ネタばれは、しませんよ。ご安心を~
とにかく、所作が美しかった。
女性が障子や襖を閉める時。
三段階にわけて、閉める。のですね。
1で、大きく「すう~」。2で、残りを「すう」。3で、全部「すっ」。
藤沢周平さんの映画は、
「たそがれ清兵衛」から、「隠し剣鬼の爪」「蝉しぐれ」「武士の一分」「山桜」そして「花のあと」全部、見ました。
撮る監督さんのカメラワークの違いは、ありますが、
江戸に生きる人々の立ち振舞いが、とても美しく描かれていて、目から鱗です。
お武家さんちでは、下級であれ、上級であれ、
出かけるときは、必ず、一人おともがつく。
北川景子さん演じる以登さんにも、女性が一人必ずついてますよね。
男性には、男性のおとも。女性には、女性のおとも。
下級武士は、庭で野菜を作ってたり、
それでも、きちんと食事は箱膳。
あ。そうそう。
以登さんちは、上級武士のお宅だったので、冬、玄関に 雪から母屋を守るため【菰】をこしらえていましたよ。
・・・【菰こも】藁(わら)やイグサなどの草で編んだもの。
それから、【なんば歩き】の美しさ。
・・・【なんば歩き】古来、日本人の歩き方はこの「なんば」であったといわれています。「なんば」とは、同じ側の手と足を動かして歩く動作のこと。
歩く、走る、作業をするなど、あらゆる動きに際して着物が乱れない身体の動かし方で、現代の歩行に比べてより無駄のない動きであったようです。
その際、手を
女性は、前に合わせ
男性は、腰に添えて。
お武家さんも、たくさんの階級があって、
縁談となると、家と家の格差を視野に入れ、
それはそれは大変そう。
以登さんが、ほのかに恋心を寄せる孫四郎さんは、
【部屋住み】という身分。
・・・【部屋住み】家督相続前の嫡男、または、次男以下で分家・独立をせず、親または兄の家にとどまっている者。
男の子が誕生すると万々歳。
けど、次男、三男になると、家督もつげず
よっぽどしっかりしとかないと、路頭に迷う。
大変です。
悪を倒し、きりりと生きる。
恋は終わった「花のあと」
今も昔も女性は強し。
女流剣士姿の北川景子さん、可愛かったですよ。
花のあと 予告編
・・・『蝉しぐれ』『武士の一分(いちぶん)』など数々の時代劇作品の原作者として知られる藤沢周平の同名短編小説を、『青い鳥』の中西健二監督が映画化。江戸時代の東北を舞台に、ひそかに思いを寄せていた武士が自害したことを知り、その原因となった相手に敵討ちを果たそうとする女性の姿を描く。剣の達人であるヒロインを時代劇初挑戦となる北川景子が熱演し、見事な殺陣を披露。彼女が恋心を抱く剣士にバレエダンサーの宮尾俊太郎がふんするほか、甲本雅裕、市川亀治郎、國村隼ら実力派が脇を固める。