ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

全腎協のアンケート

2006-10-10 23:41:16 | Weblog
ベットへいくと、テーブルの上にアンケートがおいてあった。
全腎協のアンケートだった。

「ら族さま。
記入したら封筒に入れてスタッフに渡してください。」
とケースワーカーさんの名前で書面が添えてあった。

次にアンケートの書き方を見る。
「1~2ページは医療機関で書きますので
書かないでください。
3ページ以降をかいてください」となっていた。

医療機関が書くところは青い紙になっていた。

すでに記入されていた。
生年月日、性別、透析導入年月日、透析時間、
エポの使用の有無、ヘマト、ヘモグロビンの値、
原疾患、入っている保険の種類などなど。

しかし、
他人のデータが書かれていた。
私のデータではない。すべて違う。


たまたまこれが誰のデータがわかってしまう。
その人と入れ替わっているのではないかと思い、
スタッフに聞いてもらうと
その人はアンケートをもらっていないという。


仮に医療機関が書く透析についてと
本人が書く生活についてと
違う人が答えていいとしても
サンプルの抽出に問題が出てきて
アンケートの結果が事実に反映しないものに
なるのではないか?


また、透析についても
「このくらい透析カードに書いてあること」
かもしれない。
確かに、スタッフが透析後のカードを
さっさと片付けないと
第三者がみることができるが、
そこまでじっくり見ることがあるか。
また保険の加入状態はそのひとの生活状況を
想像することが可能ではないか。

完全な個人情報でないか。

そんなものをアンケートの回答として、
第三者の目に触れていいものか。
切り離して回答するべきことではないか?


5年前にも同じ調査があったと書いてあった。
この5年間に個人情報保護法ができた。
「5年前と同じ条件での調査」ということで
まったく同じ形態でアンケート作ったとしたら、
この法律の配慮がない。


私は「私がみるべきものではない」と思い、
記入しないでスタッフに趣旨を話し
ケースワーカーさんに渡るようにしてもらった。


全腎協の企画ミスか、うちの病院の記入ミス・配布ミスは
今の時点ではわからない。

けれど、個人情報とはこんなことから
もれていくということを知った。
「たかがこれくらい」とか
無意識に判断したことが意外な波紋を生む。



他の医療機関ではこのアンケートを
どのようにおこなったんだろうか?
コメント (1)
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