カノエさんの微笑み

金曜日と土曜日の夕方、
ハレクラニ・ホテルで
カノエ・ミラーさんのフラを
楽しむことができる。

たまたま、友人がカノエさんの友人で、
かぶりつきの席に混ぜていただき、
彼女の微笑みにどっぷり浸かることができる。

昨日はお隣に座った女性と話すチャンスがあり、
初めてだというのに、英語だったのに、
なんだか昔からの知り合いとじっくりおしゃべり
したような気分になって、不思議だった。

社交のための会話じゃなかったからなんだと思う。

「あなたは何をしてるの？」
「それじゃあ、仕事以外で、こころからやりたいって感じて
やってることって、どんなこと？」
みたいなことをサラサラと聞いてくる。
こちらの答えに、
「わあ、それはいいわねぇ」
「自分の内側からわいてきて、それをやりたくてやるってことが
いいわよね」
と、するすると言葉がつながっていく。
「あなたにとっては、それはどんなことなの？」
と、めずらしく私からも質問をしてみると、
陶芸をしているという。
「これまで、やるべきだし、やらなきゃいけないこと
ばかりやってきたから、今は、本当にやりたいことをやってるのよ」
とも。４人のお子さんを育てて、みんな、アメリカ本土のいろんなところで
暮らしている。ビジネスに携わっていたこともあるという。

「あなたのような経験をしているからこそ、その仕事はぴったりね」とか、
「ああ、夫と別々に暮らしていると、何でも自分でやることになるから、
どんどん、たくましくなるわよね」とか。

つたない英語での説明に、イメージをふくらませ、
そんなときどんなことが起こるかを想定して、
ポジティブな言葉で返してくれる。

カノエさんの微笑みとフラ、
ゆれる椰子の木🌴の葉先、
昼は消防士さんだというミュージシャンの音楽、
そして、心からじんわりくるおしゃべりとワイン。

すてきな土曜日、ありがとう！