想逞しくしながら、小麦粉をこねてます。

お料理本、次ページのエッグベネディクトを
作る予定なのですが、10個作ったうち5個は
出来立てで、みんなで食べてしまいました。

翌朝、エッグベネディクトに挑戦!
レモンとパセリが必要であることに気づき、
ホールフーズへ。

すっかりハロウィーンモードでした。
季節感のないハワイ、
ホールフーズのディスプレイで感じとることに(笑)
オランディーヌソースもレシピ通りに作り、
お酢入りの水でボイルした卵も作り、
頑張って、完成。

これは日曜日の朝、
時間がゆったり目にあるときに作るのがよさそうです。
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「おひさま あはは」読みました

2019-09-28 08:55:43 | 日本語
Youtube、すごいなぁと思いながら、
河合隼雄さんのとなりに出てきた
中村元さんの仏教関係の音声を聞いている。
ハワイにある東西をつなぐH1というフリーウェイを使って
週3日ほど、西側に走っているのだが、この間、聞くのにピッタリだ。

この絵本は日本語の教室で人気があった。
前川かずお作「おひさま あはは」(こぐま社)
見開きで絵が片側ページ、文字が反対側ページに。
安定の「笑い顔」で、どの子も寄ってきて聞く。
ペッタリと膝の上に座り込む子もいたほど。
一人の子はどうしても持ち帰りたいというので
貸し出し、お母さんや妹がすっごく面白がっていた、
と報告してくれた。
とっても単純な本なのだが、
どこが、そんなに面白かったのか興味深い。

上のクラスの子どもたちは
これぐらいのひらがななら読めて、
内容もわかるので、
一冊全部「読めた!」という嬉しさを味わえる。

「できた!」というときの
子どもの目のキラキラ。
なんともいえません。
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シンシアのGreaf Work Training Center of Hawaii

2019-09-27 10:58:54 | grief support
8月8日、9日の2日間、
シンシアのグリーフサポートの
ワークショプがあった。
日本から、すでに子どものグリーフサポートに携わっている
14人の方がいらした。

10時から5時までびっしり。
レクチャーはもちろん、特にQ&Aの部分に時間を割いて、
Joiningのスキルなどについて、その意味や
実践する上での疑問点に丁寧に答えていた。

グリーフには力がある。
グリーフを体験すると、寂しさ、悲しさ、むなしさ、
不安、落ち込みなど、気持ちがざわざわしたり、
いてもたってもいられない感じになったり、
ぐっと重たいものを抱えたような気分を味わう、
など、さまざまなものが内面で動く。

このさまざまに動くものをエネルギーと捉え、
このエネルギーの出口、表現されるところを用意する。
そんなことを子どものグリーフサポートでは
やっているのではないか、と私は理解している。

このマインドセットでものごとを見ると、
この行動や表現の後ろには、
どんなグリーフがあるんだろう? 
というような見方になる。
全てをグリーフと結びつけるなんて、無謀なのだけど、
「変化」はグリーフなわけなので、
思えば日常のなかでチリリとしたグリーフを味わってるの
かもしれない。

グリーフは周りの人のグリーフを掻き立てる。
なので、子どもたちのグリーフに関わるとき、
自分のなかが揺さぶられ、自分自身のグリーフが
わき上がってくることも当然のこと。
だからこそ、自分自身のグリーフやそのケアが重要になる。
ファシリテーターどうしのサポートが大事だ。
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田口ランディ対談集「仏教のコスモロジーを探して」読んでます

2019-09-26 11:00:43 | 読んだ本
昨日、河合隼雄さんの最終講義のYoutubeがフェイスブックで流れてきて、
ユンギアンじゃなくて、パーソンセンタードの心理学です、
と言われても「ああ、そうですね」って思えちゃうなぁと
思いながら一気に見た。面白い。
ストーリーテラーなんだなぁ。
人間性心理学ではコンステレーションとか共時性、元型という
ワードは使わないだろうけど。

そしたら、この間からフェイスブックに流れてくる
トランスパーソナルの流れのティール組織の話からの
連想で、宝箱でランディさんの本を見つけ出したん
だったよなぁ、って思い出して見たら
トップの対談相手が
吉福伸逸さんだった。

と言っても、この方も三鷹に研修会をお願いしに行く人に
くっついて行って、遠巻きに見ていただけ。
その当時、トランスパーソナルが妖しく見えてたからね。
もったいなかったなぁ。

対談、面白い。
脚注があっても私にとってはチンプンカンプンで
あやふやなことだらけなのだが、
「人を救う」というところから仏教がおかしくなった、
という部分が私にとってはツボ。

『菩薩が「一切衆生救済」のために戻ってくる、
「人を救う」という発想が入ってきた途端に
僕は仏教は堕落したと思う』
とある。

「わが内なるすべての衆生」ならわかるが、
「人を」としたところで自己と衆生という分裂を
起こしている、と。
河合隼雄さんの最終講義の中にも、
このテーマ、絵入りで入ってたなぁ。

「私」と「あなた」のテーマは、
ティクナットハンの
「インタービーイング」という言葉と共に、
この「救う」や「癒す」という言葉が
今の私にとって、フック。
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お寺のこと

2019-09-25 08:29:11 | お寺
日本ではお寺の中の人と話す、
なんてことはまず、無かった。
まさかハワイでこんなにお坊さんたちの
知り合いが増えるとは。

行くと、だれかに会えるという場所としても、
お寺は面白い。
きっと、檀家さんや門徒さんは、
「私のお寺」として、
自分ちの庭や離れのように、
身近なものだったのだろう。
お祝いごとでそこへ行き、
悲しいことがあってもそこへ行き、
故人を偲びにそこへ行く。
仏法を説くわけだから、
生きる指針の拠り所でもあったろう。

コミュニティの「公共の場」でもあり、
親密さと間合いとが
一般的な人間関係や仕事関係とは
異なる場でもある。

昔々、カトリックの教会に
親に連れられて行っていて、
(なんせ幼児洗礼だから)
思春期にさしかかる頃、
「急にwarm heart 過ぎる人々が現れて
妙にチヤホヤと親切な場」という雰囲気が
とても偽善的に思えて、行かなくなったが、
お寺に見える方たちに今の自分が「いい人」的雰囲気を過剰に
表現していないとは言えない。

日曜日のお参りの後はランチサービスなどが
あって、実質的なサポートにもなっている。
一緒に食べることには、大きな意味がある。

公共の場として、お寺をどうしつらえるか。
これも大事だ。
以前、パロロ本願寺の本堂は、
不要なものが溢れて、倉庫化していたり、
窓の前にダンボール類が山積して、
謎の暗闇ができていたりしたそうだ。
この気持ちいい空間ができたのは、
現住職になってからのことらしい。

お寺をどういう場にするか。
住職やお寺に関わる人々の気持ち次第。
良規さんのように、あれだけ大きなものを
託されてしまう場でもあることを考えると、
「預かる」とか
「自分のものじゃないけど、
自分のもののように扱う」的な不思議な所有の仕方や
責務の負い方をする役割でもある。
目指すは「経済的発展」ではなく、「公共」。
経済的発展以外の意味を探せる、
稀有な場所でもあるのだ。
サステナビリティについて、考えるにも最適。

支えているのはボランティアの
「ここをいい場にしたい」という思いなので、
一体、どういうことが「いい場」なのかについても
考えられる。
お寺って、奥が深いなぁ。
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