すごい、汗っかきです。
外出には扇子は必需品です。
そしてバックの中にハンカチの姿がないとわかると、ど、ど、ど、どうしょう
本当の汗とそれから冷や汗まで、吹き出ます。
梅雨はまだ開けていませんが、ジメジメと蒸し暑く「汗ばむ」陽気ですね。この「汗ばむ」の『ばむ』は、ことばの後ろについて【そのようすが現れる】【そのような状態に近づいてくる】という意味になります。ですから“汗が現れてくる”ことを「汗ばむ」というのですね。古く平安時代には様々な用例がありました。例えば、「情けばむ」は情け深いように見えること。『おかしばむ』は趣深くみえること。名詞以外にも使われていたのです。他にも、枕草子に「黄ばみたる単衣など着たる人はいみじう心づきなし」(着古して黄色くなった夏の着物を着ている人はなんとなく不愉快だ)とあり、すでに「黄ばむ」という表現があったのですよ。また【むっとして怒った表情になること】を「気色ばむ」といいますが、この表現も平安時代にはあり、もともとは良いことも悪いことも【気持ちが外に表れる】ことをいったことばなのです。さて、汗ばむくらい暑い日に公園に遊びに行くと、草が太陽に照らされて熱気がむっと放たれ「草いきれ」がしますね。『いきれ』は漢字で書くと『熱れ』。【蒸されるような熱気やにおい】をいうことばで、「草いきれ」以外にも人混みの熱気でむっとすることを「人いきれ」といいます。江戸時代の文献によると「熱れ」は「息切れ」が変化したものとあり、息が切れるほど暑かったことからこの言葉が生まれたようです。また、激しく怒って息が切れるほど興奮するようすからか、【息づかいを荒くして怒ること】を「熱る」「熱りたつ」などともいいます。蒸されるような熱気やにおいと激しく怒ることがつながっている。由来を聞くと納得しますね。
以上、説明文は、トクする日本語より。(いつもお世話になっています、ありがとうございます。)
私には、
「ばむ」
どころではないことがわかりました。
「その状態に近づいてくる」なんて、甘っちょろいもんじゃない
のです。
「息切れ」が変化して「熱れ(いきれ)」なんですね。
熱という字に変わって、ますますヒートアップの様相。
もしかしたら、この際、「暑れ」でもいいかもですよね~。
あ、
遠くで、クマゼミの声が聞こえてきます。
【追記】クマゼミの声です。
聞いて~聞いて~(2011年7月30日録音)
・・・