【ある状態にさらにいくらかつけ加えること】をいう『プラスアルファ(+α)』。このことば、野球由来という説があります。
野球で、最終回裏の攻撃を必要としないで後攻チームの勝ちが決まるとき、スコアボードの9回裏には「X」と書かれます。これは、数学で未知数を表す「X(エックス)」の符号。もし、後攻チームの攻撃があったら、更に追加点が入ったかもしれないので、“得点が未知数”という意味で「X」と書くのです。
しかし、日本ではかつて「X」ではなくギリシャ語の「A(アルファ)」で表していたという歴史があります。これは明治20年代、現在の東京大学の前身である“一高”野球部が、外国人チームと試合をした際、相手側のスコアブックに書かれていた「X」の筆記体を「α(アルファの筆記体)」と見間違えたことによるようです。
昭和22年の東京六大学野球・早慶戦のニュース映像にも『5アルファ対2慶応に凱歌があがりました』とあり、音声でも「アルファ」を使っていたことがわかります。しかし、ギリシャ語の「A(アルファ)」には本来【未知数】の意味はないし、国際的には「X(エックス)」が使われます。
昭和32年2月24日の新聞の見出しに『野球スコアのA(アルファ)をX(エックス)に』とあるように、「A(アルファ)」から「X(エックス)」に戻す動きがみえ、表記も放送アナウンスも「アルファ」は使われなくなっていったのでした。
ただ、明治時代にはすでに野球でも【さらにいくらかつけ加えること】の意味で『プラスアルファ』が使われ、それが、一般的にも広がり、今でも日常生活で使われるのですね。ですから『プラスアルファ』は和製英語。海外で使う場合は要注意ですよ。
金曜恒例~自作の陶芸作品紹介は、『白志野に石灰』
つなげた模様の円が野球のボールに!見えるでしょ。えへへ
これと、
これと、同じ模様です。
野球由来の『プラスα』のお話は、
トクする日本語より。
どうした、ホークス!がんばらんね。
金曜恒例 自作の陶芸作品紹介 『白志野に石灰』です。
今 製作中の作品 『ぼんぼり』です。 では 陶芸教室行ってきます。 |
みなさま佳い週末&休日をお過ごしください
また月曜日に