6月に入ってすぐ、出窓のすぐそばのハナミズキの枝に、メジロが巣を作り始めたんだ。メジロは目の周りが白くて、とてもかわいい。出窓のブラインドの隙間からそっと写真を撮ったよ。
巣は何日もしないうちに出来上がったようだ。
出来上がった巣の中に、オスかメスかわからないが毎日必ず1羽がいた。卵を温めている様子だったよ。
さっそく野良猫対策を施した。猫に襲われて生まれた雛がすべて食べられてしまったという話を友人から聞いていたんだ。
卵を温め始めてから(たぶん)、15日ほど経ったころから、親鳥が2羽、ひっきりなしに巣を出入りするようになったよ。どうやら雛が卵からかえったんだね。
1羽が出かけているときは必ずもう1羽が巣を守り、出かけていた1羽が戻ってくると、間髪を入れずにそれまで巣にいた1羽が飛び立っていく。雛の姿は見えないが、どうやら雛に与える餌を求めて出かけていくようだった。
数日後には親鳥が餌探しから帰ってくると、少し大きく成長した雛の小さな嘴がわずかに見られるようになったよ。
日に日に雛が大きくなっていくのがわかる。
どこかでカラスの鳴き声が聞こえると、親鳥は雛たちの上に覆いかぶさるようにして、丸い目を空へ向けて息をひそめてじっと警戒している様子だ。雛たちは巣の底に隠れてじっとしている。
梅雨に入ってもあまり雨が降らない。そのせいか、あるいはハナミズキの病気なのか、葉が1枚また1枚と散り落ちている。あまりたくさん葉が落ちると、葉の中に隠れていた巣がまる見えになってしまうよ。
雛は日1日成長しているのがはっきりとわかる。
親鳥は、はじめのうちは交代で餌探しに出かけていたが、この頃は運んできた餌を雛に与えるとすぐにまた飛び立っていくようになった。雛が成長してきたので、1羽だけで餌を探していたのでは間に合わなくなってきたのだろう。
雛が一体何羽いるのか、巣の中を覗くわけにいかないのでわからないが、少なくとも2つの小さな赤い嘴は確認できた。
親鳥が巣に戻ってくると、2つの嘴が天に向けて口を開けてしきりに餌をせがんでいるのが見られる。
親鳥は、嘴にくわえてきた虫か何かを雛の口の中に入れると、さっと飛び立っていく。その目まぐるしい動きが1日中続く。
近くに人の姿が現れると、親鳥は雛たちの上で目を見張って警戒する。
あとどれくらいしたら雛たちは巣立っていくのだろうか。カラスや猫にも襲われず、無事に巣立ってくれるだろうか。
また一つ心配事が増えた気がする。
年を取る、と心配せずともよいような心配事をたくさん抱え込んでしまう。まあ、それが年を取るということなんだろうね。
巣は何日もしないうちに出来上がったようだ。
出来上がった巣の中に、オスかメスかわからないが毎日必ず1羽がいた。卵を温めている様子だったよ。
さっそく野良猫対策を施した。猫に襲われて生まれた雛がすべて食べられてしまったという話を友人から聞いていたんだ。
卵を温め始めてから(たぶん)、15日ほど経ったころから、親鳥が2羽、ひっきりなしに巣を出入りするようになったよ。どうやら雛が卵からかえったんだね。
1羽が出かけているときは必ずもう1羽が巣を守り、出かけていた1羽が戻ってくると、間髪を入れずにそれまで巣にいた1羽が飛び立っていく。雛の姿は見えないが、どうやら雛に与える餌を求めて出かけていくようだった。
数日後には親鳥が餌探しから帰ってくると、少し大きく成長した雛の小さな嘴がわずかに見られるようになったよ。
日に日に雛が大きくなっていくのがわかる。
どこかでカラスの鳴き声が聞こえると、親鳥は雛たちの上に覆いかぶさるようにして、丸い目を空へ向けて息をひそめてじっと警戒している様子だ。雛たちは巣の底に隠れてじっとしている。
梅雨に入ってもあまり雨が降らない。そのせいか、あるいはハナミズキの病気なのか、葉が1枚また1枚と散り落ちている。あまりたくさん葉が落ちると、葉の中に隠れていた巣がまる見えになってしまうよ。
雛は日1日成長しているのがはっきりとわかる。
親鳥は、はじめのうちは交代で餌探しに出かけていたが、この頃は運んできた餌を雛に与えるとすぐにまた飛び立っていくようになった。雛が成長してきたので、1羽だけで餌を探していたのでは間に合わなくなってきたのだろう。
雛が一体何羽いるのか、巣の中を覗くわけにいかないのでわからないが、少なくとも2つの小さな赤い嘴は確認できた。
親鳥が巣に戻ってくると、2つの嘴が天に向けて口を開けてしきりに餌をせがんでいるのが見られる。
親鳥は、嘴にくわえてきた虫か何かを雛の口の中に入れると、さっと飛び立っていく。その目まぐるしい動きが1日中続く。
近くに人の姿が現れると、親鳥は雛たちの上で目を見張って警戒する。
あとどれくらいしたら雛たちは巣立っていくのだろうか。カラスや猫にも襲われず、無事に巣立ってくれるだろうか。
また一つ心配事が増えた気がする。
年を取る、と心配せずともよいような心配事をたくさん抱え込んでしまう。まあ、それが年を取るということなんだろうね。
当時もネコを飼っていましたがちょっかいを出すことも無く、またそのネコのお陰で余所者が好き勝手することも無く、ほどなく巣立ち後にひとつ無精卵が残ってました。
翌年も来るかな、と期待していたのですが、「一度使った巣は二度と使わない」という話を聞いたことがあり、結局その通りになりました。
同じところには二度と戻ってこないというのはちょっと寂しいですが、今回来てくれたということはラッキーだったことなんですね。
新しい命が無事巣立っていくのをしっかり見とどけたいと思います。
猫対策をしてあげるなんて優しいですね
可愛らしいメジロの雛の成長が楽しみです
元気に巣立ってくれるといいな~
ところがその朝、窓の外に白い大きな猫の姿がメジロの巣のある木に登ろうとしているのを見つけたんです。あわてて外へ出て猫を追い払いました。
と、木の上の巣が危険だと思ったのか、雛2羽が地面に飛び降りたんです。親鳥2羽はそばにいてその雛たちを守ろうとしている様子でした。
次の瞬間、どこかへ行ったと思った先ほどの白猫が突然物陰から現れ、雛の1羽をくわえて逃げ去ったんです。とっさに私はその猫を追いかけましたが、猫は工事現場の塀と住宅の塀との間の狭い空間を、雛をくわえたまま逃げていきました。その後から親鳥が追かけて飛んで行きます。
なすすべもなく、とても胸の痛い光景に愕然としました。
急ぎ家に戻り、とりあえずもう1羽の雛を拾い上げ、家内が持ってきた脚立で、木の上の巣へ戻してやりました。
しばらく様子をみていると、親鳥が2羽でやってきて、巣に戻った雛にえさをやり始めたので安心しましたが、そのうち、雛は枝を伝って木の上へ上へと移動していき、何時間かあとに突然姿が見えなくなりました。
外へ出て木の上や木の周囲を見回しても雛はいません。
と、道を挟んだ向かいの家の、咲き誇ったアジサイの茂みに、親鳥が飛んできてはもぐりこみます。2羽でやってきて、えさをくわえてきた1羽が茂みに入ると、もう1羽はしきりにあたりを警戒している様子でした。
何度も何度もえさをくわえて来ます。
日が傾いてきたころ、親鳥は来なくなりました。外へ出てみましたが、雛はどこにもいないようです。親鳥が何度も何度も来ては飛び立っていましたが、私が気づかぬうちに雛も一緒に飛び立って行ったのかもしれません。そう思うことにしました。
空が夕日の色に染まり始めるころ、メジロらしい小さな鳥が3羽、まるで親子のように空の少し高いところを飛んでいくのが見えました。もしかしたら…。そう思うことにしました。
とても疲れた、つらい一日でした。
今は、何か心の中にぽっかり穴が開いてしまったような気持ちです。
メジロの一生懸命な子育ての様子を楽しみにしていましたが・・・
まさかですね かわいそうです。
暑さ厳しい折 ご自愛ください
大変でした。
木から落ちた雛には親が給餌に行くと言いますが、なにせ、ニャンにくわえて行かれたのですから、と、思うが、火の無い所に煙は立たぬもの、きっと、雛は無事で巣立ったのだと思います。
目白は春浅い頃、梅や早咲きの桜につがいでよく来ますが、人の庭木で営巣をするなどびっくりしたし、観察記録にもびっくりしました。
良い経験をなさいました。
その夜はなかなか寝付けず、また、眠ってもすぐに目が覚め、そのたびに、雛をくわえて行った猫の後を追う親鳥の哀れにも悲しい姿を思い出してしまいました。
これも自然の摂理と思ってあきらめようと思いますが、当分は忘れることができそうにもありません。
このときほど猫がにくいと思ったことはありません。
メジロは人の目の届くところに巣を作って雛を育てるそうです。人は危害を加えない、人のそばに巣を作れば天敵も近寄らないと、そう思っているのかもしれませんね。
しかし、守ってやれなかったのがとても悔しいです。
難を逃れたもう一羽の雛は、たぶん無事に巣立っていったんだと思います。それだけでも救いです。