清き心と未知なるものの為に・・・ダグ・ハマ-ショルド ➀ 1925-1930
かくありき
さらに遠く、未知の土地へと
私は駆り立てられてゆく
小道は嶮しくなりまさり
大気はいよいよ冷え、凛冽(りんれつ)の度を加える
知らぜざるわが目的の地から
吹き寄せる風に触れて
期待にうずく
心の絃はふるえる
なおも、私は問いかける。
かしこに、私は行きつくであろうか、
いのちが、しじまのうちに
きよらに澄んだ音色を発して
絶える、かの地に。
ほほえみ、心ひらき、清廉にして
からだは節度あってしかもしなやかな男。
あるがままの自己でありながら
なりうるかぎりの者となった男------
いつでも、全身全霊をあげて、
ひとつの単純な犠牲たらんとする男。
あす、私たちは向きあうだろう、
死と私とは。
死は、はっきり自覚めている男に
剣を突き刺すであろう。
しかし、浪費したひとときの追憶が、なんと
私の心を傷ましめることか!
ダグ・ハマ-ショルドの人物の内容ならびにその経歴は後日いつの日にか紹介することと
致します。投稿者より
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