時計屋
奥さんが最近生理不順で心配して、産婦人科へ電話をしました。
ところが電話番号を間違えてしまい、時計屋さんにかかってしまいました。
そのことを奥さんは気が付きません。
リーン、リーン。
「はいはい」
「もしもし、先生ですか?」
「先生?時計屋を尊敬して先生といっているのかな。はい、わたしですが」
「あのう調子が狂っちゃったみたいなんですよ。一度診て頂けないでしょうか」
「ああ、それはいけませんねえ。狂い方にもいろいろありますが、遅くなったんですか?それとも早くなったんですか?」
「私のは遅れるんですよ」
「遅れる、、、いつ頃から遅れたんですか?」
「はい、先月はきっちりあったんですが、今月に入ってから遅れるんです」
「今月に入ってからですか?止まっていることはありませんか?」
「ええ、止まっているかもしれません」
「まあ、一度見ないとわかりませんね。来て頂けませんか」
「私、初めてで恥ずかしいんです」
「そんなこと恥ずかしがってちゃいけません。だれでも平気で見せていますよ。
奥さんのはどんな形ですか?」
「形?」
「円型とか四角型とか」
「そうですねえ、まあ、どちらかと言えば楕円形かしら」
「小判型というやつですね。あのう大型の方ですか。それとも小型の方ですか?」
「大型?小型?私、誰とも比べたことがないんですよ。まあ、世間並みというところでしょうか」
「世間並み?まあ普通ですね。最近若い子でも大きいのを持っていますよ。
一度見て、場合によっては、中をいじりますから」
「中をいじるんですか。そうですか」
「内部がきれいになると気持ちがいいもんです。油も十分さしますから、、、」
「中へ油をさすんですか」
「ええ、もう気のいくまでサービスいたしますよ」
「まあ、エッチねえ」
「エッチ?うちはウォッチです」