森にようこそ・・・シャングリラの森

森に入って、森林浴間をしながら、下草刈りをしていると、自然と一体感が沸いてきます。うぐいすなど小鳥たちと会話が楽しいです

清き心と未知なるものの為に⑦・・・ダグ・ハマ-ショルドの日記より

2025-03-12 14:07:34 | 森の施設

 

     清き心と未知なるものの為に⑦・・・ダグ・ハマ-ショルドの日記より

 

        中間の歳月

     彼はまっすぐ立っていた-----あたかも独楽が、鞭の鳴りひびくあいだ倒れない

     ように。謙虚であった------確固たる優越感があったからである。要求がましく

     なかった。彼が求めたものは心配のない生活であって、自分自身が勝利を占める

     より、他人の逆境を眺めるほうが彼には楽しかったのである。彼は自分の生活を、

     けっして危険にさらさぬことによって救った。-----そして彼は、理解してもらえ

     ぬと言って不平をこぼすのであった。

 

     (むらがる不幸)-----それはなぜ、いつも(他人)を意味するのではなくてはならぬの

     か。

 

     人獣が生きてゆくためにだす欲求は、たとえばそれが神に向けられたものであろ

     うと、祈りに転化するものではない。

 

     騒音が静まるときに生ずるこの空虚さは、他人におのれを無視させはすまいとば

     かりに努めてきた一日にたいして、おまえが受け取るのももっともな報いではな

     かろうか。

 

     人生に勝ちを与えるものの、おまえはそれに手を届かせることもでき------また、

     それを失うこともできる。おまえはけっしてそれを所有していることができない。

     これはとりわけ、「人生にかんする真理」についていえることである。

 

 

 

 

      

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